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こんばんわ〜もう卒業シーズンですね✨️✨️
桜🌸🌸はまだ咲いてませんが、もう少しでこの寒さともおさらばです‼️‼️
叶『』葛葉【】
『貴方、何者ですか?此処のこと、何処まで知っているんですか…』
【何だよ、流石に親父の見て危機感持ったのかよ。】
クスクスと笑う赤目の彼は、浮世離れした雰囲気と容姿で神社の関係者や家族、父親の葬式に来ていたその他諸々の人達からの注目を集めていた。
『事と次第によっては、貴方を此処に招き入れてしまった僕にも非がありますから。』
【ふーん。まぁいいけど…】
『(多分、彼は僕たちに興味はない。きっと”そんな事どうでもいいけど”、と思われている。)』
完全に舐められていることは尺にだが…こちらから何もしない限りは、きっと攻撃はしてこない。
それにしても、彼が人間ではない事ぐらい神社の者だったら直ぐに分かるはずなのに、誰も僕に状況説明をしろなどとは言わない。
『(何故?僕だけに見えている、なんてことも無いだろうし…彼の術?)』
ボーッとしていたのか、考え事をしている時に周りが見えなくなるのは、僕の悪い所だった。
いつの間にか赤目の彼は僕の顔を覗き込む。彼の方が少し身長が高いから、僕の顔を首を傾げて見ている。
【今は術で人間の姿だからな、分かる奴は当主サマだけだよ。】
『(心を読まれた!?顔に出ていただろうか)』
『術?人間の姿?貴方は獣か、それとも何かの妖怪ですか?僕は神社の跡継ぎで、妖術や呪いなどは勉強したはずですが…』
そう、僕は彼のような容姿を持ち、此処のような力の強い場所に出入り出来るような妖怪や獣を見たことも、父親や爺様からも聞いたことが無かった。
赤目の彼は、はっと鼻を鳴らしながら僕の質問に答える。
【獣?妖怪?はっ!そんな下等で階級も無い奴らと同じにするなよ当主サマ。俺は神だよ。お前らが祀ってるだろ?結界を作るためにいちいち面倒くさい儀式までして、俺の力を借りながら町を閉ざしてる。】
お前も俺のことは知っているはずだ。と、彼の言っていることは僕には到底理解出来なかった。神?僕たちが祀っている?結界?色々な言葉が出てきて僕は処理し切れていなかった。
見かねた彼は僕を連れ出す。葬式の参列者の隙間を僕の手を引きながら歩いていく。
【全く。呆れた…勉強不足だぞ当主サマ。】
『(彼は、一体?白群で祀ってる神は一柱だけ。鬼神の神だった。彼は鬼様?)』
でも、もし彼が本当に鬼神様だった場合、矛盾が生じる。
僕は彼に手を引かれながら、お祖父様の言葉を思い出していた。
────僕が5歳の頃だ。
「いいかい叶。これは良く覚えて置くんだよ。」
お祖父様が亡くなる前に、お祖父様が僕に話してくれた話。
「この白群神社で祀られている神様はね、鬼神様なんだよ。とても綺麗な、白い髪と赤い瞳を持った、美しいお人だった。」
『鬼神様?鬼なの?』
幼い僕にはとても難しい話で、今になってやっと意味が分かるようになる位だった。
「そうだよ、鬼様なんだ。」
『でも、鬼って悪い妖怪なんでしょ?お祖父様とお父様は妖怪を祀ってるの?』
今になって思い出すと、神に対して何という無礼な発言だったことだか…
「白群神社の鬼様は妖怪じゃ無いんだよ。叶は絵巻物を良く見ているだろう?そこでは鬼は悪い妖怪として出てくる。そうだろう?」
『うん。鬼を倒して、村とか、町が助かるお話。大きな角と怖い顔なの…僕鬼は怖いから嫌い。』
小さい頃の僕は幽霊や妖怪が苦手だった。この家に生まれたからには神社を継がなければならないし、それに、僕は昔から見える側の子供だった。見てはいけないモノまで見えてしまう。夜、寝れなくなる事だって、見えるせいで体調が優れない事だってあった。
「そうか、そうか、叶は鬼は嫌いなんだね。でもね叶、此処の鬼神様はとても優しくて、いつも僕たちを守ってくれて居るんだよ。叶も大きくなったら見える様になるよ、鬼神様がね。」
思い出してみると、多分お祖父様は鬼神様に会った事があるのだろう。姿形がきちんと分かる位には見えていたのだろう。
─────
『(”大きくなったら見える様になる”か…赤い瞳に白い髪、美しい容姿…)』
外に出た頃だった。僕の中で、彼の存在が繋がった。
『貴方は、鬼神様?』
彼は顔を明るくさせ、僕の前に親指を立てた
【あたり〜!!俺はお前らが祀ってる鬼神様だ!】
鬼神様は指を鳴らし目をつむる。ドロンと白いモヤがかかった。
モヤの向こうには赤い角と何とも豪華な着物を着た、ひと目で別世界の方だと分かる。さっきも相当美しかったがより美しい姿に変わっていた。
【まぁ、当主サマが思い出して何よりだよ。一時はどうなる事かと…】
はくはく、と口を開け締めする僕に鬼神様はふっと吹き出し笑い出した。
【ふはっ!何だよ、流石にまだ早かったか?前の当主サマはお前ぐらいの歳の時に見てもそんなんじゃなかったぞ。】
そんな鬼神様を目の前に、僕はくらっと地が歪む感覚に包まれた。
【おわっ!危ねぇな。ちょっと強めに術を浴びたからな…仕方ねぇな。神に自分を運ばせるなんて、お前が初めてだよ当主サマ。】
コメント
2件
すいません今見ました! 設定が完璧過ぎますし〔当主サマ〕って呼び方大好きです( ^ω^ ) 容姿についてたくさん書かれているので想像がしやすいです! 楽しみにしてますヽ(*´^`)ノ