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第2話「異常な実力」
夜の港。
冷たい風がコンクリートを撫でる。
コンテナの影に、男たちが数人、怯えた様子で固まっていた。
「……で、これが裏切りの証拠ってわけか」
低い声。
三途春千夜。
その隣で、私は無言のまま立っている。
莉々「……証拠、揃ってます。取引記録、通話履歴、現金の動き。全て一致」
三「お前完璧すぎて気味悪ぃな」
莉々「褒め言葉として受け取ります^^」
三「……チッ」
三途は舌打ちし、裏切り者の男を見下ろした。
「言い残すことは?」
男「ひ、ひぃ……っ」
言葉にならない悲鳴。
私は一歩、前に出る。
莉々「……処理、私がやります」
三「……あぁ。任せた」
躊躇はない。、
(感情は不要)
次の瞬間。
男の背後に回り、首元に腕を回す。
抵抗する間もなく、意識を奪う。
――それだけ。
血も、無駄な音も、ない。
静かに床へ倒れる男。
周囲の部下たちが、息を呑む。
モ「……は、速……」
莉々「……終了です」
三途は一瞬だけ目を細めた。
三「……相変わらず、化け物だな」
莉々「まだ本気ではありません」
三「本気出さずにあの強さかよ……」
私は答えない。
帰路、本部の廊下。
「おかえり〜♡」
嫌な予感。
振り向くと、やはり灰谷兄弟。
蘭「今日もお仕事?♡」
竜「血の匂い、しないね」
あー本当にウザイわざわざ匂い覚えてんのかよキモイ失せろ消えろカス こんな事言ったら私の首が危ういかもとこう言った
莉々「……嗅がないで貰えませんか?(圧)」
蘭「怖〜♡ でもそこがいい♡」
竜「兄貴、完全に変態」
そーだ そーだ 弟~言ってやれ~⇽名前忘れた
蘭「褒め言葉でしょ♡」
お前の頭大丈夫?どうなっているの一体脳みそ赤ちゃんの時に置いてきちゃったの?
莉々「……一度、本気で黙らせますか?w」
そういうと空気が張り詰める。
私は一瞬で距離を詰め、蘭の喉元すれすれに手刀。
このまま刺しちゃおうかななんて思ったが
止めたのは、鶴蝶だった。
鶴「おい莉々 やめろ 幹部にも手出すな、」
莉々「……」
鶴「本気を出す場所じゃない」
私は静かに手を引いた。
莉々「……忠告感謝します。」
鶴蝶だけが、私をまっすぐ見ていた。
(……この人、全部気づいてる、?)
部屋に戻り、机に伏せる。
胸の奥に、鈍い痛み。
(……まだ、思い出すな)
過去は、封じる。
そう固く誓った。ー