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御本人様には一切関係ございません!
izwさんside
そうか…fkrさんの記憶や本来の力を取り戻しそうになるのは拒むのに、みんなが強くなるのは拒まない理由…
iz「…あの人を倒してほしいけど、自分がfkrさんの記憶を奪ったと知ってほしくないから…」
この日記を見る感じ、fkrさんの記憶を奪ったのは、あの人とやらの命令でやらされたってことだろうけど、罪悪感はきっとある。それに、この魔導結社に約9年以上も一緒にいて、罪悪感に押しつぶされそうになったこともあったんじゃないかと思う。
kw「…あの時、僕たちを煽るような事を言ったのは…これ以上関わってほしくないから…」
iz「…うん。俺もそう思う。」
tr「…sgiさん、自分がスパイではないかって疑った記憶を僕から消す時、”ごめんな、tr”って謝ってた。それに、朧げながらだけど、寝ている時、”俺は仲間を傷つけてまで”って葛藤している声が聞こえた。本当に、好きでやってるならそんな事絶対言わない…頼ってくれなかったのは少し怒ってるけど…きっと、それにも理由がある…そう思うから。」
iz「…そうか。…よし、ある程度分かったから図書室でE国について調べてみるか。」
tr「…あ、これ…」
fk「何か見つけたの?」
tr「はい、これ…」
そこには、前見つけた本とはまた別のもので、”たった数年で変わり果てたE国の謎”という本だった。
kw「…そういう関連の本はE国によって消されたって聞いたけど…ここにあるとは知らなかったんだろうな。」
その内容は、昔…数百年前までは、いろんな国と交流して国を良くしようとする国王だった。だけど、ある日、国王が謎の死を遂げた。深く悲しむ国民の前に現れたのは次の国王を名乗る謎の人物だった。それからというもの、国王が気に入らないことがあるとすぐ魔法で圧力をかけて国民を苦しませた。そして、それを知った他国の国王がE国へ向かおうとするが、その頃には他国との交流を禁止していた。そこで動いたのが当時のQ国。Q国は特にE国と仲が良かったから、魔法が扱える人、そして、乗り込むことに賛成した人と無理やりE国に入り込んだ。そして何が起きてるか突き止めようとした。魔法が使えない国民も、そんなQ国の動きに賛成して一緒に動いた。そこで起きたのが以前見つけた本にもあった”大崩壊“。この事件では、E国の国王や、その部下を倒す、そして話を聞くことを目的として、城へ乗り込んだ際、その城にいた全員が亡くなった。戦いによって。その事件後、亡くなったQ国の人物や、E国の人物を弔った。
…話はそこで終わらず、その後また国王を勝手に名乗る者が現れた。その姿は、大崩壊によって亡くなったはずの国王の姿だった。その国王はなぜかその戦いで生き延びた唯一の人物だった。国王は高らかに、国民に向けてこう言った。
“私は不死身の本によって、死ぬことはない!私を倒すなんて不可能!国民である貴様らは、私の支配にただ従えばいいのだ!”
…その言葉に希望を失った国民は、国を出ようとした。しかし、その国からは出られない魔法をかけられ、国民は、絶望するしかなかった…しかし、不死身の本とは何か?なぜその事件が語られない歴史となっているのか?そして、今もなお、国王の部下は新しく出来るのか?…様々な謎は今も解明されないままだ。
…というものだった。
みんな「……。」
…みんな、壮絶なE国の歴史についていけなかった。しかも、不死身というワードや、以前見つけた本にもあった大崩壊という語られない歴史…それに、今もなお、E国は他国の人間が入ることを禁じている。この本が書かれたのは数十年前…多分、trskが前に言っていた、数十年前までは先生か生徒の頃までは習っていたという時代あたりなんだろうな…
mn「…でも、どうするんですか?E国に入れないならどうしようもないような…」
tr「最初からかなりの難関だね…」
kw「…この記述からみるに、門番とかじゃなくて、魔法によって結界みたいなのがあるのかも。」
