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日帝の部屋にはいつも冷たい空気が流れていた。窓辺には白いゼニウム。机の上にはクロユリが。白と黒の花が沈黙の刃のように突き刺さり、訪れてくるソ連を拒んでいた。


だが、ある日。

ソ連が置いていった赤いバラが、クロユリの隣でしぶとく咲き続けていた。

本来なら枯れるはずなのに、赤はより濃く、香りは強く…まるで日帝の拒絶を飲み込む様に。


翌日、日帝は怒りに任せて黒バラを飾った。

だがその夜、ソ連は笑いながら カスミソウを添える。

小さな白い花は黒の陰に埋もれるはずだった。

けれど、気づけば黒の周りに群れて広がり、黒を霞ませてしまう。


「お前は花で拒んでいるつもりだろう?」

「でも、花も知ってるんだ。愛の方が強いと。」


気づけば、部屋の隅には チューリップが咲き、ベッドサイドには 赤いカーネーション が添えられている。

拒絶の花はまだ確かにそこにあるのに、愛の花がじわじわと侵食し、香りを上書きし、視界を染めていく。

意味:愛の告白

意味:熱烈な愛


日帝は息苦しくなる。

怖いはずのクロユリが、もう威圧感を持たない。

代わりに赤い花々が目に焼き付き、心臓を締め付けてくる。


日帝の「拒絶の花」はソ連の「愛の花に」少しずつ、でも確かに侵食されていった。


日帝は気づいていた。

拒絶の花が負け始めている。

香りも、視界も、心までも…愛に染まりつつある。


それでも花を挿し続ける。

呪いを、拒絶を、信じないという意志を。


ソ連は微笑んで言った。

「花もお前も、きっと俺を愛するだろう」






↪︎・愛に支配される→監禁

  ・拒絶しながらもどんどん侵食されていく

  

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