こんにちは!
今日もさねぎゆ♀です!
さねげんも好きだけど最近はさねぎゆ派です!
実弥を悪者にするのが大好きなので苦手な方は私のアカウントは避けるようにしてください!
それでは!
義勇目線
私は冨岡義勇。実は最近気になってるやつがいる。同じ柱である不死川実弥だ。あんなに強く逞しい不死川と同じ柱だなんておこがましいが、次の水柱が決まるまで柱モドキ的な存在であるので許して欲しい。
さて、話は戻る。私は女だがみんなの前では自分のことを俺と呼んでいる。なぜなら呼びやすいから。それだけだ。一文字の違いでも時間の差が出る。鬼狩りはそれくらい大変なものだ。しかし不死川の前だけでも女としてありたい。いきなり私と自分のことを呼ぶのはおかしいだろうか?
ふ、おかしいな。やめとこう。
それに不死川は私のことをよく思っていない。会うたび怒鳴りつけられるし、、、
仲良くなる方法はないものか。
義勇「そうだ!」
思いついたぞ。不死川はカナエが好きなのだ。カナエの真似をすれば仲良くなれるはず!
もしかしたら見惚れてくれたり、、、しないか。
早速胡蝶のところへ行こう
義勇「胡蝶はいるか?姉の方の」
しのぶ「冨岡さん!姉ならいますよ」
カナエ「あら、どうしたの義勇ちゃん」
義勇「実は、カナエに近づくためには何をしたらいいか分からなくて、本人に聞くのが一番かと」
カナエ「どうして私に?」
義勇「不死川と仲良くなりたい。不死川は胡蝶のことが好きだと聞いた。」
カナエ「不死川君が私のことを好きだなんて聞いたことないわよ?」
義勇「嘘だ、、、」
カナエ「あなたはあなたのままでいいのよ」
にっこり笑う
あぁ、やはり敵わない
義勇「ありがとう、、、」
蝶屋敷から出ると不死川が見えた
義勇「、、、!」
胡蝶を見に来たのか?
義勇「不死川!」
実弥「あ?、、、チッ」
あからさまに舌打ちをする
義勇「胡蝶に会いに来たのか?」
実弥「オメェには関係ねぇだろうがァ」
義勇「不死川、良ければ一緒にお茶しないか?」
実弥「しねぇよ!」
義勇「お茶に誘っただけなのに怒鳴る必要ないだろ」
実弥「うっせぇなァ!早くどっか行けや!」
突き飛ばされる
義勇「あ、不死川!」
どこかへ行ってしまった、、、
やはり嫌われてるのか。
それから月日は経ち、胡蝶が上限の鬼から殺されたという知らせがあった
義勇「、、、!胡蝶、、、」
涙が出た。胡蝶は数少ない友達の1人だった。
こんな口下手な私の話でもよく聞いてくれ、笑いかけてくれた。もう会えない。そう思うと涙が止まらなかった。
それと同時に不死川も心配になった。
急いで不死川のところへ行った。
義勇「不死川!」
実弥「、、、んだよ」
義勇「その、大丈夫か、、?胡蝶が死んでしまって、さぞ悲しいだろう」
実弥「俺に構うなァ」
義勇「でも!胡蝶はお前にとって特別だっただろう!」
実弥「あァ?じゃあお前にとっては胡蝶はそこら辺のやつらと同じだったってことかァ?」
実弥「そーだよなァ?同じ柱でもお前は俺や胡蝶なんかよりずっと上だもんなァ?」
義勇「何を言っている」
実弥「いつも俺らを見下してきたんだァ。胡蝶が死んだところでお前はそこら辺の隊士が死んだのと変わらねぇんだろうが!」
義勇「何を、、、」
義勇「俺は、皆平等に思っている。誰が死んでも思うことは一緒だ。胡蝶だから悲しいとは思わない」
そうだ。隊士も胡蝶も同じ人間。誰が死んでも悲しいものだ。特別胡蝶が大事なんじゃない。皆大事な仲間なんだ。
しかし不死川には上手く伝わらなかった。
実弥「胡蝶だから死んだのに悲しいとは思わねぇってことかァ?あァ!?」
義勇「ちが、、、」
実弥「お前はそー言うやつだもんなァ!」
実弥「胸糞悪ィ2度と顔見せてくんな」
どこかへ行ってしまった。
不死川は胡蝶が好きだったんだ。勘違いするようなことを言った私が未熟だった。また不死川を傷つけてしまった。口下手のツケが回ってきてしまったんだな、、、しかし、私が胡蝶の死を悲しくないはずがないだろう。この友情とも言える愛を疑われるのはすごく悲しいものだ、、、
家へ帰るとしのぶがいた。
しのぶ「あ、冨岡さん」
義勇「胡蝶妹、どうした」
しのぶ「実は、姉さんが生きてる時、私が死んだらこれは義勇ちゃんのものかしら?なんて言っちゃって、、、ふふ」
