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私はまだ、ベッドの上で座ったままだ。
何も考えずにぼーっとしている時間が心地よい。
このままずっとこうしていたいと思った時、ふと思い出したことがあった。
『おはよう』とか、『こんにちは』、『こんばんわ』とか、そういう挨拶の言葉の中に、「いただきます」、「ごちそうさま」があるよね。
当たり前のことだけど、これがすごく大事なことなんだなって思った。
毎日食べてるご飯を作ってくれていたお母さんがいなくなってから、ずっと一人で暮らしてきたけど、これからは違うよね。
あたしの隣にはお父さんがいる。二人で一緒に生きていく。
それに、お姉ちゃんもいるんだよね。
二人とも、すごく忙しいみたいだけど、たまに会いに来てくれるかなぁ。
楽しみにしていようっと! でも、まずは家の掃除からだよね。それから洗濯をして、買い物に行って……あっそうだ、畑のお世話もしなくちゃいけないんだった! うん、やることいっぱいあるぞー!!
「おはようございます」
「ああ、おはよう。昨夜はよく眠れたか?」
「はい!」
「はい。これあげる!」
朝食の時間になって食堂に向かうと、いきなりお姉ちゃんに花を手渡された。
「えっと……これは?」
「見ての通りの花よ! 知らないの!?」
もちろん知っているけど、そういうことを聞きたいんじゃなくてですね。
「あぁ、うん。知ってる。ありがとう。嬉しいよ」
とりあえず、礼を言う。
正直言って、よくわからない状況ではあるんだけどね。
「じゃあ、行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい」
元気いっぱいに出ていく妹を見送った後、私は部屋に戻って一息つくことにした。
少しだけ休んでから仕事に向かおうと思う。
今日の私は休日だけど、平日は忙しい毎日を送っている。
昨日の夜も遅かったし、疲れが取れていない感じがある。
無理をしてでも仕事をしたい気分じゃないし、こういう時は休むべきだよね。
私はソファーに座って紅茶を飲みながら、テレビを見たりして時間を潰した。
ふぅ。やっと落ち着いた気がする。
やっぱり、たまの休みは良いものだわ。
今日一日はゆっくりしよう