お線香の匂いがツンと鼻にくる
手を合わせ目をそっと閉じ彼らが上で幸せになることを強く祈る
暫くして目を開ける
Kn「……また来週も会いに来るからね」
Sm「…上でお幸せに。」
Sha「……ッ、、」
Kr「またな、、」
4人で彼らのお墓を後にした
ーーー
あれから数年が経過した
彼らがこの世を去って数年が経過した
今日はnakamuの家の中に入る
Nk『俺が◾︎んだら俺の部屋のベッドの下にあるものをお前らにあげる。だからその時は部屋で”5人で集まって”見てほしい』
と言われていた。もしかしたらこの時から彼は決心をつけていたのかもしれない。5人で見ることは出来ないけれど俺たち4人はその遺品をみることにした
〜〜
大家さんから鍵を貰い部屋のドアを開ける
Kr「久しぶりだな、この家」
Sm「だな、 」
Kn「うん、、」
Sha「何も変わってないな、」
Kn「…ベッドの下、見てみよっか」
〜〜〜
ちらりとベッドの下を見るとそこには箱が置いてあった
箱を取りだし、そっと開けてみると中には1枚の手紙と5個のキーホルダー、なにかのデータが入っていた
Kn「手紙…?」
1枚の手紙を取り出し手紙を読む
それと同時にほかの3人は床に座った
“みんなへ
この手紙を読んでるってことは俺は上手く人生を終わらせることが出来たみたいだね。とても安心するよ。
僕ね、この手紙を書いてるのは2013年10月28日なの。どういうことがわかるかな。もう僕は高校生1年生の時から精神と身体に異変が起きてる。
だからもうその時から決心をつけてた。
いえなくて、ごめん。
でも、みんなと過ごした時間はかけがえのないもので、本当にあっという間だった。毎日が楽しくて、楽しくて仕方ないくらい楽しかった。 ありがとう。
みんなと文化祭で1つの映像を作ることが出来たのはみんなが居てくれたから、みんなのおかげだから、、本当にありがとう。
シャークんへ
ゲームに関しては何しても誰よりも上手いシャークんは俺にとってすごい憧れがあった。それにシャークんは些細な優しさを沢山持っていて常に気遣いを忘れない人!って感じで俺は優しいシャークんが大好き。
これからも優しさの塊でいて、PS力の高いシャークんでいてね
きんときへ
いつも僕と一緒にいてくれたね。ありがとう。新作のクレープ巡りとか、映画巡りとか嫌々言わず楽しそうに着いてきてくれてありがとう。もし、ワイテルズをまだ続けようと思うならきんときに進行をやってもらいたいな〜
もしまだ続けるなら僕上から見てるからね
スマイルへ
いつも冷静で実は周りを1番見てるスマイルは誰かの異変にすぐ気づいてたよね。
どお?僕上手く隠せてたでしょ?スマイル、気づかなかったでしょ。
僕、スマイルに気づいて欲しかったな。。
我儘だけど、大丈夫?って言って欲しかったな。
スマイルは僕がいなくなってもいつも通りのスマイルでいてね。それと、みんなの異変には気づいてあげてね。
きりやんへ
クソメガネだし、天パ野郎だし、うるさいし…、、沢山いじりがあったけど、僕は心の底からは思ってない。本音は場を盛り上げてくれるムードメーカーで、みんなをお世話できるママやんだった。
ふざける時は一緒に乗ってくれて、寒い時は本当に寒いけど面白いダジャレが多くて、沢山笑わしてくれてありがとう。
最後にブルークへ
いつも心の寄り添いどころていてくれてありがとう。
僕は君のこと世界で1番愛してる。どこの誰よりも素敵な自慢の僕の彼氏です。
実は人の異変に気づきやすくて、僕が落ち込むとすぐに気づいてくれたよね。
それに、記念日は大切にしてくれるし、だいたい僕を優先してくれたよね。
でも、ちょっとは自分のことも優先してね。
僕が死ぬ時ブルークは一緒にいくとか言いそうだけどついてきちゃダメだよ?
