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地雷さんさようなら👋
少々暴力あります。苦手な方もさようなら。
若井side.
俺は小さい頃“愛のある”虐待を受けてきた 。
元貴を虐めたいと思うのも親譲りだろう 。
_回想_
母「ひろとは可愛いねぇ」
父「でも、こっちの方が可愛いんじゃないか」
そう言って親父は俺を殴ってきた。
母「まぁ、可愛い。」
親母は不気味な笑みを浮かべた 。
正直、俺は親母の笑みが嫌いだった 。
とにかく不気味だ 。
親父は親母が喜んでいるのが嬉しかったのか、また俺を殴り、蹴り… 。
何故か分からないが、習い事で空手を習わされていた 。
元貴と初めて会ったのは、そこだ 。
元貴は、特別強い訳ではなかったが、ずっと喋っていた 。
あぁ、この人は普通の家庭に生まれて、普通に育ってるんだな、と思った 。
俺が中学生になったら、もう可愛いなんてなく、親が構ってくれなくなってきた 。俺は可愛くないと親が興味を持ってくれないと痛感した 。
移動教室の時、たまたま元貴と 同じ班になっ
た 。幼稚園の時の事なんて覚えてる筈もく、初対面の人だと 思い話し掛けた 。
w「大森くんだっけ ?3日間よろしく~ ! 」
明るく話し掛けた 。俺のキャラだ 。
俺は明るく無ければ、回りは俺を面白くない奴だと思い、去っていく 。親のように 。
ところが元貴は俺をあまり良いように思っていない様だった 。
m「あ、よろしくお願いします… 。」
元貴と話すのは初めてだったけれど、面白そうな人と思い、少し話題を降ってみる 。
w「趣味とかってある ?」
少しの間、沈黙が流れる 。
m「ちょっとだけ、
曲作ったりしてます… 。」
俺は、最近曲を聴くのにハマっていた 。
折角なら、元貴の曲も聴きたいと思った 。
w「え!?そうなの!聴いてみたい 。」
元貴は少し困った顔をしていた 。
距離の詰め方の問題だろうか 。それとも曲を見ず知らずの人に聴かせるのが
嫌なのだろう か 。分からないが、俺は元貴の返答を待っ た 。
m「ちょっとだけなら… 。」
俺は嬉しさのあまり食い気味に返事をしてしまった 。
w「えっいいの?!移動教室終わったら大森くんの家行くね!」
やはり、元貴との気温差が激しかったが、
まぁしょうがないだろう 。相手は引きこもりだ 。
移動教室が終わり、振替休日の日に元貴の家にお邪魔させてもらった 。
w「お邪魔しま~す… 。」
なんだかんだこの3日間で曲のことを話している内に、仲良くなれた 。さすが俺だ 。
m「いらっしゃ~い!」
元貴は、良い奴だった 。
元貴の部屋に入って、驚いた 。
本棚には哲学系の本ばかり 。カーテンは遮光カーテンで、少し大きめのパソコンと、ベッドだけだった 。必要最低限の物だけ部屋にあるって感じだろうか 。ゲーマーのような部屋だった 。
w「わぁ… 。大森の部屋凄いね 。ゲーマーみたい 。」
m「部屋に友達を招いた事ないから、ちょっとソワソワする 。」
その通り、元貴は少し緊張している 様だっ
た 。部屋に友達を入れた事無いと言う事は、元貴の歌を聴いたことがある人も多分いない。
そりゃあ緊張するだろう 。
w「あ、曲、聴かせてもらってもいい ?」
m「自信ないけど… 。何も言わないで聴いてね ?」
ヘッドフォンを付けて、聴かせてもらった 。
元貴の作った曲は、1音目から凄かった 。
ボーカル、ギター、キーボード、
ベース、ドラム。1つが欠けていたら作れない、全てが生かされているような曲だった 。
歌詞も、無責任じゃなくて、心に響く歌詞だった 。 こんな曲中学生で作れるのかと思った 。
およそ5分半があっという間に流れて行った 。
w「これ…すご… 。」
元貴は少し嬉しそうな顔をしていた 。
m「本当に…?凄い嬉しい 。」
この日は一日中元貴の作った曲を聴かせてもらった 。
高校生になって 、元貴から言われた 。
4話end.
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配分を間違えてしまって回想がとても長くなってしまいましたm(_ _)m💦
ですので、次回に若井さんの回想、続きます