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カフェを存分に楽しんだ後 移動して いろんなアクティビティがある公園に来た
プラネタリウムや図書館 アスレチックや自由に遊べる芝生の広場
かなり敷地が広く 自分たちが歩いていても目立たつことなく ふたりの時間を楽しんだ
散歩しながら いろんなスポーツのコートを見ていたら バスケのコートが目についた智
は 俺の手を引いて やろう!とボールをかりてきて
1時間ずっと 1on1
「はぁーー 楽しかった!」
「とも はしゃぎすぎだよ」
ふたりで はーはー言いながら 車まで戻ってきた
「バスケ まだやりたかったなぁ〜」
「あれだけ 俺にガードされといて?」
やまの身長には 悔しいけどさすがに負けた
「やまをドリブルで抜くのが楽しいの!」
「智のオフェンス まだまだだね 今度は スリーの練習しよう」
「なんなら まだ俺 イケるよ!」
「こら 調子に乗るな 今日はオフ 休む日だろ?」
「はい……ごめんなさい」
ハードワーク 禁止!!
「ここ 気に入った?」
「うん また来よう! 次はサッカーもしてみたい!」
「ケガしない程度だぞ」
「はい 気を付けます」
お互いに笑いながら タオルで汗をふき ペットボトルの水を一気に飲む
はぁ……よく遊んだ
「あ……やま じっとして…」
「ん?」
智の顔が 急接近してくる
とも……ヤバイって
「なんかついてるよ」
頬を 智の指がそっとなぞる
「まつ毛か… 取れた!」
「サ…サンキュ……」
あぶな……
思わず キスしかけた
今日のともは 俺のこと試してるんじゃないか?と思う瞬間ばかりだ
カフェで かわいい顔を見せたと思ったら 傷心の素顔を見せてくるし 好きな人とか聞いてきた時は 心臓止まるかと思った
『告白するの?』
するために 今 ともといるんだよ
「とも 今日晩飯食べて帰ろ 連れて行きたい店があってさ」
「そうなんだ いいよ 遅くなるつもりで来たから大丈夫」
「ありがとう ちょっと距離あるから なんなら寝ちゃっていいよ?」
「ダメ やまが運転してくれてるんだから 寝ません!」
「ふふ ありがとうございます じゃ 安全運転で出発しますか」
「やまの教えてくれる店 どこも当たりだから 楽しみだなぁ!」
もし…
ダメだったとしても ともが こうやって 楽しんでくれるだけでも 救いだな…
さて
告白の本番に 向かいますか
「とも 着いたよ」
結局 出発して間もなく うとうとし始めて 眠ってしまった
「ん……ごめん…寝ちゃった…」
目を擦りながら 周りをキョロキョロ見ている
「着いたの?」
「うん さあ行こ」
そこは 地下にお店の入り口があって その上の階もお店になっていた
「わぁ……綺麗だね…」
店内は 天井から下がる 沢山のワイングラスに間接照明があたって キラキラしてる
大人な雰囲気に ため息が出る
「なんか…ラフな感じできちゃったけど 大丈夫?」
お店の名前に フレンチって書いてあった
「全然 オッケーだよ フレンチってなってるけど 気兼ねない店だから」
「もしかして やまの行きつけ?」
「うん もう長いかな」
雰囲気に気後れする俺の背中を軽く押す
「おすすめの席あるから 上に行こう」
「うん」
促されて ついた席から見える景色は 全く想像していない夜景だった
「うわぁ!工場夜景だ!!」
海の向こうで 静かに輝く灯りが なんだか落ち着く
「ここの人気席 どうぞ 座って」
「は はい!」
やまの言う通り 普段着でフレンチを楽しむ客層で ちょっと安心した
「まだ 緊張してる?」
「はは まだね… でも 雰囲気は好きかな」
家族で食事を楽しんでいる姿だったり 友達と楽しそうにしている様子が 温かくて好きかも
「メニュー見たら もっとリラックスするよ」
「え?そうなの?」
メニューを開くと とにかく フレンチって言葉だけで戸惑う自分には 何より安心材料になった
「フレンチレストランで お子さまランチとか晩酌ってメニューあるって思わないよね」
「お酒も ワインがお勧めだけど マスターが酒マニアだから 何でも出てくるよ」
実際 食事は やまのお勧めの 栄養管理バッチリのフレンチ 安心していっぱい食べられて とても満足した
「次は お酒飲みたいな 」
お店特製のソフトドリンクでも 充分楽しめてるけれども
「ともが 気に入ってくれて良かった」
「やまと趣味とか 全然違うけど カフェとか食事とか 合うよね 俺も カフェとか探して見よっかな?」
やまといる時間は 楽しくて仕方ない
たぶん 一緒にいる時間は誰よりも長いけど ケンカすることもなく いつも やまに支えられている気がする
「どした?最近 よくぼーっとしてるけど」
「あは ごめん
やまといる時間が楽しくってさ それって やまのおかげなんだなって…」
「とも……」
「今日も すごい楽しかった ありがとうございます」
グラスを置いて 頭を下げる
「俺 やまのおかげで 今こうやって笑ってられるんだ
ホント 感謝してます」
小川のことで なかなか切り替えられなかったけど やまがいてくれたから……
「なんか……どうしよう…」
ともの純粋な言葉に 胸に刺さる
「やまこそ どうしたの?さっきから 落ち着かないけど」
「……ともさ……」
「うん」
「今日 ともと ここに来たのは……理由があって……」
「え?理由?」
「ともに……告白しようと……思って……」
「ふーん………」
って
え!?
