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みらさん、お疲れさまです!プールロケ、めちゃくちゃ賑やかで楽しかったですね!目黒くんが阿部さんを隠したり、宮舘くんが渡辺さんをカメラから外そうとしたり、岩本くんが深澤さんたちにラッシュガードを着せる独占欲…もう最高でした。でも後半の渡辺さんの指輪の石がなくなったシーン、すごく切なかったです。宮舘くんの「直ったらまた俺がつける」って言葉、優しすぎて泣けました。みんなで探そうとしてくれるところも、本当にいいチームだなあって温かくなりました🌷
ちょっとだけ🖤💚・💛💜
その日は、メンバー全員でのプールロケだった。
更衣室では撮影前から賑やかな声が飛び交っている。
「日焼け止め貸してー。」
「そこにあるよ。」
阿部、深澤、渡辺の三人は並んで、いつも以上に念入りに日焼け止めを塗っていた。
「絶対焼けたくない。」
渡辺が腕に塗り込みながら言う。
「分かる。後から痛くなるの嫌だもん。」
阿部も肩までしっかり塗る。
深澤は鏡を見ながら、
「でも水着で撮影ってちょっと楽しみじゃない?」
「分かる。」
「夏っぽいよね。」
三人ともなんだかんだ楽しみにしていた。
___________
ところが。
撮影が始まってすぐ。
阿部は違和感に気付いた。
「……めめ。」
「何?」
「さっきから邪魔。」
「邪魔してないよ。」
「してるよ。」
阿部がカメラの方へ行こうとすると、目黒が自然についてくる。
そして絶妙な位置に立つ。
「めめ、そこ退いて。」
「ここ?」
「そこ。」
「分かった。」
一歩退く。
今度は阿部の隣に立つ。
「近い。」
「そう?」
「俺、全然カメラ映ってなくない?」
「気のせいじゃない?」
「絶対わざとでしょ。」
目黒は知らないふりをしている。
「めめ。」
「はい。」
「俺も撮影させて。」
「してるよ。」
「してない。」
スタッフまで笑い始めた。
その少し離れたところでは。
渡辺も似たようなことになっていた。
「翔太、こっち行こうか。」
「ん?」
宮舘に促され、そのまま移動する。
するとちょうどカメラの死角になった。
しばらくして。
渡辺が前へ出ようとすると。
「翔太、飲み物飲む?」
「今?」
「暑いから。」
「まあ……飲む。」
またカメラから離された。
「……涼太。」
「何?」
「お前、俺を映さないようにしてる?」
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みら

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宮舘が微笑む。
「どうだろうね。」
「珍し。」
普段なら、こんな分かりやすいことをしない。
渡辺はなんだか可笑しくなった。
「何?」
「いや。」
渡辺が笑う。
「涼太もそういうことするんだなって。」
宮舘は何も答えず。
今度はさりげなく渡辺の前に立った。
「また隠した。」
「ふふ。」
「笑ってんじゃん。」
怒るどころか。
渡辺は少し嬉しそうだった。
一方。
深澤だけは順調に撮影を楽しんでいた。
「深澤さん、こっちお願いします!」
「はーい!」
「……。」
岩本が見ている。
「次、深澤さん真ん中で!」
「俺? いいよー!」
「……。」
また岩本が見ている。
阿部が気付いた。
「あ。」
渡辺も気付く。
「あー。」
「何?」
深澤だけ分かっていない。
そして数分後。
ついに岩本が動いた。
「ねえ。」
「何?」
岩本は三人を順番に見る。
阿部。
深澤。
渡辺。
「三人ともラッシュガード着て。」
「え?」
三人同時に声が出た。
「なんで?」
深澤が聞く。
「日焼けするから。」
「日焼け止め塗ったよ?」
「水入ったら落ちるでしょ。」
渡辺が呟く。
「絶対それだけじゃないじゃん。」
「日焼け対策。」
「照、俺ら全員?」
阿部が笑う。
「全員。」
岩本は真顔だった。
その後ろで。
目黒と宮舘が明らかに安心している。
「……三人とも同じじゃん。」
深澤が呆れた。
結局。
阿部、深澤、渡辺は揃ってラッシュガードを着ることになった。
「はい、これで満足?」
阿部が両腕を広げる。
目黒が頷く。
「うん。似合ってる。」
「さっきより機嫌いいじゃん。」
渡辺も宮舘を見る。
「涼太。」
「何?」
「もうカメラから隠さない?」
「もちろん。」
「やっぱりわざとだったんじゃん。」
宮舘は楽しそうに笑った。
深澤は岩本の隣へ行く。
「照も満足?」
「うん。」
「独占欲強すぎない?」
「日焼け対策。」
「まだ言う?」
___________
それからは。
さっきまでの攻防が嘘のように撮影が進んだ。
「いくよー!」
佐久間が勢いよく水をかける。
「うわっ!」
「佐久間!」
阿部も水をかけ返す。
「お前ら俺まで巻き込むな!」
渡辺が逃げる横から康二が参戦する。
「しょっぴー隙あり!」
「康二!」
深澤は笑いながらプールへ飛び込み。
ラウールまで加わって。
結局いつもの大騒ぎになった。
目黒も今度は阿部を隠すことなく、一緒になって遊んでいる。
宮舘も楽しそうに渡辺へ水をかけ。
岩本も深澤に引っ張られてプールへ入った。
撮影は予定以上に盛り上がった。
そして休憩時間。
三人並んで座りながら。
