テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
急に話を変えたからきっとお母様は分からな……笑ったのだ。お母様が、なぜ笑った?でも、どこか悲しそう?私はお母様をじっとみた。お母様椅子から立ち上がって。
「なら、親子喧嘩と行きましょう?雨樹」
といった。私はこれが最後だと、これでお母様は戻ると思った。親子喧嘩……多分、お母様は国を巻き込む……なら私は孤児達を巻き込もう。私の答えはもちろん
「望むところですわ」
そう答えた。お母様は、私を見てニコッと笑い。座り直した。そして紅茶を1口飲んでから。
「そういえば、喜咲は元気なのかしら」
と言う。喜咲……咲の本名だ。私たちは……
「あなたに記憶を消されてから、私のことを実の母のようには思ってませんわよ」
親子だったのだ。咲だけじゃない……、私は高校生であの子をうんでひまった 。
「そうね、でもあなたは未熟すぎたのよ」
母親としてまだ未熟だとお母様は感じたのだ。それでも私は……
「それでも私は、喜咲と咲優と一緒に暮らしたかったわ!」
と思いをぶつけた。ぶつけるしか無かった。だって、だって。私は咲と夜兎の実の母親なのだから。それでも2人には言わなかった。だって、言ったところで信じては貰えないから。仕方がないと割り切るしか無かった。でも割りきれない。だから私は母親としてあの子たちを裏切った。娘としてお母様を裏切ってあの子立ちに近づいた。
全て建前を使って。自分の心にも嘘を着いて……。
「声を荒らげないの」
お母様はいつもそうだ。私が何かしらで声を荒らげるとそう言う。そこは変わらないのだ。いや……変わって欲しくなかった。私は、声を荒らげる事に手をあげられていたから、これはいつもと違うのだ。変わって欲しくなかった……。
「もう知りませんわ」
そう言って、私は背を向けて去っていくしか無かった。去ってしまいたかったのに
「雨樹!」
名を呼ばれてしまった。