ブルークにはまだ光があるんだから。
ブルークがついていきそうになったときはみんなよろしくね?
4年間……ブルークは5年間一緒にいてくれてありがとうございました。
みんなの幸せを心から祈っています。”
みんなは涙を流した。
彼の本音が知れて良かった
ブルークにこれが届かない後悔と悲しみ、悔しさが溢れてきた
それに、なかむはブルークがついていくことを予言していた。
ブルークが落ちる瞬間を見た俺は何故助けようとしなかったのだろうか
あぁ、そうか。
ブルークにとっての一番の幸はなかむについて逝くこと
だったんだ
俺は一瞬でそれを理解してしまっから止められなかったんだ
ごめん、なかむ
〜〜〜
暫くしてみんなが泣き収まるとスマイルが言った
Sm「…これ、みる、?」
Kr「見よう」
Sha「ここにいれたらつくかも」
そういいシャークんがデータを入れるとジジっと画面にnakamuが写った
Nk『よいしょ、、これ、撮れてる?まぁ、撮れてなくてもいいか。笑』
Nk『さてと、これを見てるってことは僕はもうそこにはいないってことで合ってるかな?まずは簡単にお話でもしようかな。』
nakamuはそう言うとメンバー一人一人のことを語り始めた
そう、ここにはいないブルークにも。
Nk『最後に、みんなに見てほしい動画があるんだ。俺が頑張って作った動画。ひとつの思い出って感じで見て欲しい、
それじゃ、僕はこれで。みんな、今までありがとう。どうかみんなが幸せであれますように。』
nakamuがそう言うと画面が切り替わり動画が流れてきた
そこには俺たちと楽しそうに笑って遊ぶnakamuの姿があって、山を登るきりやんの姿や動画、料理をするブルークとそれを見るシャークんとつまみ食いをするきんときとなかむの写真、パワーというきんときの動画とnakamuの笑い声、マジックをするスマイルと可愛く驚くnakamu…。
色んな動画が流れてきて、こんなことあったな…、と思うものばかり。
終いには涙があふれることもあった
〜〜
動画が終わり、画面が真っ暗になる
するとシャークんが立ち上がりデータを抜き取った
Sha「……このデータさ、誰が持っておく?」
Kr「この家に残しておこうよ。」
Sm「…いいと思う」
Kn「おれも。」
Sha「……わかった。」
そういうとシャークんはデータを箱の中に戻し5つのキーホルダーを取り出した
そこには水色、赤色、緑色、青色、紫色、黄色の色違いのしっぽのキーホルダーがあった
メンバーは各々自分のイメージカラーのしっぽをとり、余ったのは赤色のキーホルダー。
Kn「これさ、ブルークにもあげに行こうよ」
Sm「だな、」
Kr「今からもう1回会いに行こうぜ。その時にお墓に置いていってやろう」
Kn「だね。」
そういい、各々がしっぽのキーホルダーを身につけ、nakamuの家を後にした
nakamu。
またどこかで会おうね
その時はまたズッ友として接してくれるかな
また……一緒に遊べるかな
俺、ずっと待ってるから……、だからブルークと一緒に会いに来てよね
俺はまた前を向き、ワイテルズのまとめ役兼リーダー役を背負うことにした
nakamu、今までお疲れ様。
ブルーク、今までありがとう。
俺は2人のこと絶対に忘れない
自分がやったことを背負って生きていく。
これが精一杯の償いだから。
俺、ほかのメンバーは絶対に助けるから。彼らを助けられなかった分、もう死者を出さないから…
nakamu、ブルーク……どうか上でお幸せに。
俺は大きな一歩を踏み出し、ブルークとなかむのお墓へメンバーと向かった
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うみできた(?)