悲しみを含めながら笑うしのぶの手には化粧道具箱が抱えられていた。
しのぶ「冨岡さんが姉さんになりたいって言ってましたよね。その日からずっと姉さん考えていたようで。まさか渡す日が来るとは」
義勇「これは妹であるお前が受け取るべきだ。私なんかが図々しい」
しのぶ「私が受け取ったら姉さんが怒っちゃいます。どうか貰ってください」
義勇「、、、分かった」
そう言って帰るしのぶを見送る
義勇「胡蝶、、、」
いかん。また涙が出てきてしまった。しかし今は許してくれ。
箱を開けるとたくさんの化粧品が入っていた。
義勇「綺麗、、、」
一度も化粧をしたことがない私からすると何が何なのか分からない。
しかし、これを使いこなせば胡蝶に近づき不死川を少しでも元気に出来るのではないかと思ってしまう。
義勇「ダメだ。私如きが胡蝶に似せようなんて侮辱も同然」
そう言って箱を押入れにしまった。
数日後
炭治郎と禰󠄀豆子と会った私は少しだけ人と話すのが好きになった。
前まで話せなかった柱とも少しずつ話すんだ。
そこで宇髄から不死川の好物を聞き、持っていくことにした。炭治郎も同行してくれるらしい。
義勇「不死川」
炭治郎「不死川さーん」
不死川「何しにきたァ」
義勇「これを不死川に渡したくて」
不死川「あ?」
炭治郎「おはぎです!不死川さんが好きと聞いたので!」
不死川「いらねェ」
炭治郎「しかも有名な茶屋の!」
不死川「いらねぇっつってんだろ!」
追い出された
炭治郎「ひどいですね!」
義勇「、、、まったくだ」
義勇「そうだ!心のこもったおはぎなら食べてくれるだろうか」
炭治郎「義勇さんの手作りですか?俺も食べたいです!」
義勇「あぁ、一緒に作って食べよう」
炭治郎「はい!」
次の日
今日は心を込めて早起きして作ったんだ。食べてくれるはず
生憎今日は炭治郎が任務のためいない。だから1人で頑張ってみよう
義勇「不死川、、、」
実弥「またかよォ」
義勇「これ、今日は手作りなんだ」
実弥「あァ?余計いらねぇわ」
義勇「頑張ったんだ。食べてくれ」
実弥「いらねぇっつってんだろ!」
義勇「で、でも」
実弥「しつけぇなァ!」
実弥が手で突き飛ばすと義勇は倒れておはぎが落ちてしまった
実弥「はっ!柱ともあろう者がこの様かよォ」
落ちたおはぎを見る
義勇「食べ物に罪はない」
実弥「あァ?」
義勇「最近のお前は酷すぎるぞ。食べ物を粗末にする。俺の弟弟子への態度もだ」
実弥「は?」
義勇「何故だ?胡蝶が死んでからずっとそうだぞ」
何気なく放った言葉だった
実弥「んだと?」
一瞬で不死川がこちらへ走り蹴りを入れてきた。
近くの木に体が打ち付けられる
義勇「、、、っ」
実弥「オメェ胡蝶が死んだ時から俺に突っかかってうぜぇんだよォ」
義勇「胡蝶のことが好きだったのはわかっている。しかしいつまでも引きずって周りに迷惑をかけるなと言っているんだ。」
実弥「未練がましいって言いてェのかァ?」
実弥が立ち上がった義勇にまた蹴りを入れ、義勇は倒れる。
義勇「う、、」
頭や頬が切れて血が出てきた
義勇「不死川、落ち着け」
実弥「大体オメェは胡蝶が死んでも悲しくなかったんだろォ?そりゃそーだよなァ。自分より下のやつなんかどーでもいいもんなァ!」
義勇の服を掴み自分の方へ寄せようと引っ張る
すると羽織が嫌な音を立てた
義勇「、、、!やめてくれ!」
不死川の手は止まらない
ついに羽織が破れてしまった
義勇「、、、!」
あぁ、姉さんと錆兎の形見が壊れてしまった。
生憎私は修復できない。先生の元へ行くにもそんな時間はない。
すると涙が出てきた
実弥「はっ!泣くのかよォ!」
義勇「不死川、、、離せ」
実弥「何だよ降参かァ?」
嘲笑いながら言う不死川に好意を抱いていながらもかなりイラッとした
義勇「降参するから離せ。これは形見なんだ」
実弥「、、、!」
実弥はすぐに手を離す
義勇「お前は、俺が悲しんでないと言ったな。」
実弥「お前が他の隊士を大事に思ってるとは思えねぇからなァ」
義勇「俺は知らされたあの日自分でも驚くくらい泣き続けた、、胡蝶は俺の数少ない友達だったんだ。悲しくない訳がない」
実弥は黙り込む