gn「なら、その結界を割れば…」
fk「いや、その結界を割ったら、分かると思う。それが知られたら…」
kw「…fkr、魔法の構造とかに詳しい?」
fk「え?うん。そこらへんは。」
kw「…結界のシステムを書き換えることも?」
他「!?」
fk「…どういうこと?」
kw「結界で守ってるなら、誰かが入ろうとすれば…つまり、異常があれば分かるようになってるはず。そうならないように書き換える、ってこと。」
fk「…ハッキングってことね。多分、出来ると思う。」
iz「すごっ。」
kw「…じゃあ、他の問題は、そこを突破した後か…」
現状、E国がどんな所か資料もないから今策を練ることは出来ない…なら、答えは一つ。
iz「…早期決着。」
他「!!」
iz「もしも、E国に入れてそれがバレなかったとしても、国民にはきっとバレる。そして国民は常に国王に生活を脅かされている。俺たちの存在を黙っていたとなれば、何をされるかわからない…だから、潜り込んですぐに決着をつけるべきじゃないかな。」
fk「そうだね、E国の人たちに迷惑をかける訳にはいかない…。だけど、sgiさんを助けるためには行かないといけない…となれば、それしかない。」
iz「…よし、粗方調べ終わったかな。じゃあ、行ける?」
他「はい!!」
E国前…
fk「…これが、結界だね。」
gn「この国、観光客は受け入れているらしいけど…少し見た感じ、観光客1人もいなさそうなんですが…本当なんですかね?」
iz「うーん…最近人数規制されたとかかもな。」
mn「というか、観光客としてじゃダメなんですか?」
kw「sgiさんが魔導結社アルカナムにスパイとして入るなら、きっとこっちの情報…それこそ顔なんて割れてるだろうから危ないと思う。だったら、結界をイジってそもそも入っていないことにすればまだいけるかもしれない。」
mn「そっか…」
fk「………よし、みんな、数秒の間だけ隙を作ることができそうだから、俺が合図したら結界の効力を無くす。ただ数秒だから一気に行ってね。」
他「了解!」
fk「…3、2、1…今っ!」
fkrさんの合図とともにみんなでE国へと足を踏み入れた。結界は効果を発揮せず、誰にもバレていなさそうだった。
iz「ありがとうfkrさん。」
fk「うん…にしても、なんだか不気味だね。」
gn「道も綺麗に整備されてないし建物も一部壊れているような…」
fk「…結構多いね。一時的な効果だけど…透明化の魔法を使おう。そして、裏路地的な場所で解除できれば…」
一度目立たないところへ行こうってことか。確かにこんな格好どう考えたって怪しい。
そういう訳で、みんな透明になり、何処か人ないなさそうな場所を見つけることにした。ちなみに会話も聞こえないから大丈夫。
そうして少し歩いていた時だった。
女性「もうボロボロよ…」
男性「そうだな…」
…最初は、家の話だと思ってた。だけど家にしては違和感のある会話になっていて…
kw「…izw、この魔法は時間制限あるんだから早くしないと…」
iz「…うん。だけど、ちょっと気になって。」
女性「クレル様っ…ずっとお一人でっ…」
…クレル様?様付けするあたり、かなりの地位にいるのか…?ということは、国民を苦しめる側…国王側の人間だろうに、クレルという人物を心配する様子は苦しめられている反応とは思えなかった。
mn「…誰のこと言っているんでしょうね。」
kw「さぁ…」
…その時だった。
女性「ひっ…!」
女性がいきなり怯えた声を出した。なんだと思っていたら、一本道の先にある市場らしき方向から黒いローブを身に纏った人物がコツコツと靴音を鳴らしながら歩いてきた。後ろに部下らしき人を連れて。
女性「あ、貴方はっ…!」
男性「あ、あの、クレ_
部下「国王直属最高位魔導士であるこのお方に気安く話しかけるな!!」
男性「っ…!」
ローブの人がその最高位魔導士なのか…だから綺麗な金色の刺繍のようなものが…
?「…いい。先に行ってろ。」
メンバー「っ!?」
部下「はっ!」
い、今の声…sgiさん?
