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独房に入れられてから、何日経っただろうか。
食べ物といえば、たまに独房の前に運ばれてくる固めのパンと牛乳のみだ。
ギリギリ餓死は免れているが、いつ死ぬかわからないほどにお腹がすいていた。
そしてある日、
母「ゾム、出てきなさい。シャオロンも。」
ゾム「、、、はい。」
シャオロン「、、、お姉ちゃん?」
ゾム「いや、なんもないで?だからシャオロンも、安心してな?」
シャオロン「、、、!うん!」
俺たちは、母に呼び出されて父の部屋に連れていかれた。
父「ゾム、シャオロン。お前たちはもう、立派な女性だ。だからもう、当分の間父さんと母さんには、会えないからな。」
母「分かった?わかったら返事しなさい。」
ゾム「、、、はい。お父さま。」
シャオロン「はい。お父さま、、、」
そこからは、昼間まで家で過ごし、12時ちょうどになると、怪しい馬車に乗せられた。
そこから、どれだけの時間が経っただろう。時々揺れる馬車はまるで俺たちを地獄へ送り出すような恐怖感を感じさせた。
、、、突然馬車が止まったと思ったら、突然眠り薬が入った注射を打たれ、そのまま意識を手放してしまった、、、
目を覚ますと、縄に縛らていた。
とても大きな歓声が聞こえるので、周りを見渡してみたら、、、
360°、大勢の人々に囲まれていた。
俺たちがいるのは、中央の舞台。スポットライトが当たって眩しかった。
この時、確信した。
俺たちは、
、、、簡単に言えば、闇市場だ。