テラーノベル
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お待たせ致しました!新作です!!
今回は私が書きたくて仕方なかったやつを書きたいと思います😊
和風は初書きですね。楽しんで頂けると嬉しいです✨✨️
叶『』葛葉【】
叶Side
『僕が葛葉と出会ったのはもう何年前だったっけ?』
【7年前だよ…はぁ…お前があんな事すっから、余計忘れらんねぇよ。】
─── これは、ある使命に狩られた少年と、皆に怖がられた、とある英雄の話。
此処は月の都と呼ばれている山間の町、夕暮れになると霧に沈み、姿が見えなくなる事から、一度此処に踏み入れると、神隠しに合うと言う噂がある。
人々は霧自体を”神隠しの前触れ”と呼び、町の門を閉ざした。
【何とも薄情な輩だと俺は思うが…当主サマは?】
『僕はずっと”此処”の人間だから、これが当たり前だよね…』
優しい微笑みを浮かべる男はこの神社の次期当主。この町を代々支えてきた家系だった。
僕達があったのはつい最近だ、
───ここは白群神社。
町の中心にありながら、どこか現世からズレた場所。
僕、叶は、その境内で倒れている青年を見つけた。
『大丈夫ですか???』
声をかけても帰ってこない返事に僕は心配になり、無断だが社内に連れてきてしまった。
少し僕には重かったが、一人で運ぶしか手は無かったので、取り敢えず玄関から一番近い僕の部屋へ…
『……失礼します』
畳に寝かせると、青年の体は驚くほど冷たかった。まるで長い間、氷の中に居たかのように…
『(冬の夜に霧に包まれながら倒れていたから、少し心配だな…)』
『……息は、ある』
『よかった。』
胸がわずかに上下しているのを確認して、ほっと息を吐く。
けれど次の瞬間。
【みだりに人に触るなよ、当主サマ。】
『っ……!?』
閉じていたはずの赤い瞳が、まっすぐこちらを射抜いていた。
その色は、夕暮れの霧よりも濃い、赤黒く輝く血のようだった。
『……目、覚めてたんですか』
【当主サマが触るからだろ…】
僕にはすぐに分かった。この様なややこしい家柄なのだ、感じるものは多かった…
『(彼、人間ではない。)』
【今度の当主サマは心配だな〜。】
彼ははぁ…っと息を深く吐き、僕の首に手を当てる。
【危機感が無さすぎる。よく分からない生き物を自分の屋敷に入れるなんて…しかもお前、俺が人間じゃ無いのくらい分かるだろ。】
彼の鋭い瞳に吸い込まれるように魅入られ、手には冷や汗が握られていた。
『何のことですか?僕は倒れている人を見捨てられなかっただけです。』
【はっ!馬鹿言え、お前、俺に勝てないのが分かってるだろ。俺はお前をすぐに殺せる…】
今期の当主サマは肝が座っている、逃げられない、など、赤目の彼は僕を脅した。
彼が連呼している”当主サマ”とは誰のことを指しているのだろうか…
僕は次期当主だが、現当主は僕の父で今は持病で寝込んでいる。
『(彼は一体何者?何処まで知ってる?)』
『僕はあなたの言う当主サマではありませんよ。此処の家の人間なだけです。』
【いや、お前は当主サマだよ。”もうすぐだ、今日からお前は当主サマ”だよ。】
【お前の親父は明日死ぬからな。今度の当主はお前だよ。】
────この次の日。赤目の彼が言った通り、僕の父親、白群神社現当主は永眠した。
僕は死んだ父親の身体から赤い霧が纏うのを見た。
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