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〜遥side〜

始まりは、ちょっとした立ちくらみからだった。

高校1年の春、その日の体育の終わり。

不意に世界が歪み、立っていられなくなって思わず座り込んでしまったことがあった。

もともと低血圧でこんなことが少なかった訳じゃない。

その日も数秒すれば直ぐに歩けていたと思う。

明らかに異変を感じたのはそれから数日後のことだった。

授業中、ただ座っているだけなのに少しずつ頭が重くなる感覚がして、呼吸がしづらくなる。

前よりもはるかに重い目眩のせいで座っていることすらままならなくなって、気付いた時には保健室のベッドの上だった。

「遥!大丈夫なの!?」

「…あれ、なんで私、」

「急に授業中倒れたって…4組にまで遥の名前呼ぶ声が聞こえてきてたよ!?」

「…そうだ、急に苦しくなって、座ってられなくなっちゃって、それで、」

「何それ、今は…?」

「今はなんともないよ、ありがとう」

「そっか…あ、そうだ、さっき先生が遥のママに連絡してもう少しで来るって。今日は早退して病院行ってきな?」

「なんかすごい大事になっちゃったね…結奈もわざわざ今まで付き添ってくれてたんでしょ?ごめんね、心配かけて」

「そんな、謝らないでよ、もしそのまま…なんてならなくて良かった」

「ははっ、大袈裟だなぁ、ただの貧血だって、結奈も私が低血圧なの知ってるでしょー?」

「そうだけど…」

しきりに心配する彼女をなだめていると、母が到着したと連絡が入る。

「じゃあバイバイ、またあしたね」

手を振りあって、私は保健室を出る。

また、何気ない1日があしたからも始まると思っていた。

なのに。

「余命、1年…?」

世界が、真っ暗になった。



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