そして、その命令に従い、後ろにいた部下たちは先へ行っていた。
mn「い、今の声って…」
?「…悪いな。ずっと苦しめてしまって。」
男性 「!やはり…貴方は…!」
女性「sgiさん!!」
頭まで深く被り、目が見えないほどのフードが、彼の手でバサっという音と共に降ろされて、姿があらわになった。そこにいたのはやはり、sgiさんだった。
sg「ごめんなさい、メーラさん、ロイさん。」
女性の方はメーラさん、男性の方はロイさんというらしい。
メーラ「覚えてくれていたのね!」
sg「もちろん。すみません。俺がもっと上手くやれればみんなに苦しい思いさせないで済んだんに…」
ロイ「何言ってんだよ、アンタは何も悪くない。何年も、何十年もアンタはずっと…」
sg「…ふふっ、そう言ってもらえると嬉しいなぁ。」
メーラ「あの、sgiさん…あのお仕事は?」
sg「あの仕事…スパイ?」
メンバー「!」
sg「…バレちゃってなぁ…しかも俺、ほんと最低なんや。スパイの癖して、みんなといたいって、スパイなんてやめてずっといたいって思った。そんなこと、俺が思っていい訳ないのに…」
メーラ「…きっと、仲間の皆さんも貴方が大切だって思っているんじゃ?」
sg「…そんなん、思ってもらう資格はない。俺は…特に、kwmrにとって俺は…赦されて良いわけがない存在なんや。mnやgnも…あんなに悲しそうな顔させてしまって…ymmtには…あんなこと言っちゃって…おれ、みんなに嫌われたやろうなぁ…っ……」
……嫌うわけ、ないじゃん…
kw「……貴方のことを嫌いなんて思ったことはありません…スパイと発覚した時も、貴方がfkrの記憶を奪ったと言った時も、気持ちの整理をしていた時も、貴方がそんなことをしたのは赦せなくても、貴方自身を嫌いになんてなったことはない…」
…kwmrさんは、本当に凄いな。冷静になってちゃんと自分の思考をまとめてる。俺がもしその立場だったら、ただの感情論で色々言っちゃいそうだ…sgiさんには聞こえないけど
sg「…うっ…!!」
メンバー「!?」
そんなことを考えていると、突然頭を抑えて苦しみ出した。
ロイ「sgiさん!?」
sg「っ……」
メーラ「しっかりして!!!」
sg「……あ、ありがとう…」
ロイ「…今のは…」
sg「…うん。でも、大丈夫。絶対みんなを守るから。」
2人「…。」
メーラ「…無理はしないでね。」
sg「…約束はできんなぁ。じゃ、あの人にバレたらまずいしもう行くな。」
2人「!」
そう言って、sgiさんは部下が先に行った方向へ走っていった。
…それと同時に、魔法が解けてしまった。
2人「っ!?」
iz「あっ…!」
ロイ「君たち、どこからっ!?」
ym「シーッ!!静かに…!」
メーラ「…何か事情があるのね。それに、その格好……そこのカフェで話しましょう。」
メーラさんという人にそう言われ、こじんまりとしたカフェに入った。
カフェにて
メーラ「…それで、貴方たち…何者?」
iz「…俺たちは、Q国の魔導結社アルカナムに所属してます。」
ロイ「…ん?アルカナム……まさか、sgiさんがスパイとして入った…?」
fk「…はい。少し前、スパイということが僕たちにバレたsgiさんは姿を消しました…そして、この国について軽く調べて、sgiさんを助けるためにやってきたんです。」
メーラ「!助けてくれるの!?」
ロイ「ほ、本当か!!」
fk「お、落ち着いてください…!僕たちは、どうしてもsgiさんが、スパイをしたくてやったと思えなかったんです。無理して、僕たちから離れようとしたように思えて…」
mn「…そのこともなんですけど…僕ずっと気になることがあって…」
ロイ「ん?」
mn「さっき言っていた、”クレル様”って…何かsgiさんと関わりのある人物なんですか?」
メーラ「!」
mn「ロイさん、sgiさんのこと、部下に遮られる直前、”クレ_”って言ってましたよね。クレル様って言おうとしたんですよね?そしてそのあと、”やはり、貴方は”って予測が当たってたような発言…口にしたのは別の名前だというのに…。」
ロイ「…。」
mn「sgiさんと、そのクレル様ってなんの関係があるんですか?」
ロイ「…sgiさんが言っていた、勘のいい弟っぽい子は君のようだね。」
mn「…えっ?」
ロイ「…実は、sgiさんと、クレル様は…同一人物なんだ。」
他「……!?」
えええええっっ!!?!?
ym「ど、どういうことですか!?というか、クレルって何者なんですか!?」
ロイ「それは…」
メーラ「ロイ!そのことはっ…」
ロイ「…メーラ、ずっとこのままでいいのか?こんな、誰も幸せじゃない生活を強いられて…sgiさんは頑張ってるのに、俺たちが黙ってる訳にはいかないだろ。」
メーラ「……そうね。怯えちゃいけないわ。」
ロイ「…話は長くなるからね。」
iz「…はい。」
続く
閲覧ありがとうございました!!
コメント
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あおいです🌷 第23話、もうもうもう……!sgiさんがクレル様と同一人物だった衝撃、そしてメーラさんたちと交わす会話の重み。特にkwmrさんが「あなた自身を嫌いになったことはない」って言葉を選んだところ、心がぎゅっとなりました。sgiさんの「嫌われたやろうな」と涙する弱さも、彼がただのスパイじゃない人間だと感じさせてくれて…続きが気になりすぎます。