[第6章 誕生日]
るんるんと鼻歌を歌うドール。なんと今日は玲王の誕生日!前々から執事さんたちにお願いしていつもよりも綺麗な服を買い、ケーキを用意し、部屋を飾りつける。
子がいない間に張り切って用意をするドール。子に喜んで欲しい一心でえっさほいさと部屋を行き来する。健気だ、!
子が家に帰ってくる頃にはもう準備万端。いつものように部屋に座って待っていると、ただいまとお邪魔しますの声がした。
「凪もいる!」とはしゃぐドール。クラッカー片手にてちてちと足音を立てて2人を迎えに行くと、2人はドールの姿に呆気を取られちゃいました。
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「よ、よいち、、、!」
と感激する子。まさかわざわざ用意をして、祝ってくれるとは思ってなかったのだ。
子にとって誕生日はそれほど大切とは思ってなかったため日にちをドールに伝えていなかったのです。きっとばあやとかが教えたのだろう。
ドールに言われるがままに部屋へと連行される2人。部屋もかなり豪華に飾りつけが施されてあり、子は 「よいちが俺のためにこんなに頑張ってくれるなんて」と、今にも泣きそうだった。
部屋の電気を消し、ケーキにロウソクを立てライターで日をつける。ふーっと火を吹き消すとドールからプレゼントが渡される。3つのぬいぐるみが入っていた。青色の兎、紫色の猫、灰色の犬のぬいぐるみ。
すると凪からも「はい」と箱を渡される。中にはドール用の服とペアルックの人間用服。
家でもこんなに祝われたことはなかったため、子は一生忘れないように、と写真を撮りまくり、やっぱりこいつら最高!となったのでした。
ロウソクを消してから数十分後、ようやくケーキにナイフを通す。いちごがたっぷりで、ふわっふわの生地。甘い香りがほんのり漂っており、食べるのがもったいないくらい。そう思っていると、よいちが
「それ、私がつくったの!」
とカミングアウト。子はファッ?!となり、急いでケーキの永久保存方法を探し始める。しかしよいちがそれを拒否したので、泣く泣く3人でケーキを食べました。一流だのなんだの2人から褒められ、よいちはとても満足気でした!
最高の一日だったとさ!
コメント
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1いいね1コメげっちゅ! 玲王君、分かるよ、、、世一が作ったケーキなら永久保存したくなるよねすんごい分からるよ!そんでばぁやさんナイスです褒めたたえます。最後に、、、私も世一の作ったケーキが食べたいし誕生日を祝われたい!!! 最高でした