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リビングにあるソファで、 隼（はやと）は転がって考え事をしていた。
榎本（えのもと）薫（かおる）。
彼女に対しては、どのように対処すればいいのだろう。
どう言えば、きちんと理解してくれるのか。
しつこいと感じる部分はあるものの、きちんと越えてはいけないラインを把握していて、言い寄ってくる限りでは悪い女ではない。
友達も悪くなく、むしろ好感を持てる。
「ねぇ、隼。彼女は家に連れてこないの？」
隼に寄りかかるように、一番上の姉が座りながら話し掛けてくる。
「はぁ？ んなもんいねぇよ」
「そうなの？ 前のクリスマスパーティーのときに連れ込んだんじゃないの？」
「彼氏を連れ込むのは、お前だろ。そもそも、できたとしてもぜってぇ連れてこねぇし」
「え～、なんでよぉ～。隼の彼女見たいのに～。お姉さん、一生離れないように頑張って隼のイイトコ吹き込むわよ！」
「だからだよ！ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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