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「うるせぇ!!こっち来んな!!」
「大丈夫、大丈夫だから!!!何もしないから!!」
「じゃあまずそれを置け!説得力の欠片もねぇんだよ!!あとそれなんだよ!!」
そう声を荒らげる親友は部屋の隅で怯え、半狂乱になっている様子だった。荒ぶる感情によって溢れた涙が頬をつたう様子は天乃の加虐心を刺激し、それは性欲に直結する。
天乃の陰茎は既に起立し、黄色のコートを押し上げ皺を作っている。が、天乃はそれを事実として認識し、隠そうとする素振りはいない。それどころか両手に持った細い鎖と首輪を握りしめ、猿山を角へと追いやっていく。
「だからそれ置けって!!」
天乃家に半ば無理やりに連れてこられ両手に手錠を付けられた猿山は、首輪と両足首に手錠を付けられるすんでのところで逃げ出すことに成功した。だが、それは最悪なシナリオに至るまでの時間を遅くしただけで根本的な問題の解決には至っていない。
それを知るか知らないのか猿山は未だ交渉の余地があると事態を認識しどうにか猿山の盤面である対話に持ち込もうと奮闘していた。
「ほんっっとに大丈夫だから!痛いことなんて何もしないから!!!」
猿山の必死の声を全て無視し、猿山の手錠の付いた手を片手だけで捕まえる。刑事としての腕力は馬鹿に出来ないらしく、そのまま猿山は拘束されてしまった。
「よっし!いい子だねっ!」
「ほんっとに、やめろ!!!」
叫ぶ猿山には聞かないふりをし、片手だけで器用に首輪を付ける。白い首筋に鎮座することになった黄色い首輪には錠が付いており猿山自身が外すことは不可能だろう。
「これから、よろしくねらだぁ!」
そういった天乃のは酷く息切れしていたが、的のような瞳はじぃと猿山を捕まえ離さない。これからの生活を想像して、猿山はただ震えることしか出来なかった。