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※
ngro
キャラ崩壊多
ngの気持ちに気付かないro
見慣れているはずの紫の瞳がいつもより綺麗で、なんだか眩しくて。俺の気持ちなんかどうでもいいように輝いていた。
「…なんでもないよ」
今日は朝から学校がきらきらした装飾やら屋台やらで一層賑わっていた。皆楽しみにしていた学園祭なのだから当然なのだろうけど、たぶん。
少なくとも、隣にいるレオはいつもより活気に溢れている気がする。
「…ねぇ、おんぶしてよ。つかれた」
不満を強調するような声で伝え、軽く腕をのばした。けど、レオはクラスメイトとのおしゃべりに夢中のようだった。
俺が無視された事なのか、疲労からの苛立ちなのか分からないけど、それがなんだか不満で、少し腹が立った。
少し時間が経てばレオも探しにくるだろう、と1人で校内を見て回った。
1、2時間経った頃だろうか。
いつもならすぐに探しにくるレオが来ない。 少し心配になり、探しに行こうとした時、
「玲王とよく一緒にいる…あの人、今日いないね」
「凪誠士郎でしょ?ついに玲王くんに”飽きられた”んだよ」
“飽きられた”
…レオが、俺に、飽きる? そんなはず絶対ないのに、この言葉がなぜか頭から離れなかった。
どうにかして忘れたくて、近くの屋台で買った炭酸を一気に飲み干す。舌が痺れて、目がチカチカして、咳き込む。でもあの言葉は消えずに、頭に染み付いてぐるぐるまわっていた。
気がつけば、もう空は綺麗なオレンジ色に染まって、後夜祭が始まろうとしていた。
そういえば、後夜祭のライブにレオが出るんだっけ。絶対来いって言ってたな。めんどくさいなぁ…などと思いつつも、会場である第二体育館に向かった。
ライブ会場は案の定、沢山の人で賑わっていた。きっとレオ目当てで来た人も多いのだろう、それを証明するように会場には女子が多かった。皆、口を揃えて
「このあと写真撮れるんだって!玲王さまとツーショ撮りたい!」
「ペンライトは持った?振り付けは覚えてるよね? 」
など、かなり気合いが入っているようだ。やっぱり帰ろうかな、と思った途端、会場は暗闇に包まれ、一筋の照明が舞台上のレオと…他のバンドメンバーを照らす。
「…綺麗だな」
それしか、言葉が出なかった。キラキラしてて、それでいてシンプルなメイクが施されたレオの姿には皆が夢中になった、はず。今すぐ皆に自慢したくなるような、ずっと見ていたくなるような、そんな気持ちになった。
ライブは予想通り、いや、それ以上に賑わった。
ライブが終わった頃には、外は真っ暗で月光がレオの背中を照らしていた。
ライブが終わってすぐにレオを探しに行ったが、案の定女子に囲まれていて俺が入る隙なんてなかった。
今日は一緒に帰れないかな、そう考えているとレオと目が合う。あ、やっぱ一緒に帰れるかも、と期待を胸にした。が、返ってきた言葉は意外なものだった。
「凪!ごめん、先帰っててくれ!」
少しでも期待した俺が馬鹿だったのかもしれかい。この状況に合った言葉が頭には浮かぶものの、口からは出てこず、レオを見つめ続ける。
そんな俺を不思議に思ったのであろう。レオは俺を見つめ返して、
「…どうかしたか?凪」
と、笑顔をむける。その瞳は驚くほど真っ直ぐで、澄んでいて。
見慣れているはずの紫の瞳がいつもより綺麗で、なんだか眩しくて。俺の気持ちなんかどうでもいいように輝いていた。
「…なんでもないよ」
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