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na×sm コ/ー/ル/バ/ー/ス
*コールバースの詳しい設定に関してはピクシブ百科事典を参照。また、本文にも軽い説明アリ。
*na/From sm/Dear
*na→smの口調強め
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俺は、中学校を卒業した辺りからずっと人の声に対して違和感を覚えている。学校の先生やバイト先の先輩の声に、ノイズが掛かって聞こえているのだ。これを世間では”Dear”と呼ぶ。どうやら特殊体質らしい。
良く頑張れば聞こえないこともないし、そもそもあまり人と会話することがないので特に苦労はしてないが、それとは別に悩みがある。
na「あ!スマイル!!お待たせ。待った?..って、まぁ遅刻したし待ったか。ごめん。ちょっと靴紐結び直したいからこれ持っててくんない?」
sm「ほんとに遅え。..まあいいけど。ほら、持ってやるから」
それが友人であるNakamuとの関係性。Nakamuの声は他と違ってとても鮮明に聞こえてくる。つまりコイツは”From”だ。俺は元の性格が性格だからバレないとは思ってるが、好奇心旺盛な彼だ、俺がDearだと知られた時のNakamuからの悪戯が怖い。それに、─こういった中途半端なお願いをしてくる声にすら魅力を感じてしまう自分が少し嫌だ。
Nakamuの声は今まで聞いてきた声の中で一番聞こえやすくて、素敵な声だったから。きっと波長が合うんだろうと、思っていた。
na「ん!ありがとうスマイル。さーて、どこ行こっか。なんも決めてねえんだよな」
sm「あ〜..別にどこでもいいけど。」
na「ほーん?じゃあカラオケって言うけど。いいの?」
sm「..Nakamuが言うなら、いい。」
na「ッはは、俺が言うから!って、お前Dearじゃないんだから。」
sm「あ〜..それもそうだな、まあでもほんとになんでもいいから着いてくよ。カラオケ。」
na「お、マジ?やったね。」
そうして、今日のNakamuとのお出掛けはカラオケで、となった。
na「よーし!にしてもさ、ほんとにカラオケでよかったの?嫌そうな顔ひとつせず了承されるもんだから普通にビビったんだけど。」
sm「別に。特にしたいこともなかったし..」
ちら、と右下を向く。Nakamuはそんな俺の様子を不思議そうに見詰めれば、ニヤニヤしたように空のコップを手に取り俺に渡してきた。
na「ねえスマイル、飲み物入れてきて?」
sm「..おう」
na「ん〜..ウソ!やっぱりそばにいて?」
sm「なんだよ..わかった。」
na「やっぱさ、なんか従順だよね。..俺の声、すき?」
遊ばれてるな、と思った。多分向こうも薄々感じてはいたのだろう。今日のことだけじゃなくて、前から。あそこの自販機で水を買ってきてだの、俺の代わりにゲームのセッティングをしろだの。Nakamuにとっては些細なお願いごとをあまりにすんなり聞く俺に、なにか思うところがあったのだろう。
sm「すき。」
na「へ〜〜〜..俺はスマイルのこと嫌いだけどね!」
sm「..は?」
na「アレ、聞こえなかった?俺スマイルのこと嫌い。Dear得意じゃないんだよね、なーんか..食わず嫌い的な。今回は俺がたまたまFromっぽいけどさ、普通にノイズ如きで人の話無視するとか有り得ねえし。」
sm「俺はそんなことしねえ..けど。」
na「そう?笑 高校時代の時、スマイル話聞かねえからって薄ら嫌われてたの知らない?」
sm「..それ、は..。」
na「今思い返せばアレもDearだから?はあー、くだらな。..あ、でも俺達波長合うっぽいよね。なんか勿体ないし..俺の奴隷になってよ、スマイル!遊びに付き合って」
だいすきな声で告げられる初めての命令に、どうしても声が出なかった。気持ちいいと感じる気持ちと、ノイズが増していく不快感が共存している。俺を否定されたのと同時に、歪でも求められたことに嬉しさが溢れてるから..?
sm「…」
na「なあ、スマイル。返事は?」
sm「ッ、はい..」
na「あっはは、これ楽しい。従順なスマイルいいね、俺そういうのは嫌いじゃないよ。多分ね。..じゃ、これから宜しく。改めてドリンク取ってきて!」
sm「..わーったよ。」
あったかいろ
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