義勇「不死川、私はどんなに馬鹿にされてもこの羽織を捨てたりなんかしなかった。大事な形見なんだ。死んだ姉と兄弟子の。」
実弥「ぐっ、、、」
義勇は立ち上がり羽織を脱ぐ
生憎今日はサラシをつけておらず羽織を脱ぐと普通より少し大きい胸は強調されてしまう
実弥「、、、?」
実弥「お前変な血鬼術かかってんのかァ?」
義勇「何のことだ?」
実弥「だってその胸」
義勇「あぁ、いつもはサラシを巻いてるからな」
実弥「!?」
実弥「お、お前もしかして、女なのかァ?」
義勇「今更か?」
実弥の顔は青ざめていた
義勇「どうした。顔色が悪いぞ」
実弥「すまねぇ!!!」
実弥はそう叫ぶと土下座してきた
義勇「!?どうしたんだ!」
実弥「何年も一緒に活動してきて今日初めてお前が女だと知ったァ」
義勇「だからどうした」
実弥「何度もお前に罵声を浴びせちまったァ」
義勇「構わないが」
実弥「今だって怪我させたし」
義勇「不死川」
実弥「?」
義勇「俺が男だったら満足してたってことか?」
実弥「っ、、」
実弥「すまなかったァ。そー言う問題じゃねぇよなァ」
義勇「傷ついたんだ」
実弥「頭と頬、傷物にしちまった」
義勇「それもだが、、、これ」
おはぎを指差す
義勇「頑張って作った」
実弥「悪かったァ」
義勇「仲良くなりたくて頑張ったのに」
実弥「、、、」
実弥「何で俺にこだわるんだァ?」
義勇「え」
実弥「あんなに拒否られて俺と仲良くなりたい理由は何だったんだよ」
義勇「笑わない?」
実弥「んぐ、、、おう」
かなり身長の高い不死川に目だけを向け上目遣い状態の義勇は誰が見ても可愛い女の子だった
義勇「不死川のこと、、昔からカッコいいなって思ってて、近づきたかったんだ」
実弥「へぁ?」
義勇「ここまで言ったんだ。察してくれ」
実弥「お、おぅ」
ドキドキが止まらない。不死川は変に思ってないだろうか?
不死川の顔をチラッと見る
顔を隠される
実弥「見んなァ///」
さっきまで争ってたとは思わないほど優しい声だった
義勇「不死川、返事はまだでいい。もう少しだけ俺、、私と仲良くしてくれないだろうか」
実弥「お、おう。もうちょい優しくするわ」
義勇「ありがとう///」
不死川は立ち上がり義勇の頭や頬など血が出てるところを撫で、手当てをするぞと自分の屋敷へ連れて行く
義勇「不死川の屋敷、、入ったの初めてだ」
いつも入り口で追い出されてたから
実弥「よし、できたぞ」
手当が終わった
実弥「悪かったなァ本当に」
義勇「もういいんだ。優しく話しかけてくれる不死川が見れて嬉しい」
ニコニコすると実弥は赤くなる
実弥「いつもそれくらい笑えばいいのによォ」
義勇「いつも戦いばかりでそんな余裕がないんだ」
実弥「そうかァ」
実弥「それ、すまねぇ。隠のやつに俺から頼んで直してもらう」
実弥は羽織を指差す
義勇「直るかな、、、」
実弥「どうにでもして直してみせるわァ」
実弥「あと、お前がそんなに話もできて笑えるやつだとも思ってなかった。胡蝶とはこんな風に話してたんだな。侮辱して悪かったァ」
義勇「もう謝らなくていいの」
実弥の手を握る
義勇「一緒に笑って話してくれればそれでいい」
実弥「っ、、、!」
ズッキュゥゥゥゥゥゥン
実弥「なぁ、返事はまだとか言ってたが決めたァ、俺はお前を大事にする。結婚を前提に付き合ってくれねぇかァ?」
義勇「は、早すぎるぞ!?」
実弥「早くお前を手に入れてぇんだァ」
義勇「っ///で、では、喜んで」
実弥「うっしゃ!!」
義勇「でも、俺は胡蝶みたいに綺麗じゃないぞ」
実弥「もうとっくの前に吹っ切れてるわ」
義勇「話も下手だし、女気もない、、」
実弥「ばかかァ、話なんてさっきみたいにしとけば成立しただろォ」
実弥「女気なんてなくてもお前は世界一可愛いわァ」
義勇「言い過ぎだ///」
実弥「可愛いなァ///」
義勇「胡蝶の形見の化粧品が沢山あるんだ。それを使ってみたい」
実弥「あいつなかなかいい事するじゃねぇかァ」
もしかしたらこーなることをカナエは想定して化粧品をくれたのかもしれない。
そう思うと、また勝手に涙が出てきた。
あぁ、幸せだ
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これ好き泣いてまう(´;ω;`)