まだネタは残ってんだぜ???、
nmmnですのでこれの意味が分からない人、ルールをご存じでない方の閲覧は推奨されません。
一個人としての見解であり妄想であることを踏まえて楽しんでいただける方のみ次へお進みください。
創作は楽しむことが一番です。(人に迷惑をかけずに)
自衛はしましょうッ!
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にゃぁ、と一声、 アジトに響くのは猫のもの。
「ぼ、す………?」
こう呟いたのは、決して、疲れていたとか、そんなんじゃない。
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時は数分巻き戻り。
「無馬、チョットいい?」
アジトで各々暇を持て余していた頃、ボスから声がかかった。
ちょうど一緒にいたエスに声をかけてボスの後ろを着いていく。
「……ボス?」
二人だけの空間になっても背中を向けて棒立ちしたままの様子を怪訝に思い、ボスを呼ぶ。
「ボス?どうしたの、怪我でもしてるの?」
返事が返ってこない。
いよいよこれはおかしい。
救急に連絡をとろうとして携帯を取り出す。
すると背中を向けていた筈のボスが動き、あ、っと思った時にはボスに手を引かれ壁に押し付けられていた。
「い”っ、………ぼす‥?」
後頭部をぶつけた衝撃でぎゅっと目を閉じる。ボスがつらそうに息を荒げているのが心配で、脂汗の浮かんだ頬に手を伸ばした。
「な、しま、、、………ごめ、ん」
小さな声で僕を呼び、それよりもっと小さな謝罪が倒れる寸前のボスから聞こえた。
ぐたりと力なく僕に覆い被さったその体の重さに、”死”という文字が脳を駆け巡る。
「ぼ、、す、」
死体なんて見慣れてる筈なのに、段々温度の無くなるボスを間近に感じていると目の前が真っ暗になった感覚がした。
「ぼす、、ぼすッ、、、ねぇ、冗談やめて……ッ?」
撃たれたわけでも斬られたわけでもない。
見た感じ外傷はなく、呼びつけられる直前までは普段通りの様子だった。
なら毒か?
聞いたことはないけど日々進化する町で、誰かが違法に開発していてもおかしくはない。
ボスはギャングの頭である。狙われることだって何もおかしい事なんかじゃない。
「きゅ、救急、呼ばな、きゃ、、、」
震える手を叱咤して、救急の番号を探す。
ただでさえ手が震えているのに加えて、視界が涙で滲んでいって、もっと探しにくくなる。
「なッ、んで、!、手、、うごかなッ、、!」
ーにゃあー
焦っているのに、何故だか猫の鳴き声がしっかりと耳に届く。
一言も喋らないボスに不安でいっぱいで、後から後から涙が込み上げてきているのに、本能が、その姿を見ようと顔を上げた。
ーんにゃあー
さっきまでボスが倒れていたのに、僕の体の上にあるのはぺしゃんこになったボスの服だけで、その上に明るい毛色をした長毛の猫がこちらを心配そうにしながら鳴いている。
「ぼ、す………?」
半ば無意識にそう口にしていたんだと思う。
猫はご機嫌に、にゃあと鳴いた。
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「そっ、それがボスっすか?!?!」
エスの声がアジトの室内に響いた。
きーんと耳が鳴って、ボスも不機嫌そうに尻尾を揺らす。
「エスうるさい。ほら、ボスも嫌だって。」
「あぁ、す、すみませんっ!で、でもボス可愛いっすね。撫でても……」
そう言いながら手を伸ばしてボスを撫でようとするも、チラリとそれを見たボスは、僕の腕の中からモフモフの前足を使ってエスの手を弾く。
爪が立っていないのはせめてもの良心だろうか。
「いたっ!アニキは撫でてるのにぃ!」
涙目で訴えるエスを無視して、当のボスはぐるぐると毛深い喉を鳴らしながら、僕に抱かれていた。
