TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する



あの日から、俺の人生は変わった。


今ならピッタリの言葉が思い浮かぶ。


運命だったのだろう。


いつも通り、人間を貪り食っていた俺達青鬼の里に、2人の人間が訪れた。


餌の方からやってきた、なんて舐めてかかった俺らはボコボコにされ、俺以外は殺された。


俺が生きていれば皆生き返る。


殺す。


今のボロボロな状態じゃ殺せないだろうが、とりあえず森を離れて人間を食い貯めて、皆を復活させて、それから報復してやる。


そう考えていたが、甘かった。


俺は人間2人――ぺいんととぐちつぼと対峙し、負け、挙句の果てに角を触られた。


角を触られた俺は、一族のしきたり通りぺいんとに忠誠を誓った。


それから彼等と旅して、価値観が変わった。


人間という生き物は、俺の中で餌から憧れの対象へと変わっていった。


俺もこんな風に、面白おかしく愚かに生きたい。


魔王を倒し、2人に打ち明けた。


すると、ぺいんとの一族の呪いの力で人間になることが出来た。


人間になる呪いを創り出してくれたのだ。


といっても、完璧に人間になれる訳ではなくて、正しくは 青鬼の部分を封じる 、つまり ホンノウと俺を分離させてホンノウを封じるというものだった。


そうして願いが叶った。


なのに、それは崩壊した。


人間に仲間が――ともさんが殺された。


俺が呑気に旅行している間を狙い、国を攻撃された。


どうして?


俺らは世界を魔王の脅威から救った。


なのになんで俺らを殺しにくるの?


分からない。


そうだ。人間なんてこんなもんなんだ。



こんな生き物、この世に要らない。



そこから俺はホンノウを解放し、その間の記憶はない。


意識が戻った時には、もう手遅れだった。


俺の手に腹を貫かれながらも俺を抱きしめるぺいんと。


目の前で倒れているぐちつぼ。


俺の全身から香る仲間の血の匂い。


ぺいんとは最後の力を振り絞り俺を止めた、封印したのだ。


水晶スノードームの中から、俺はゆっくりと朽ち果てていく仲間の死体を、ずっと眺めることしか出来なかった。





ら 「 ―――ッは、はぁっ、は、ぁ…ッ 」


思い出した。


これだけの事をして俺はよくも生きてやがった。


平然と皆の前にツラ下げて。


自分が許せない。


許す気なんて毛頭ない。


そうだ。償いをしよう。


こんな俺に生きてる価値なんて―――


し 「 あ、らっだぁさん!起きたんですね!ちょ、ぺいんとさーん!らっだぁさん起きましたよー! 」


ぺ 「 え!?マジ!?らっだぁ大丈夫!? 」


彼等に謝りたい気持ちもあるが―――


彼等は優しすぎる。


心配はかけたくない。


ら 「 しにーにぺんちゃんじゃん。大丈夫、俺むっちゃ元気よ〜 」


し 「 なら良かった…本当に心配しましたからね! 」


ら 「 大丈夫だって〜w俺トイレ行ってくる〜 」


そう言い学校を出る。


最後を飾るには何処がいいだろう。


ここからある程度離れている場所…


そうだ。あそこへ行こう。


かなり遠いが…俺だって一応転移魔法は使える。


ら 「 …おぉ。 」


俺のせいでこの森もボロボロになっていたはずだが…きっとら民がずっと管理してくれていたのだろう。


最後に見れてよかったな。


俺は並大抵の攻撃じゃ死ねない。


だから、巨大で鋭利な氷柱を作り、思いっきり俺へと落下させることにした。


それなら流石に死ねるだろう。


死ねなくても、何度も繰り返せばいつか死ねるはずだ。


あぁ、ごめん皆。


生きててごめん。


苦しかったよな。


痛かったよな。




ごめんなさい。




ごめんなさ―――――

この作品はいかがでしたか?

1,001

コメント

1

ユーザー

人間が悪いにしても、仲間を手にかけた事実は辛いよな……。それも故意的に能力解放してたし…(T-T)。だけど、死なないでほしいな…。

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