🇫🇷やっぱり可愛いね
僕はそう言い、笑みを溢す。
🇯🇵…嬉しくなんかないです
🇫🇷もー、日本君冷たいなぁ、まだ怒ってるの?
そう聞くと、日本君はキッと僕を睨んだ。
僕を睨むその目は,かつてのあの頃のようでゾクゾクする。
そんな日本君に、僕はより一層興奮を覚えた。
🇯🇵…で?とりあえず何故こんな事するんです?フランスさん
そんな僕を他所に、日本君は自身の胸元まで腕を上げる。
日本君の腕には、鎖が繋がれていた。
🇫🇷君を僕のものにする為だよ、誰にも盗られないために
コツコツと日本君に近付き、日本君に優しくキスをする。
柔らかく甘い日本君の唇。
もっとその唇に酔いしれたかったが、日本君が嫌がったから辞めた。
🇯🇵…気持ち悪いので辞めてください
🇫🇷ふふっ…
何故こんな事をする?
日本君の質問が僕の頭を巡る。
そうだなぁ、なんて言ったら良いのかな。
僕は日本君を見ると、何故か胸が熱くなって高鳴るんだ。
逆に見なくなると不安になるし、誰かといると、フツフツと何かが湧き上がってくる。
初めはなんだろうこの気持ちは…って思っていたけれど、ようやく分かったんだ。
恋なんだって。
僕は日本君の事が好きなんだって事。
そう気付いた後は行動が早かった。
仕事が終わって1人で帰る日本君を尾行し、背後から睡眠薬を打って眠らせ、そのまま僕の家に連れて帰った。
本当、何でこんな事をしたか。
もっと言えば、いつもアメリカやイギリスといる。
それは嫌だった。
僕だけを見ていてほしいから。
だったら僕の家で監禁したら良いんじゃないか?
そうしたら日本君は周りの人は見ずに僕だけを見てくれる。
そう思って、こんな事をしている。
🇫🇷悪く思わないでね
僕がそう言うと、日本君は顔を強張らせる。
うん、間違っていない。日本君の反応は誰であってもする反応だ。
僕が異常なんだ。…分かってるよ。
でも、抗えないんだ。これだけは
僕はトサッと、ゆっくりと日本君を押し倒す。
僕は日本君の全てが欲しいから。
🇫🇷絶対、君を堕としてみせるよ
僕がそう告げると、日本君が目を泳がしたのを、僕は見逃さなかった。
『終』
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