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その後はといえば、カジノ経営にも花を採りに行くにもトコトコと短い足で僕の後ろをついてくるものだから、僕はボスを抱えながら町中を動き回ることになった。
ずっとそうしていたからか、それなりに大きいボス(猫の姿)をずっと持っていた腕が少し疲れてしまっている。
「ボス?どうしたのさ。何も僕についてくることないでしょ。」
今も助手席で悠々と座り込むボスにそう声をかければ、 『無馬はイヤ?』と言わんばかりの不満げな顔がこちらを見上げる。
「嫌じゃないよ。嫌じゃないけど、暇じゃない?」
『暇じゃないよ』
言葉を返すように尻尾が揺れて、僕の足にふあふあ当たる。
「でも、ヴァンさん達にも会うし、毎回触られるの嫌じゃない?」
その問いには、んな”ぁ、と一つ不満げに声を出し、猫の顔でも分かるくらいに眉間のシワを寄せた。
「ふははっ、やっぱ嫌なんじゃん。」
町の人間が猫になると言うのは(当たり前だけど)やはり前代未聞で、他のギャングのボスや構成員、市長にも事を伝える一大事件となった。
その報告を、僕が直接対面する形で行っていたので、僕に付きっきりのボスは必然的に他のギャング達と顔を会わせることになる。
その度にその愛らしいふわふわボディを撫でられ愛でられ……
後半からは、エスの時のように拒むのも諦めたのか、『もう好きにしろー。』と僕の胸に顔を埋めて我慢の体制に入っていた。 流石に可哀想になったので僕の方からやんわりお断りさせて貰ってはいたが……
「でもボス、僕に撫でられるのはイヤがんないよね。やっぱ愛?」
冗談交じりにボスを見ると、のっそりと起き上がったボスが膝に乗り、何も言わずに僕の顔を見上げる。
こてん、と頭を傾げて、喉だけをならす。
完璧に気を許したような顔と挑発するみたいな顔が入り交じって、何も喋ってない、話せないのに何を当たり前の事を、みたいな。
「なん、、、えッ?」
何を言うか考えてない頭で、口が勝手に、この空白を埋めようと動き出す。
「っ、あ、、、あ!家着いたよ!!ここで一回休もっか!!!」
動き回って疲れたでしょ、ほらほら早く。
ボスを少し苦労して持ち上げて、矢継ぎ早に言葉を紡ぐ。
それを面白そうにしてにゃ、と短く鳴いたボスを、僕は許さない。
就寝に使っている部屋に、ボスを丁寧に下ろす。ソファ何て置いてないから柔らかいところを探して最終的にベッドに辿り着いた。
「はい、到着。ボス、ちょっと手拭かせてね。」
簡易的なミニキッチンでおろしたてのハンカチをお湯で濡らす。
この姿では水に抵抗があるらしいボスは、手を拭いている間、耳をぺったんこにして低く唸っていた。
「ボス、水嫌なの?じゃあお風呂はやめとこっか。」
猫にお風呂は酷だろう、とボスを布団の上に置いて、寝間着とタオルを用意してシャワールームに向かう。
と、と、と。
音が聞こえて振り向けば、ベッドから降りたボスがついてきている。
「ん?どしたの、ボス。入りたいの?」
んなぁ、
「そうなの?綺麗好きなんだね。じゃあ入ろっか。おいで。」
仮面を外して、服を脱ぐ。
人前ならぬ猫前なので腰にタオルを巻くことは忘れない。
「猫用のヤツじゃなくて申し訳無いけど……」
普段僕が使ってるシャンプーを水と混ぜて泡立ててから濡れて萎んだボスに塗りたくる。
ボスはガチガチに固まって、う”~、う”う”う”……と絶え間なく唸っている。
「頑張れ~、後もう少しだよ~」
お腹周りをわしゃわしゃしながらボスの毛皮を泡だらけにしていく。
ボスは唸りながらも抵抗せず、大人しく洗われてくれる。
泡々になったボスをお湯を張った水桶にゆっくり浸けて、泡を流していく。
びく、と体が震えているのが分かって、心配と同時に笑いが込み上げる。
「だっ、だいじょ、ぶッ、ふふふ、」
なあ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”………
「ごめんボス、笑っ、、、ごめ、んはははッ」
んなぁ”…..
