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ーーーーChapter 4 本当の絆ーーーー
「おんりー、僕達と、闘おう。」
『…わかりました、いいですよ。』
そう言って、上昇する。強風が吹き、思わず腕で顔を覆う。
何とか、君を救いたい。そう思って、弓を構える。
かれこれ40分はここにいる。
視聴者の皆んなの励ましで頑張れているけれど、体力もじきに限界になる。
相手はおんりー。しかもパソコンではなく肉体で戦っているようなもの。
圧倒的に不利。
〈くっそお…暗くてよく見えない…〉
《足…痛…》
「おんりー…」
「…勝利も敗北も、どっちでもいい。ただ、」
おんりーを、君を救いたいんだ。
『…救う…』
不意に止まる君。
『救う…かぁ…』
『…俺は、何で孤独なんだろう。仲間がいるはずなのに。』
「…何か…勘違いしてるでしょ。」
僕達5人は孤独から最もかけ離れているよ。
『え…?』
「僕は、このメンバーと一緒にやりたい、という意味で選んだのもあるけど、何より、」
将来、自分達が笑って過ごせているか考えた結果なんだ。
『……そっかぁ…そうだよねぇ…』
そう言って、地面を踏むと共に翼と角が消え、侵食された部分も戻ってゆく。
『ごめん、エンドラ。俺さ、仲間いるんだ。それも、最高の仲間が、ね。』
「また僕達と戦おうね〜!」〈ばいばい、エンドラ〜!〉
【俺達も頑張るからそっちも友達作れよ〜】《じゃあなぁ〜‼︎》
そう言って4人がポータルをくぐり、1人で残る。そして、そのまま
『…がんばれよ。兄ちゃん。』
そう言って消えていった…
誰もいなくなって閑散としたエンドの世界。エンドラは、降り立つと少年の姿に変わった。
[…はは、あいつ、楽しそうでよかった。]
[ごめん、俺兄貴なのにーーーーーーー]
ーーーーChapter 4 fin…?ーーーー