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バイト先は歩いて10分の距離にある。
だから、よく私も利用しているし、たまに会いたくなるパートさんに会いに行くのも理由。シフトの確認も便利。まぁ週5だから関係ないけど。
昨日は大変だったけど、最後は良かったな、と思いながら、私は大学に向かった。
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おはよー。
そういや昨日の課題さー。
誰かノート取ってないの?
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有り触れたようなそんな日常がそこには流れていた。
だから、昨日のバイトは少し驚いたし、慣れなかったけど、でもまぁいいや。どうせもう会うことは無い。
席に座ったのなら隣に座ったのは友人の遥だっか。
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「ハルちゃんおはよー、ねぇ聞いてよ昨日のバイトでさぁ」
「おはよー○○。なぁに、また変な客?」
「死ぬほど不良来た。」
「なんかさ、話聞く度に思うけど、凄いよね。まぁ千代田区だから仕方ないのかも。イケメンとか居るならバイトするよ、そこで。」
「イケメン、うーんまぁ顔がいい客なら昨日沢山来たけど。」
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確かに昨日来た彼らはイケメンに分類されるべきだろう。特に誰って言われたら
千冬と呼ばれていた子とか
情緒不安定な子とか
わんこくん、ココくん?とかかなって。
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「もう二度と来ないで欲しい。」
「えぇ、なんで!?」
「全員不良だったから。」
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その言葉に納得したのか「あぁ」って言葉を漏らしながら、授業の準備を始めるハルちゃん。
不良とは縁のない人生だった。今までも、それからこれからも。その先の未来でもだ。
昨日のあれはただの偶然という偶然なのだろう、だから気にすることも無く、私は今日のオフを楽しむ。
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「ハルちゃん今日暇?」
「暇ー。」
「買い物行かん?」
「行く。」
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それからは時間の流れが早かったと思う。
大学の講義も終わって、新宿や渋谷、それから六本木、おまけに少し遠出で横浜まで行ったりした。次の日早朝だったけど、満足出来たのだ。
まとまった休みが欲しいとは思うけれど、こうして遊ぶお金必要なのだから、無理にでも入る必要があるなって思う。
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「あれ、どーかしたかー、マイキー。」
「んーん、知り合い居た気がしただけ。」
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