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イケメンの幼馴染がいることは決していいことばかりではない‼
何故ならば、今頃…
(彼氏の一人ぐらい、できるはず…..!!)
バイトの帰り道、道端でイチャイチャしているカップルを横目に
ぺいんとは自転車のハンドルを強く握りしめた。
ぺいんとの幼馴染であるらっだぁは幼少期の付き合いだった。
子供の時はよく二人で遊んだし、家族ぐるみの交流もあった。
そしてそれはぺいんとが二十歳を過ぎた今でも変わらない。
――とはいえ、昔と全く一緒というわけでもない
らっだぁの家は代々金持ちの家系らしいので一人息子のらっだぁは
その台を引き継がなければならないので、らっだぁとは最近会っていないし、
らっだぁは顔がいいのでコンビニの雑誌売り場を歩いていたら雑誌の表紙に
絶対に乗っているし、らっだぁの顔が乗っている雑誌の表紙も周りには
女子がすごく群がっている光景をよく見る。このようにらっだぁはアイドル並みに
顔が整っているのだ。
少し前、らっだぁが表紙を飾った雑誌は、驚異の売れ行きを見せ、異例の増刷が決定した。
確かに幼馴染のぺいんとが見てもずば抜けてイケメンなのだが、
書店平積みされたそれを手に取る女の子たちが、きゃあきゃあ騒いでいるのを目撃したぺいんとは、
複雑な思いでそれを眺めていた。
(まあ、わかるけどさ…)
小学校時代からモテモテだったし、バレンタインのチョコを渡そうとする
女子はエグい数だったし――
だが、らっだぁは好きでもない奴のチョコは受け取らないとか言って全て断り、
そのクールっぷりに諦めるどころかますます熱狂する女子達も多かった。
と、このようにらっだぁの幼馴染でなければ、ファンの群れに埋もれてその視界に
入ることすらできないような特別な存在だった。
じゃあ、「隣で育ってラッキーだったじゃん」と言う人もいるかもしれないが、
決してそんなことはない。「ただ隣に住んでるだけのくせに二人に近付くな」と知らない女子から
嫌がらせを受けたこともあるし、らっだぁのプライベートが知りたいと
下心アリアリで近づいてくる者もいたからだ。中学の頃、それに疲れ果てたぺいんとは、
自分かららっだぁから距離を置こうとしたのだが、何故か向こうがそれを無視して
構ってくるものだから、結局関係は変わらず、今に至るのだった。
だがしかし、ぺいんとには、らっだぁと離れたい理由が、もう一つあった。
それは、【実は初恋の相手であるらっだぁへの恋心を、本人に知られることなく封印したかった】
からである
すみません夢中で書いていたらこんなに長くなってしまいました💦
続きはたぶん書きます!!見てくださりありがとうございました!!_(._.)_