この作品はいかがでしたか?
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退院して、数ヶ月。
もう、7ヶ月に入った。予定日は、8月半ば頃。
明日は、辰兄の誕生日。そして、照の誕生日が来る。
私の誕生日は、病院だったけど…
もう少し早くにプレゼント準備したかったけど、体調もあまり優れなかったりで…仕事に行くだけで精一杯で。休みの日は基本的に横になってたりで…今日は体調もいいし気分もよくて。
康二「お待たせー!大丈夫?体調悪くなったらゆーてな?」
○○「ん!ありがと!」
照も、辰兄も、仕事だから、康二君とプレゼント買いに行く。
康二「何にするか決めたん?」
○○「ん、2人ともピアスにしようかなって。」
康二「えーやん!昔さ、2人ともお揃いのピアスつけててん!めちゃくちゃ羨ましかったなぁー。」
○○「え??そうなの?」
康二「おん。たしか一緒に買いに行ったんやなかったかな?」
○○「……それなのに、辰にいの気持ちには応えられなかったんだ…」
康二「まぁ、それでも照兄は、ふっかさんのこと、凄い大事にしてたんよ。俺らのこともやけど、ふっかさんのことはまた特別やったと思う。恋愛感情とかじゃなくて、人として好きやったんやと思う。」
○○「…そっか。」
康二「これ、いいんちゃう?2人に似合いそう!」
そう言って、康二くんが選んだのは、ペアのピアス。
○○「…康二くんは、いいの?」
康二「ん?なにが?」
キョトンとして、聞いてくる。
いや、待って?
自分の恋人が、他の人とお揃いのものを身につけるんだよ?たまたま被ったとかならまだしも、それでも、ちょっと嫌じゃない??
○○「…康二くんは、辰兄が、他の人とお揃いのもの付けてて嫌じゃないの?」
康二「え?……まぁ、俺ピアスせんし、照兄とふっかさんやから、別に。たまに、さっくんと被ったりもするし、いや、俺の知らん人で、わざわざ被らせたりしてるんやったら嫌やけど、売り物やもん。そりゃ誰かと被るやろ?(笑)」
ん、まぁそうなんだけど…
康二「それに、照兄と、ふっかさん、義兄弟やしな(笑)兄弟の証てことや!」
○○「康二くん……」
なんて、器の大きい人なんだろう。
○○「ね、康二くん、これ、イヤリングもあるよ?」
康二「え?」
○○「いつも康二くんにはお世話なってるから、康二くんはイヤリングにして、3人お揃いにしちゃうのは?」
康二「へ?」
○○「多分、辰兄も、そっちが喜ぶと思うから。」
康二「○○ちゃん……」
私はピアス2つとイヤリングを、手に、レジへ。
そして、スポーツ店にいき、2人にそれぞれウェアを購入。
○○「…ちょっと使いすぎたかなぁ…」
康二「たまにはいいんちゃう?無駄なんやないし!」
○○「まぁそうだけど」
康二「まっすぐ店くる?」
○○「え?」
康二「買い物で疲れたやろ?」
○○「うん。ちょっとね。人も多いし。」
康二「時間的にも、準備せないかんし、もうすぐ舘もくるし、店で横になっとき?」
○○「ん、そうする!」
今日はみんな集まって、辰兄と、照の誕生会をすることになってる。みんなの都合が付くのが今日だけだった。
多忙の目黒さんと、ラウちゃんも、スケジュール調整して、今日なら遅れて参加できると。
そして、絵里と、御局様も参加。
あれから、絵里とは、前よりも仲良くなった。嫌なことは嫌と言うし、お互いに変な遠慮もなくて。
絵里は、言葉では、深澤くんのお友達沢山いるし、みんなイケメンじゃん?ちょっと一人くらい釣り上げたい!
なんて、言ってる(笑)
でも、そう言いながら、狙う訳じゃなく、皆と仲良くしてたら、男を見る目養えるからと(笑)
御局様は、あれから、仕事場では、嫌な役を買い、ちゃんと指導したり、してて。
今まで私がひとりでしてた業務外のものを、辰兄と一緒にしてくれてる。
新人教育も、いまは、御局様と辰兄、絵里の3人でしてる。まぁ、私が悪阻で入院してる間に色々あったらしく、復帰したら、だいぶ人が変わってた(笑)
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