朝
どうしよう
(上鳴になんて話しかければいいんだろ、いやでもウチって直接言ってた訳じゃないし、他にも楽器好きな人居ると思うし…)
(あー。)
「どうしたの響香ちゃん、悩み事でもあるの?」
梅雨ちゃんにそう聞かれた。友達にまで心配かけちゃった。
「じーろー なぁ、今度いく店明日とかどーよ」
「おけ 結局どんなとこ行くの?」
「秘密〜」
「上鳴〜!充電してくれー」切島や瀬呂の声がする。
「おー今行くー」
(そういえば今日ウチ日直だったな。)
「相澤先生、この書類達って教材倉庫に入れればいいんですよね、」
「そうだ」
教材倉庫には、先輩の時のヒーロー科の教材や、文化祭などで使った小物達が置いてあって、なんだか思い出が詰まっていそうなところだった。
(ん?)
なにやらキーホルダーのような物が落ちていた。青いハート型のキーホルダーだった。
(んん?)
近くには鍵もあった。なんだか色々見つかって探偵になった気分だ。
教材倉庫の古い扉を開けて廊下に出た。なんだか現実に戻った感じがする。
教室に忘れ物を取りに来たその時だった。奥からガタンっと音が聞こえた。
(誰か倒れた,,,?)
物音の先に行くと、麗日が倒れていた
「麗日?!」
今日女子達が寮に帰る時、麗日だけいないなと思った。何があったのだろうか
(それより麗日どうしよう)
麗日は苦しそうにしながら倒れていた。
(ヒーローの救助演習だとおもって!)
まずは麗日の額に手をあてた。
(熱い。熱だ!)
(リカバリーガールの元へ,,,,,,でも相澤先生、怪我以外はリカバリーガールの元へは行くなって言ってた,,,,,,)
(よし、寮まで運ぼう。)
「麗日!聞こえる?」
「じ、じろうちゃん,,,,?」
「歩けなささそうだから寮まで運ぶね!」
よいしょっ
友達をお姫様抱っこするの初めてだ。
(どうしようか,,,,階段きついな。)
1つ目の階段は行けた。
「あ!」思わず転けそうになった。
2つ目の階段を降りたその時だった。
「あ」(目の前に上鳴!手伝ってくれ!)
「あれ?耳郎ー!麗日?!どうした?!」
「理由は分かんない、熱だと思うから寮まで運ぶの手伝って!」
「わかった、」
靴なども履かせて、寮に向かった。
「た、ただいま,,,」(疲れたー。)
「耳郎!上鳴!おかえりー」
「え?!麗日さんどうしたの?」緑谷をはじめ、皆が麗日を取り囲んだ。
「じろうちゃん、あ、ありがと、、」
麗日には水を飲ませたり、皆で看病した。
「ふぇ!」(あ、起きた。)
「!ここ!どこ!」「ウチの部屋ー」
「わああ耳郎ちゃんありがとなあ、」
「いやいや、」
(麗日って性格めっちゃいいよなぁ)
「なあ耳郎ちゃん」
「何?」
「じ、耳郎ちゃんは、好きな人いる?言わんでいいけど,,,」
(えっ)
「い、、、、、るよ」
「私もいるんやけど、な、」
(お相手は分かる。分かりすぎる)
「一緒に頑張ろ。」
「うん!そうやね!」
麗日は元気になった!と言って部屋を出た。
「また明日〜おやすみ」
好きな人,,,,か
コメント
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え!80行ってる〜!読んでくれた方々ありがとうございます✨