水気を含んだ尻尾が当たるのは少し痛かった。
「は~い、終わり。ちょっと僕が終わるまで待っててね、」
手早に頭と体を洗い、互いに水気を切ってから柔らかいタオルでボスの体を包む。
「ドライヤー大丈夫そう?」
髪を軽く拭ってからドライヤーの電源をカチッ、と入れてからボスに近付ける。
な”ぉ、と低く鳴き、トテトテ歩いて狭い浴室から離れていく。濡れた肉球の跡が残っていて、コンセント付近まで続き、ドライヤーの電源を落としたボスが自慢気な顔をして座っている。
「も~、ぼすぅ、」
ふふん、と胸を張るボスが可愛くて、濡れた手でぺたんこな毛を撫で付ける。
「ッくしょん!」
ずずず、と鼻をすすって漸く、ぞっと走る悪寒に気づいた。
「わ、ちょっと寒いわ。ボス、早く乾かしちゃお、風邪引いちゃうよ」
ボスの体を持ち上げると、両手両足を力なく垂れ下げた。
「んもぉ、僕もちゃんと乾かすからさ、」
しょうがなしにそう言うと、ボスは満足気に鳴いた。
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「………ボス、ボスはさ、ずぅっとこのままだったらどうする?」
一人で寝るのも広いベッドに二人(?)向かい合って寝転びながら、丸まってるボスに聞く。
「僕はさ、ボスがそのままでも、ボスについていくよ。でも、元々の姿の方が見慣れてたかも。」
そりゃあそうでしょ、
ボスは赤い目を片方だけ開けた。
じっ、と見つめてくるその色は、確かに普段僕の前に立つ彼が見せてくれるものだった。
「んふふ、なんでだろ。ボスの言ってることがさ、何となく分かっちゃうんだよ。
やっぱ一番付き合い長いから、ぜーんぶ分かっちゃうんだろうな~。」
洗ってもっと綺麗になったボスの毛並みを堪能すべくぎゅう、と抱き寄せる。
苦しくないようにふんわり抱き締めて、金の混じった茶色の毛に顔を埋めた。
「ぼす、ぼすぅ~、ぼ~すっ、」
眠気で蕩けかけた脳と回らない舌でボスを呼ぶ。
それに毎回返してくれるボスはやはり優しい。
「あいしてるよ、もんでぃ。」
胸の中に溜まっていた熱をぽろ、と一欠片落として、 衝動のままボスの鼻先にキスをした。
いつもかっこ良くて芯のある人。
少し子供っぽいけど誰よりも冷静に判断できる人。
口下手だけど精一杯僕らに愛を伝えてくれる優しい人。
全部全部、僕の好きな人。
「へへ、いっちゃったぁ。 ごめんね、全部悪い夢だから、わすれていいよ。」
ぽかん、と呆けた顔のボスに笑いかける。
完全に硬直していて、少し間が抜けている様子に、 ふっふふ、とお腹から笑いが溢れてくる。
「ボス、凄い顔。」
つん、と少し湿った鼻をつついても反応せずに呆けているものだから、とうとう、我慢できずに笑い声をあげてしまった。
「あっははははっ!んははっ、んふふふふ。」
良い顔するなぁ、ボス。
「無馬、」
あ、やべ。そろそろ怒られるか。
「ご、ごめんじゃんボス、って、あれ?」
「無馬。」
ベッドのシーツの上でお腹を抱えて笑い続けていると、ボスの声、正真正銘ボスの声がした。
一度は疑問も抱かずスルーしてしまったが、時間がたってようやく理解する。
はっ、とした時にはもうボスの顔が物理的に目と鼻の先にあり、訳も分からず困惑した。
「ぼ、、ぼす………?」
戻ったの?と続けようとした声は本人に呑まれて外に出ることはなかった。
「んっ、、っふ、、ぼ、す……ッ、、んぅッ、、ん~~ッッッ 」
噛みつかれるようなキスに、後頭部まで押さえ付けられ、抵抗する術を失う。
互いにクスリもタバコもしているものだから、とろけそうに甘い、何てことはなく、ただただほろ苦い唾液が口の中で交ざり合って重力に従い、僕に落ちてくる。
とんとん、と喉仏を指でつつかれて、口に溜まった二人分の唾液を飲み込んだ。
鼻から息をしているのに酸素が足りなくなってじんわり涙が浮かんでくる。
ぢゅぅ、くちゅ、だとか言う ふしだらな音が脳に反芻して、息も絶え絶えな僕の心を更に追い詰めた。
「ぼ、す………んっ 」
これ以上痴態を晒したくない思いから、僕に覆い被さるボスの胸を押す。
本気で、しかも両手で押しているのにも関わらずボスの体はビクともしない。
ちょ、僕一応No.2なんですけど??!
