テラーノベル
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森の中はまだ真っ白な世界に包まれていて、ひんやりとしていた。
そんな森の中に建つ、原木でできた家。
扉が開くと、真っ白なキタキツネの獣人・dnと、そのdnと全く同じ真っ白でふわふわの尻尾を揺らす小さな男の子・kmaが外へ飛び出してきた。
――mf――――――――――――――――
「わぁ……✨」
「わあぁ……!✨」
大きなdnとちっちゃいkmaが、二人して全く同じように目をキラキラと輝かせていた。
そう、昨夜積もった雪が、森一面を真っ白に染めていたのだ。
「すごい……!!! kma、見て! 雪がふかふかだよ!」
「ゆき! まっしろ! まま、いこー!!」
嬉しそうに親子で尻尾をふわりと揺らした次の瞬間。
「行ってきまーす!!!!」
「いってきまーしゅ!!!!」
「あっ、こら! 二人とも! 待って――」
止める間もなく、ぴょんっと雪の中へ飛び込んでしまう。
「はは……やっぱり」
mfは苦笑しながら、その後をゆっくり歩いた。
俺とdn、そしてkmaの三人での暮らし。
朝起きれば隣に大切な家族がいて、食事をして、笑い合って、同じ家へ帰る。
そんな当たり前の毎日が、今はたまらなく幸せだった。
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「mfくーん! 早く〜!!!」
「ぱぱー! はやーく!!!」
少し先を歩く二人が、振り返って満面の笑みを浮かべる。
厚手のコートにマフラーをぐるぐる巻きにした丸っこいフォルムまでお揃いの二人は、まるで華麗なキタキツネの親子そのものだ。
「kma、足元気をつけてね。ままみたいにやらかすから」
「もう! ままはやらかさないもん! 」
「ちゅーいされなくてもわかるもん!」
「そういって二人は調子に乗ってやらかすからなぁ(笑)」
mfが苦笑しながらそう言うと、dnとkmaは二人揃ってぷくーっと頬を膨らませた。
「もう! 今日は大丈夫だもん!」
「きょーは、だいじょーぶだもん!」
そう言うや否や、dn達は勢いよく次の切り株へ飛び移ろうとする。
「ほら、見ててて!」
「ぱぱ、みててて!」
「dn、kma、待っ――」
ふかっ思ったより雪が深く、dnの足は切り株の手前まで沈んでしまった。
「わっ!?……ドサッ……」
ころん、と雪の上に尻もちをつく。
一瞬きょとんとしたあと、自分でも可笑しくなったのか、くすくすと笑い始めた。
「あはは! 雪、思ったより深かった!」
「ちょ、dn大丈夫?! 怪我はない??」
「うん、雪がふかふかだったから全然平気!!!」
笑顔で答えるdnを見て、mfはほっと息をついた。
けれど次の瞬間、少しだけ困ったように眉を下げる。
「……もう、俺ちゃんと忠告したのに」
優しく響くその声には、怒りよりも心配の色が滲んでいた。
差し伸べられた手をdnはぎゅっと握って立ち上がり、mfは雪を払ってあげながらdnの目を見つめる。
「無茶しちゃだめ」
「……う、ん」
「今は自分一人の体じゃないんだから」
「え……?」
そのセリフがmfの口から飛び出した瞬間、dnはハッとして動きを止めた。
キタキツネの白い耳が、ぴくリと跳ね上がる。
(え……? 今、自分一人の体じゃない、って……まさか、また……!?)
心臓が跳ね上がる。
――が、次の瞬間、mfはしゃがみ込んで、dnの隣で同じように雪に埋まっているkmaをひょいっと抱き上げた。
「ほら、kmaを抱っこしたままそんな風に無茶したら、二人まとめて転んじゃうでしょ? kmaの小さな命も、ちゃんと大切にしないと。ね?」
mfはkmaを片腕でしっかり抱きかかえ、空いたもう片方の手で、dnの赤くなった手を優しく包み込んだ。
「あ……あぁ! そっちの意味ね……! もう、びっくりしたぁ……」
dnは自分の勘違いに気づき、恥ずかしさで耳をシュンと寝かせて、真っ赤な顔でマフラーに顔をうずめた。
「はは、何を想像したの? 」
mfがいたずらっぽく微笑むと、dnは顔を赤くしたまま「わかってるくせに」と言いたげに、じっとmfを睨みつけた。
「――ッくしゅん!」
その時、さっきまで雪に埋もれていたせいだろうか、mfの腕の中にいるkmaが小さくくしゃみをした。
「あらら、体が少し冷えちゃったかな?」
「kma、大丈夫?」
心配そうに覗き込む二人の顔を見て、kmaは「平気だよ」と主張するように、mfの腕からぴょんと降りて雪の周りを跳ね回ってみせた。
その健気な姿に、dnもmfも思わず顔を見合わせて吹き出してしまう。
「よし、風邪をひかないうちに急いで帰ろう」
駆け寄ってきたkmaを真ん中に挟んで、三人はもう一度しっかりと手を繋ぎ直した。
ゆっくりと家へ向かって歩き出した後ろには、真っ白な雪の上に、三人分の足跡が仲良く並んで続いていく。
冬の冷たい空気とは裏腹に、三人の心は今日も温かさで満たされていた。
コメント
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前から読ませてもらってましたッ! 最近ログインしまして、🥵 毎回毎回ニヤケが限界突破しすぎて(?)口角が迷子状態なのですが、新しいお話を読むために探しに行ってます🥹 本当にお話の書き方が好みすぎます😭💞 毎度ありがとうございます!!


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