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お母様、優しかったお母様。とても可憐だったお母様。私はその背中を見て大きくなった。私は夜白家の長女として、一人娘として産まれました。僕と言っていたのは、この家を飛び出してから。お母様は優しかったから、家を出ても何も言われなかった。でも、そんなお母様が。人を56したって噂が広まっていた。それを私は見過ごせなかった。優しかったお母様がそんなことをするはずがない。私は昔の口調に戻してから元住んでた邸宅の本邸へと向かった。ここは少し寂れていた。きっと使用人が居なくなってしまったのだ。洋風と和風が入り乱れたこの家は。とても良かった。私はいつもロリータ服を買ってきてもらっては、海外の披露宴の時に着るのが楽しみだった。日本の時は浴衣を着て参加していた。本邸に入ると大きな控え室に着いた。今外国の言葉が日本にもあるから。ここはロビーと言える。そしてロビーの前の階段を真っ直ぐ行って三階まで上がるとお母様の部屋がある。私はお母様の部屋をあけた。お母様が見当たらない。いつもは真ん中の席に座ってゆっくりくつろいでいるというのに……。後ろから急に声をかけられる。後ろを見ると和風に仕上げられた洋服を着ていた。私はゆっくりお話をしていたが。話を急に変えた。ここからが本番だ。お母様を追い詰める。
「お母様、さすがのわたくしでもこんなやり方見過ごせませんわ」