第1話 pr視点
俺の推しが死んだ。
本当に突然だった。
自殺だったとニュースでやっていたが信じられない。
白黒だった俺の世界を最高のものにしてくれたのがak。
SNSではその情報が拡散され、トレンドにも入った。
俺はニュースを見た瞬間涙も出ずただ絶句していた。
頭の中で「なんで?」という言葉がよぎったが、すぐに答えは出た。
思い当たることがあったからだ。
最近akの誹謗中傷が目に見える程増えていたのだ。
『整形だろ 』
『ちょっと人気だからって調子乗りすぎじゃない?w』
『絶対自分のこと可愛いと思ってそう…』
『キモイ』
もちろん純粋な好意でファンになった人も沢山いる。
でも、心無い言葉を無責任にネットに流す輩がいるのも事実だった。
このニュースが出回ってから数時間経ったが何をするにも気力がでない。
作業机には沢山のグッズ。
ため息すら出ないこの状況でグッズの眩しい笑顔は目に毒だった。
視界が歪み、下唇を噛み締める。
ライブにも行った。
あの歌声、あの笑顔は何をしようがもう見れない。
あの事件から2週間が経った。
世間は騒いだのもつかの間、ネットニュースはすでに新しい記事に変わっていた。
akを殺した人は今日を何事も無かったかの様に生きている。
俺はそいつらを許すことは一出来ないだろう。
ふと思い出すのはライブ、イベントがある度に書いていたファンレター。
届くはずないと分かっているが1度書き始めては止められない。
書き終わると事務所名を書きポストに入れる。
「届きますように」と、心の中で強く願いながら。
事件から1ヶ月が経ったある日。
俺は今日もakに感謝を伝える。
「「ありがとう」」
心做しかakの声が重なって聞こえた気がした。
【END】
コメント
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ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ あきら死ぬなよ😭 生きろよ😭😭😭 今すごく喉痛いのに泣いちまったじゃねぇかぁぁぁぁぁぁ😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