「こ……告白って………」
いや……あの……
頭が……真っ白……
「俺が 好きな人って ともなんだ」
「え…あの…… カフェで……」
ウソ……あれ……俺…だったの?
「そう あの時 マジでびっくりしたよ 誤魔化すのに必死だったんだけど…バレなくて良かった」
あの時の会話……思い出したら 恥ずかしくなってきた
「とものこと ずっと思ってた 小川と付き合う前からかな…」
「そ そうなの?」
「小川と付き合ってた時は ともが選んだ相手だから それでいいって思ってた
ともの側にいられるんなら 叶わなくてもいいって
小川と別れたって聞いても こうやって気持ちを伝えるつもりはなかったんだ
伝えて ともとの関係が壊れる方が 怖かったから」
「そんなに 考えてくれてたんだ……」
「この店で 何回も悩んでは 諦めて 悩んで諦めてを繰り返してた
そんな時 勇気をくれる人がいたんだよね
バイトの大学生なんだけど 彼がこの席で 彼女にプロポーズしたんだ」
「そうだね……こんな景色にこの雰囲気なら うまく行きそう」
「彼 色々苦労してて 頑張ってたの知ってたから すごい嬉しくて 俺 結婚の保証人になったんだ
そのサインする時に その子から
『次は 山内さんですよ』
って言われたんだ」
え?それって
「彼 やまが悩んでたの 知ってたってこと?」
「うん 相手が誰とか 詳しく話したことなかったんだけど
山内さんが幸せになってくださいよって 背中押されちゃって
色々考えるより 単純に俺も頑張ってみるか!って」
笑っているけど 緊張しているみたい
「やま ずっと片想いしてくれてたの?」
思い出せば 自分がつらい時も嬉しい時も やまがいた
「まあ…そうなるか
今は 腹くくって ともを自分のものに したくなった
だから 気持ちを伝える」
「は……はい」
やまが グラスを置いて こちらをまっすぐ見る
「智を絶対 幸せにする
だから 俺とずっといて欲しい
愛してます」
今までで 最高にカッコいいやまが 自分に告白してくれた
いつも冷静で 優しく笑って見守ってくれる ずっと思ってくれて 支えてくれていた
自分の気持ちは……
やまとずっと一緒にいたい
ふたりで 今までより近くで 色んな時間を過ごしたい
「俺も……やまと一緒に いたいです
うまく言えないけど……俺も やまを支えたい」
胸がいっぱいで 言葉が出てこないよ…
「………とも?」
やまのおかげで 今があるから
「これからは 俺がやまのために 側にいたい……
よろしくお願いします」
「ありがとう とも」
やまの目が赤くなってる
「やまが……泣いたら…俺まで涙出てくるじゃん」
ふたりで テーブルを挟んで 笑いながら 泣いた
いろんな意味の涙……
ふたりが やっと心から笑いあえた
嬉し涙……
もう 1人にはしない
これからは ふたりで 支えあっていこう
『愛してます』
コメント
1件
いやもう、最高すぎて震えたわ…! 公園でのほのぼのバスケから一転、フレンチの夜景で「愛してます」って、そのギャップがもうズルいよ。ずっと智のこと想ってたやまの気持ちが伝わってきて、告白のシーンでは思わずこっちまで泣きそうになった。2人がやっと心から笑いあえたラスト、すごく良かった。この先もずっと応援したい!