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17 - 【 🐤×🍣 】最低な彼氏

♥

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2025年11月30日

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赤桃『 最低の彼氏 』



( 🤪🐇のもいつか続き書く。まずはこれ書かせてくれ )






俺は最低な彼氏。

交際済みの本命の恋人が俺には居る。

同棲していて家に帰ると「おかえり!」って笑顔で出迎えてくれる。

それが何時になろうとも彼は変わらず俺のことを出迎えてくれる


「…おもんな、すぐトぶなよ男のくせに」


また貰った金を手にとってラブホを後にする。

今日はいつもより早く出れて24時。

遅いときは2時とか3時になったりすることもあるからこの時間帯に帰ってきてくれるのは彼としても多分嬉しいだろう。

それに俺も嬉しい、久しぶりに彼との時間が取れるからな。


「……」


がやがやと賑わう夜の街を俺は1人寂しく歩く。

しかし金髪、ピアスやらなんやらのアクセサリーじゃらじゃら、ダメージジーンズなど見た目がとにかくちゃらい方の俺は1人で歩く時間は本当たった数分。

少し歩いてしまえばヤり目的なのか知らないが語尾にハートを付けて声をかけてくる気持ちの悪い女どもが集ってくる。

そんなん興味ないしとっとと家に帰って彼を愛す時間を取りたい。

…こんなことをしておきながらこう彼を一途に愛すのは周りから見たら変か。


「ごめんなさい、貴方の相手できるほど僕も暇ではないんで」

『えー?なんでです?♡』

『お仕事終わり…ではなさそうですね?なにしていたんですかぁ〜?♡』


本当に気持ち悪い。

彼が夜のお誘いしてくる時の語尾にハートを付けた感じとは全くもって違う。

俺が何回も断ってるのに諦めずに声をかけてくる姿に反吐が出る。


「…、貴方を相手できるほど俺の身体安くねぇから。」

「何百万とか貰うことになるけど大丈夫そ? 俺、女抱く時は男よりも金貰ってるから」


睨みつけてそう言うと「最低、幻滅した…!」なんて1日も会っていないはずなのに勝手に幻滅して勝手に消え失せていった。

…こういうところにいる女って大体こう…自分勝手な所あるよな。面倒くさい。

嗚呼、あんなやつの相手をしていたらこんな時間…早く帰って彼の元へ愛に行かなければ。


そう脳を回転させた途端人に当たらないように小走りで家へと足を運ばせた。




玄関の扉をがちゃっと開けると、とたとた彼が俺の方へと歩み寄ってくれるのが音でわかる。

リビングと玄関の廊下を挟んだ扉が開かれる音が聞こえるのと同時に最愛の顔がこちらに合わせてくれる


「今日は早かったね、おかえり。 りうら」


普段より嬉しそうに俺に抱きついてきてくれる。

嗚呼、本当に可愛らしい。汚いおっさんどもとは違って心も身体も浄化されていくような気がしてくる。

…が、彼は俺から他のやつの匂いを感じ取ったのかむっとした表情をしてこちらを見つめてくる。


「…ねぇ、誰と会ってきたの。 …精子のにおいもする。なに浮気?」


しくじった、服にもかかっていたのか。あの野郎…

俺がおっさんを抱いて金を手に入れてるのは彼には言っていない。

いつも帰りが遅くなるのは仕事、飲み会、買い物…なんて言い訳をして帰るのを遅いのを認めてもらっている。


「…あはは、そうかな?」

「そうだつってんじゃん。なんで浮気なんかしたの、俺に飽きちゃった?そっかそっか、そうなんだ。へぇ…?」


瞳にハイライトが消えていく。

綺麗な黒色の瞳は漆黒へと染まっていく。

彼の瞳は俺しか写していない、それはきっと浮気したから「嫌い」になったのではなく彼の独占欲…というか愛が深まったのだろう。


「いいじゃん、そういうヤツの方が俺大好きだよ、りうら。浮気して逃れようとしても無駄だよ?」

「あ、そうだ…俺社長つったよね?俺、金あるんだよね。頑張らなくても家は余裕で買えちゃうくらい稼いでんの。」

「…ねぇ、家買っちゃう?森の中にあるくらーい俺達だけのおうち。 そこのおうちはこことは違って誰も入れなくて家を作った人たちしか知らない特別な場所。 そんなところで俺達2人きりで静かに暮らしてさ、りうらが二度と他の女、男に目移りしなくなるようにしようよ。」


上目遣い、袖をくいって引っ張ってる彼はとても愛らしい。

言っている内容もとてもくるものがある。

きゅんきゅんしてたまらない俺の胸を沈めるように沈黙を続けると彼もまた言葉を発し続ける。


「りうらがどうして浮気したかわかってないけどさ俺の愛が足りてなかったんだったら教え込むしか無いよね。」

「俺のことしか抱けなくしてあげる。俺が淫れててよがる姿にしか興奮しなくなって俺がいないとどれだけ性欲が溜まっても抜けなくなる。そして挙句の果てには俺のことを求めすぎて俺の全部を求めちゃうの。一緒にタヒぬなんてこともあり得るくらいの身体に俺がしてあげる。」

「ね?そんなん俺にとってもりうらにとっても幸せなWin-Winな提案なんだよ、気づいているでしょ?」


嗚呼、どんどん漆黒に染まっていく彼の瞳を見つめるたびに俺の理性が飛んでいきそうになる。

「ごめんね…」なんて反省しているような声を上げて彼に抱きつく。

そうでもしないとにやついているのがバレてしまうからね。バレてしまったらそれはそれで面白くないじゃん。


「ないくん、もう少しだけここに居よ?」

「それは浮気したいから?」

「違うよないくん。ここのおうちで最後に愛し合お。」


そう言って彼を床に押し付けた



end

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コメント

4

ユーザー

受けがメンヘラだけど、ヘラった時に言うこと可愛すぎてるの本当に良い🤦‍♀ 心中系あまり好きじゃないから、こういうメンヘラ嬉しすぎる天才🫶🏻 のわりに浮気系大好きだから、🐤くんもちゃんと🍣くんを愛してるの最高 今回もハピエン厨大歓喜ありがとう👏🏻

ユーザー

え、🍣くん受けなんだろうけどメンヘラ感がたまんねぇ、.....🙄💕 おうちで愛し合ったって、その、Rの方ですか、その『ぐさッ』とか一緒に天国に行くみたいな(??? 🐤🍣くん珍しくてあいらぶゆーです🫶💕

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