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stxxx BL注意 桃青
ご本人様には関係ありません
桜が舞っているこの季節に俺と君は出会った。
なんとなく外に空気を吸いたくて俺は散歩をすることにした。ボーっとしながら歩いているといつの間にか公園まで来ていた。公園には大きな桜の木があって桜の花びらが舞っている。俺はたまにはお花見もいいかなと思い公園に入る。木の下にベンチがあったのでそこに座って桜を眺める。しばらくすると心地よいギターの音色が聞こえてきた。どこから聞こえてくるのか気になって耳を澄ましてみると俺のいる桜の裏側から聞こえた。覗いてみるとそこには弾き語りをしている大学生くらいの青年が立っていた。彼の歌声はとても優しくてそれでいて力強かった。彼が歌い終わると俺は思わず拍手をしてしまった。彼は驚いたような顔をしたあと顔を赤らめて、
「ありがとうございます。」
といった。俺は彼のことが気になって、
「歌が上手だな。バンドか何かをやっているのか?」
と聞いた。すると彼は笑って、
「そうだったらいいんですけどね」
といった。俺は、しばらく彼と話をした。彼は青といって近くの大学の2年生で、息抜きにたまにこの公園まで足を運んで演奏をしているらしい。帰り際青は俺に、
「桃さん!僕、毎週末ここで演奏してるんで来てくださいね!」
と飛び切りの笑顔で教えてくれた。
それからも俺達の交流は続いた。夏の暑い日も、秋の紅葉が舞っている日も、冬の雪が降っている日も俺達は毎週末公園で会った。そして青との出会いから1年後の春。俺はまたあの桜の木の下にあるベンチに座った。しばらく待っていると、
「桃さ〜ん!」
と青が走ってくる。俺は顔の横で控えめに手を振る。青は俺の前に立ち、
「桃さん今日は話があります。」
と真面目な顔で言った。俺が不思議そうな顔をしていると青は、
「桃さんと出会ったあの日から桃さんが好きでした。桃さんと過ごす週末が待ちきれなくて勉強も手につきませんでした。よかったら僕とお付き合いしてください!」
といった。俺は速攻OKの返事をした。
end