ステゴロにも自信はあったのに、ボスのがっしりした体には遠く及ばなさそうな自分を恨んだ。
「ん、ぁ、、ちょ、ぼすっ、」
寝間着故に大きめなボタンが気付けば全部外されて、前がすぅすぅする。
もーっ!!手癖悪すぎでしょ!!てかボスなんで全裸???!!!!
「、ぼすっ!も、やめ、、ひぁッ」
不意に漏れた熱のこもった声に自分の事ながら驚く。
ちろ、と舌をだしたままのボスが、何?何かあるノ?と目で聞いてくる。
「いや、何かありまくりだけどね?!ボス、取りあえず服穿きな??僕ので良ければ貸すからさ、」
「ううん、いらない。どうせ脱ぐよ」
起き上がりかけていた体をまた倒されて、寝間着の中に手が延びる。
「ちょ、まっ!!」
「待たなーい」
「や、やめッ……!っ、んッ…」
「無馬、声聞きたいよ」
声が聞こえないように口を強く手で押さえていたら、その手をほどかれた。
手慣れたボスの手つきによって口の前の戸はなくなり、籠った声が鮮明になる。
「ぼす、ぼすっ、だめ、、ッそこ、」
「ダメじゃない」
ダメなんだってば?!男の胸なんか誰得なの?!
平らな胸の先端を引っ掻いたり潰したり、その度に僕がする反応をじっと見ては面白そうにしているボスとは真反対に、声を漏らさないようにぎゅっと唇を噛み締め、シーツを掴む僕は一片の余裕もなかった。
「無馬、無馬。」
優しい声が脳に響いて、じんわり広がった。
涙で歪む視界の中でボスが間近に見えて、合わせられた唇を受け止める。
「無馬、すきだよ無馬。」
普段、不器用なボスの口からでる言葉はあべこべだったり照れ隠しだったり、憎まれ口な事が多い。
「ずっるぅ………」
そんな目でそんなことを言われてしまったら、もうなんにも言えない。
僕は古くからのこの友人が大好きなのだ。昔は隣を見たらすぐ側にあった”赤”は、年を追うにつれて段々此方を振り向かなくなった。
それを信頼とも取れたけど、寂しくなった隣と重くなった背中はそうは思わせてくれなかった。
「なしま。」
僕を呼ぶ声はとろけそうなほど甘くて優しい。交わる視線さえ熱をもって、今にも溶けてしまいそうだ。
「もんでぃ、」
名を呼ぶと頬がほころんで、普段はサングラスで隠れている瞳が緩んだ。
どちらからともなく顔を近付け、一つになるみたいにキスをした。
オマケ↓
後日談
まほ「ん?ボスー、無馬さんは?今日は寝てるの?」
ボス「ん~……爆睡よ~。」
エス「でも昨日、明日も起きるってアニキ”ッッッ」
白井「ボス?!なんで今エスタークのこと殴ったの?!」
ボス「お前うるさいね」
白井「ぐぁッ!何で俺まで殴るんだよお前ぇ!!!」
ボス「お前って言ったね。」
白井「あっ、ちが、やめ!やめてボス!!ごめんなさい!!!!!」
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白井「ねぇボス~、」
ボス「なに。」
白井「何言ってるか分かんないと思うけどさ、おめでとう。」
ボス「………流石えろまんた。」
白井「まぁ俺も大好きだからね。そんなに同じ匂いさせてたら気付くでしょ。」
ボス「お前、本当にキモいね。」
白井「何でまた殴るのッッッッッ!?」
コメント
3件
モンかな探してました!🥺ありがとうございます😭サイコーです(〃ω〃)
もんかな探してました!!ありがとうございます😭需要しか無いです😭
最高です(^q^)