阿部がぽつりと言った。
「最初からラッシュガード着てればよかったね。」
「それな。」
渡辺が答える。
深澤も頷いた。
「三人とも急に機嫌よくなったし。」
少し離れたところには。
満足そうな目黒、宮舘、岩本。
三人は顔を見合わせる。
「……過保護。」
阿部が笑う。
「過保護だな。」
渡辺も笑う。
「まあ、いっか。」
深澤まで笑った。
なんだかんだ。
大切にされているのは悪い気がしない。
その後の三人はラッシュガード姿のまま思い切りプールロケを楽しみ――
結局、一番はしゃいでいたのもその三人だった。
___________
プールロケが無事に終わり、全員が私服へ着替えた後。
「今日めっちゃ疲れたー。」
「佐久間が暴れすぎなんだよ。」
「楽しかったからいいじゃん!」
賑やかな声が飛び交う中。
渡辺だけが、ふと自分の手元を見て動きを止めた。
「……え。」
左手を持ち上げる。
もう一度見る。
「……ない。」
小さな声だった。
けれど、近くにいた宮舘がすぐに気付いた。
「翔太?」
「……石がない。」
「え?」
渡辺が指輪を見せる。
いつも身につけている大切な指輪。
その台座から。
石だけがなくなっていた。
「……嘘。」
渡辺の顔から、みるみる表情が消えていく。
「さっきまであった?」
「分かんない……。」
撮影前に確認したかなんて覚えていない。
プールの中かもしれない。
更衣室かもしれない。
移動中かもしれない。
「……最悪。」
渡辺は指輪を握るようにして俯いた。
いつもなら。
こういう時ほど強がる。
「まあ仕方ない。」
そう言って終わらせそうな渡辺が。
今日は何も言えなかった。
「翔太、大丈夫?」
阿部が心配そうに覗き込む。
「……大丈夫じゃない。」
その答えに、全員が静かになった。
深澤が隣へ来る。
「探そう。スタッフさんにも聞いてみようよ。」
「でもプールだったら……。」
阿部も心配そうに指輪を見る。
「まだなくなった場所がプールって決まったわけじゃないよ。」
「……うん。」
「今日使った場所、みんなで探そ。」
佐久間もすぐに頷く。
「俺も探す!」
「俺も。」
ラウールも言う。
岩本はスタッフへ事情を伝えに行ってくれた。
それでも。
渡辺の表情は晴れなかった。
「……。」
宮舘はそんな渡辺の隣に立っていた。
___________
結局。
その場で石を見つけることはできなかった。
スタッフも引き続き確認してくれることになったけれど。
渡辺は完全に落ち込んでいた。
ソファに座って。
ずっと指輪を見ている。
「翔太。」
宮舘が隣に座った。
「……ごめん。」
突然の言葉だった。
「どうして謝るの?」
「だって……。」
渡辺は指輪を見つめたまま。
「大事なやつだったのに。」
声が小さくなる。
「涼太から貰ったのに……。」
宮舘は何も言わず、その手を包んだ。
「俺、ちゃんと大事にしてたんだよ。」
「知ってる。」
「ずっと気をつけてた。」
「うん。」
「なのに……。」
渡辺の目が潤む。
メンバーがいる。
スタッフもいる。
普段なら絶対に見せたくない顔だった。
それでも今日は。
隠せなかった。
「ごめん、涼太……。」
宮舘は渡辺の手を握ったまま、優しく言った。
「謝らなくていいよ。」
「でも。」
「指輪そのものはここにある。」
宮舘が渡辺の左手に触れる。
「修理に出そう。」
「……直るかな。」
「直るよ。」
「同じ石じゃないじゃん。」
渡辺がぽつりと言う。
その言葉に。
どれだけ大切にしていたのか、全員が分かった。
宮舘は少し考えてから。
渡辺の肩を抱き寄せた。
「同じ石じゃなくても、俺が翔太に渡した指輪であることは変わらないよ。」
「……。」
「直ったら、また俺が翔太の指につける。」
渡辺が宮舘を見る。
「……ほんと?」
「もちろん。」
「翔太。」
佐久間が近付いてくる。
「スタッフさんも明日もう一回探してくれるって。」
「……うん。」
「もし見つからなくてもさ。」
深澤も続ける。
「翔太が大事にしてなかったわけじゃないの、みんな知ってるから。」
阿部も頷いた。
「そうだよ。事故だもん。」
「指輪なくしたわけでもないしね。」
ラウールが優しく言う。
渡辺はみんなを見て。
また俯いた。
「……俺、めちゃくちゃ落ち込んでる。」
「見れば分かる。」
岩本が答える。
「隠せてない?」
「全然。」
「マジか……。」
普段なら恥ずかしがるところなのに。
今日はその元気すらなかった。
すると宮舘が、渡辺の頭を優しく撫でた。
「今日は落ち込んでていいよ。」
「……。」
「そのくらい大切にしてくれてたってことでしょ?」
渡辺はしばらく黙ってから。
小さく頷いた。
「……大事だよ。」
「うん。」
「すげぇ大事。」
「知ってる。」
宮舘が笑う。
渡辺はもう一度。
石のなくなった指輪を見る。
寂しくなって。
宮舘の手を握った。
「……直ったら、またつけて。」
「もちろん。」
「涼太が。」
「うん。」
宮舘はその手を握り返した。
「約束。」
なくなってしまった石は悲しい。
すぐに気持ちを切り替えることなんてできない。
それでも。
隣には、この指輪を渡してくれた人がいる。
周りには、一緒に落ち込んで探してくれる仲間がいる。
だから渡辺はその日だけは強がらず。
大切だったからこその悲しさを、みんなの前で隠さずにいた。