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episode22 幼なじみ
ブライドside
あいつに幼なじみがいるなんて、初めて聞いた。
所夜本人にも説明をして欲しいが、姿が見当たらない。肝心な時どうしていつも居ないんだあの女
「あんた達を助けたのも、所夜に頼まれたから。本当はあの子の口から言って欲しかったのだけど、、今は寝せているから直接経緯を話すわ。気になるでしょ?」
驚いて固まっていたら、シュリが口を開いた。
寝せている、という言葉が気になったが、彼女は医者だからそういうことだろうと納得した。
ひとまず失礼な口調を使った事を謝罪し、もちろん気になる事の経緯を聞くことにした。
「さっき軽く言ったけど、私は医者なの。そして、あいつの幼なじみってことは、人ならざる者だってことは、分かるわよね?」
「あぁ、まぁ。年齢的にな、?」
「あいつが空間の能力を持っているのと同じで、私にも同じく能力がある。どんな植物でも薬草に変える事ができるっていう、あまり目立たない力だけどね。その力を使って、私は蘇りの薬を作ったのよ。」
「もっとも、急いでいたし、急な調合だったから次作るのは時間がかかるけどね。その薬をつくったのも、所夜に作ってくれって頼まれたから。あいつの言うことに従う気なんてなかったんだけどまあ尋常じゃない顔色だったから?仕方なくよ仕方なく!!」
「というか、私だって気になるのよ!?なんでこんな小さな子供が所夜を気絶させるほど追い詰めたのかが!!気配からして人間ではないでしょうけど、、、」
シュリは所夜のことを口にした途端急に早口になった。たぶん仲良いなこれ。
1人で考えていると、映矢輝が質問に答える。
「それは、、あの、、ねぇ?あたし、、神様だから、、」
「おい、そんな気軽に言ってもいいものなのかよ。」
「いやまぁ、あんまり良くないんだけど。千ちゃんの幼なじみかつあたしの命を救ってくれた人だし、、大丈夫そうじゃない?」
「へぇ。そりゃ光栄なことで。まあ話に戻ると、そんなボロボロな所夜に頼まれたから仕方なく空間を使って地獄へ向かったのよ。」
「そしたら案の定あの有様。まぁ、死んで間もなかったから間に合ったって感じかしらね。」
「それじゃ、私帰るから。時間ないのよー。ごめんねぇ。」
彼女はそう言って荷物をまとめようとする。とてもせっかちだと思う。まだあって30分も経っていない。こっちにはまだ聞きたいことがたくさんある。それは映矢輝も同じだろう。
待てと言おうとしたその時、ドンドンと素早い小走りのような足音が聞こえる。
「ちょっとシュリ!!何勝手に帰ろうとしてるんですか!?」
勢いよく扉が空いたかと思えば、そこには見覚えのある顔。
文句がいいたげな怒った表情。これはまためんどくさい事になりそうだ。
シュリとかいうこの医者も面倒くさそうな顔をしている。あいつ怒ると粘着質になるからほんとうにやめて欲しい。
「勝手に眠らせたかと思えば!!私に何も説明せず帰るつもりですか!?あの時は色々あったから聞きませんでしたけど後で聞かせろって言いましたよね!!?」
「後でとは言われたけど、今日とは言っていないでしょう?忙しいのよ。悪いわね」
「絶対的に悪いと思っていないでしょう、それ。」
「あら、思ってるわよ?酷いわ〜、忙しいだけなのに。」
「忙しい忙しいって、、、どうせまた引きこもって薬の実験ばかりするだけなのでしょう?それも私用の!!毎回毎回何日も家にこもって訳の分からない薬しか作らないじゃないですか!!」
「失礼ね!!手術よ!しゅ、じゅ、つ!!あと引きこもりって何よ!あんたより歩いているつもりなんだけどね!空間の瞬間移動なんて歩かないのと同じよ!!」
数分前の私の発言は失言だったようだ。こいつらのこの様子だとしょっちゅう喧嘩してんなこれ。
こんなのを平和主義の映矢輝が見逃すわけが無い。今にも乱入しそうな勢いだ。
「あんたの願いを聞いた私が馬鹿だったわ!!」
「その言葉、そっくりそのまま返してあげます!!」
「んもー!落ち着いてよ2人ともー!」
「はぁ〜、、、、。早く終わんねえかな」
短くてすみません!最近色々忙しくてなかなか満足するものが書けない😭
次、もっと長文にできるよう頑張ります!あと、シュリちゃんがガッツリ出てきたということで、もうちょいで水着イラスト公開があると思います!!(季節感真逆ですみません)