「……………」
「ん……(ギュ)」
起きたまま天井を見て彼が起きるのを待つ。
かつての彼は島国故、常に周りを見ていなければならず休む暇などなかったのではと思ってしまう。
私としては疲れはてた体を休めてほしい、そんな気持ちもあるが本人は疲労を自覚しているのだろう。
あれやこれやと考えている内にもぞもぞと体が動いた。
「おはよう」
「んうう……おはようございましゅ…」
朝からこんな可愛らしい姿を見れるのは至福の時間だ。
「今日は会議があります」
会議といってもなにも進展しない無駄なものですがね。
「私は待ってますね」
「一緒に来てください」
「まだ知らない人もいるので」
「わかりました」
______
私にはいくつか不安があった。
これまで周辺の国の方々と話してきたことはどうなるのか。
領土は?貿易は?政治は?
イギリスさんに属して全権を担っていてもその不安は拭えない。
床のタイルをふと見ると反射した自分の顔が映る。
その表情は虚ろだ。
本当に任せることが正しかったのか。
アメリカさんの方がよかったのか。
今後のことをよく考えて動かなかった。
その代償は自分の思うよりも大きいものかもしれない。
あの違和感は本当に気にしなくて良いのか?
イギリスさんと手を繋いでいても、この先どうなるのかという疑念があるせいか掌には僅かな空洞ある。
埋まることのない何かが。
埋まってはならない何かがお互いの手に隔たりをつくる。
そうこうしている内に会議室に着く。
一連の内容を説明すると阿鼻叫喚というよりも衝撃の方が大きいと感じた。
無論激怒している者もいる。
私に敗北した二人は机上に目を向けたまま。
各々の表情を伺っているとイタリアから憤りを受け取った。
誰がなんと言おうと変わりませんがね♪
「なんでイギリスが日本を管轄するのさ!」
「既に決まったことです」
「そんなの認めない!!」
「じゃあ聞きますがあなたは負債を返せるほど余裕があるんですか?」
「っ!、それは………」
次に発する言葉を考えていると、勢いよく中国が机を叩き私を指差しながら言った、
「我は日本がイギリス側に付いた以上に! 国連の支部を作ることに納得いかないある!」
微かに焦りがあることは明らかだった。
「既に私の領土なんですから当然でしょ」
「日本の領土ある!」
「属国であっても意見を聞くのが筋じゃないか?!」
「それはあなたにとって不利になるからてんしょ?日本さんのためじゃないはず」
「………!」
ぐうの音もでないなんて…
それでははいそうですと言っている様なもの。
力で圧倒することでしか国の威信を示せないあなたが敵うはずがないんですよ♪
わなわなと震えたていたイタリアを横目にドイツは鋭い目で私を見つめ、尋ねた。
「日本、本当にこれで良かったのか?」
「………」
「もう決まったことだから難癖つけるつもりはないが、」
「それで良いんだな?」
ひどく時間が長く感じた。ドイツさん以外の声も聞こえず沈黙がさらに自分を圧迫感する。
「………はい」
今の私にはこの言葉しか言えない。
今さらドイツさんに寝返ろと?
出来るはずがない。
イタリアはイギリスの合併に怒り、中国は国連支部の設立に怒る。
イタリアは日本と共同で戦闘機を造ろうとしてたし影響も大きい。
だが、どんな形であれ結局は己の立場を揺らぎない確固たるものにするための行動なんだよ。
俺は国連がアメリカに仕掛けたことを耳に挟んでる。
ウクライナは俺のものだし妥協するつもりもない。
トルコの仲介で止まるなんてこともしない。
アメリカ、お前は俺に戦 争を仕向けた時点で負けてんだよ。
だが………
あいつから利益をむしり取るのも戦略かもしれない。
ウクライナとの戦いでキツいのは事実。
こちらが有利に進めることもできる。
ソ連の頃からだったか、
俺が誠心誠意物事に臨むなんてことは無くなってる。
後悔させてやる
コメント
3件
うぁーー!!続きがあ〜!!見たいーっ!!
𝑺𝑼𝑲𝑰𝑫𝑨★
日本家をだしてくださーい!!!!!!!!!