木兎×赤葦
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今日は始めての合宿に来ている。今は丁度お風呂から上がって着替えてるところだ。
「あかーし!!」
「何ですか、木兎さ….」
「……..え、誰ですか」
「あかーし!?」
「俺だぞ!?木兎さんだぞ!?」
髪を下ろしている見慣れない木兎さんに、つい失礼なことを言ってしまった。
「木兎さん….でしたか、すみません」
「いや気にしてないけどさ」
「合宿んとき毎回びっくりされるんだよな….」
「髪下ろしてる俺そんなに変….?」
と、しょぼくれモードに入りそうだった木兎さんの髪にタオルをかけ、拭いてあげた。
「そんなことないです」
「俺はかっこいいと思いますよ」
「あかーし….!」
「あかぁしぃーー!!」
抱きついてくる木兎さんの髪を乾かしながら会話を続ける。
「ちょ、今乾かしてるんすけど….」
「やっぱあかあし最高!!」
「あかーし大好き!!」
「そんなこと簡単に言わないで下さい….」
そう言うと、急に立ち上がり俺の方を見つめながら話しだした。
「あかーし」
「俺が赤葦の事どんだけ好きか分かってないでしょ」
「え….まぁ、そりゃあ….分かるわけないですよ」
「俺大好きって赤葦にしか言ったことないよ?」
「ハグも赤葦にしかしてない」
「いや….なんすか急に….」
淡々といろんな事を話し出す木兎さん。
「キスだって赤葦が初めてだよ?」
「一緒に寝るのも、手繋ぐのも」
「えっちするのも、ぜーんぶ赤葦が初めて」
「分かる?俺の赤葦への気持ち」
「わ….分か….るません….」
「どっち!?」
急に恥ずかしいことを言われて顔が赤くなるのが分かる。顔を下に向けて照れてるのがバレないようにする。
「あかーし、こっち見てよ」
「….今は、むりです….」
「なんでさ」
「….なんでもです」
「….あかあし、もしかしてさ、」
「照れてる?」
「….!!!」
図星をつかれて肩がビクッと跳ねる。
「図星かあかーし?笑」
「ちがいます….」
「何が違うのさ笑」
「….全部ちがいます」
「なにそれ笑」
それから素早く木兎さんの髪を乾かして部屋に戻った。寝るときは俺の布団に入ってきたり色々大変だったが、これもまた思い出の一つとしよう。
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