コメント
7件
最高じゃないですかっっ!これ続きがくそ気になってしまう!本当に最高です!
『本当の姿』ノベルで記念すべき一話目です!
皆さん出すの遅れてしまってすいません!
それと♡をいろんな作品にありがとうございます!
───注意───
キャラ破壊
誤字脱字あり
晴明愛され
ネタバレありかも
口調迷子
四神の話し方等々分かりません
↪めっちゃ注意!
では続きから
───────────────────
学「貴方達も知っての通り最近晴くんの様子がおかしいので見ていたんですけどね…」
隊「なかなか原因がつかめなくてさ~」
確かに最近の晴は様子が変だ
俺たちとの会話を避けようとする
ガラッ
神「おーi…ってなんや!皆揃って!」
秦「学園長達も聞きに来たのか…?」
佐「聞きに来たって晴のことか?」
秦「そうだ」
神「最近晴くんが元気なくてなー…」
神酒と秦中…この2人さえ晴の事情を知らないとなると…
佐野は頭を抱えて考えた
隊「なんか独り言聞こえなかったりしなかった?」
ん?独り言?なんで独り言?
佐「なんで独り言?」
学「あの人独り言多いでしょ?」
佐野はあーなるほど、と頭の中で理解した
隊「誰も聞いてないか~…」
秋「アイツ隠すの猫みたいにうまいよなー」
何故猫?猫って隠し事とするのか?
きっとこの疑問は俺だけではないだろうと佐野は思っていた
豆「そこは狸だろ」
この一言だけでここにいた全員が察した
((喧嘩が始まる…))と
秋「なんだと!」
豆「やんのか!?」
やっぱりと思わんばかりに言い合いが始まった
そして佐野ともう一人の青年は喧嘩の間に入った
佐・入「「ストップ」」
一つ目の入道であった
入道は秋雨を、佐野は狸塚を落ち着かせて話を戻した
佐「晴のことをよく知ってるマンドラゴラに聞けばいいんじゃね?」
俺はそう提案した
すると今まで頭の抱えてた奴も確かに!だの拳を手のひらで打つ奴もいた
早速行こうとなるが問題が来た
ガラッ
晴「あれ?皆なにしてるの?帰らなくて
大丈夫?」
そう、本人の晴が来たのだった
皆の顔が一気に青ざめる
晴「どうしたの!?皆体調わるいの!?」
隊「いや~違うよ!ちょっと雑談をしていたんだよ!」
泥「そ、そうそう!」
((泥田と烏ナイス…!))
全員と思っていることが一致した気がする
と思った佐野であった
晴「ふーん…?」
秦「そ、それより晴仕事はいいのか?」
晴「…あ!忘れてた…」
学「しっかり仕事してください…減給ですよ」
晴「…それだけは勘弁を!」
そう言い晴は教室を出て職員室へ
教室に残っていた者は一安心し、皆でハイタッチをしたのであった
そして屋上へと向かった
《職員室》
職員室に着いた晴は椅子に座った
何の話をしてたのかな(笑)?
晴「クスッ…笑」
晴は知っているような様子で口元を隠し、静かに笑った
晴「白虎、玄武、青龍、」
フワッ
白「なんだ?」
晴「急にごめんね…ちょっと会いたくなっちゃって…」
白「なっ!?///べ、別に…///たまたまゆっくりしていただけで、///私も会いたかったから別に…///ゴニョゴニョ 」
照れてるw可愛いなー…
玄「体調は大丈夫ですか?」
晴「うん、大丈夫だよ! 」
晴「…」
青「あの、そういえばそろそろ帰らなきゃ行けないんですよね…?」
晴「…うん…」
帰る、もうここには戻ってこれないのかなー?
白「”晴明 “は帰りたいのか…?」
玄「白虎!その名はッ…!!!」
晴「いいよ、今はこの四人しかいないし
(*´∇`)」
いつか言わなきゃいけない日が来る…
そう遠くはない…
玄「そうですか…」
晴「勿論帰りたくないさ、ここは楽しいし空気が軽い、ずっーとここにいたなー!」
これは本当さ!友達が出来て、教師になって、それからというもの毎日が待ち遠しい
けどそろそろその楽しいし気持ちは心の奥に閉まわないといけない
青「じゃあ…!帰らなくても…!」
晴「…それは無理かな… 」
青「…」
白「…て、…どう、て」
晴「…?どうしたの?」
白「どうして晴明ばっかり!!ポロポロ」
晴「び、白虎…!?」
ああ、こんな僕のために泣いてくれて、僕は幸せ者だな…
晴「クスッ…笑」
白「なぜ笑っていられる…!ポロ」
晴「僕は幸せ者だなーって」
白「何を言うておる!どこが幸せ者だ!またあの生活をするのだぞ!」
晴「うん、確かにそうだね…でも白虎が僕のために泣いてくれてるじゃないか…それだけじゃない青龍や玄武、白虎が僕と一緒にいてくれてるじゃないか…(*´∇`)」
本当に感謝しきれない…ずっーと一緒にいてくれた
どうして白虎がそんな顔をするのだろう…
皆が笑ってくれれば僕は世界一の幸せ者だ
白「晴明~ポロポロ」
玄「あまり無茶をしないでください…」
青「体にも気を付けてください! 」
晴「ありがとう(*´∇`)」
《屋上》
その頃…
神「おおー!えらいきれいやなー!」
豆「そりゃ~そうさ!毎日俺と晴くんがお手入れしているからね!」
佐「豆は偉いなーヨシヨシ」
そう言って佐野は狸塚の頭を撫でた
そこへ1匹のマンドラゴラがやってきた
マ「ヤッホー!あれ?晴くんは? 」
豆「あ!マシュマロ!」
そうマシュマロだ
この名前は晴がつけた名前なのだ
豆「君たちに聞きたいことがあってきたんだー」
マ「?聞きたいこと?」
豆「そう!最近晴くんの様子がおかしいからね何か知ってるかと思って…」
ノ「あー!確かに最近様子がおかしいんだよ!」
豆「ノリ子!」
このマンドラゴラも晴に名前をもらった1匹なのである
マ「あ!そうそう!この間ね!「帰らなきゃ」って言ってたの!僕たちがどうしたの?って聞いてもはぐらかされちゃった…」
佐「帰らなきゃ?」
神「実家にでも帰るんとちゃう?」
秦「じゃあ様子がおかしい原因は実家ってことか!?」
佐「いや、流石にない」
佐野の言葉に引き続き、泥田が晴の実家に行ったことを思い出して語った
泥「そうだな!アイツのお母さん優しいし、うん、まぁ兄はあれだけど…」
うん、あれだけどな…
座「お前も人のこと言えねーだろ…」
確かに…
神「あんたら晴くん家言ったことあるん!?」
豆「あるよドヤッ」
グサッと音が漏れるように佐野に何かが刺さった
そして佐野はフラフラしながらも狸塚のもとに行き、狸塚を抱き上げた
豆「佐野くん大丈夫?」
佐「大丈夫…」
そのまま佐野は倒れてしまったため、 その場にいた者はそさくさと屋上を出ていった、
得られた情報は少ないが『帰らなきゃ』と言っていたらしい、何処に帰るのかは分からないがこれも1つの手がかりになるはずだ
佐野と狸塚は佐野が歩けるようになるまで屋上でゆったりとした時間を過ごしていたのだった…
それぞれの時間がたった時
晴は…
寝落ちしていた
晴「スースー…」
白虎や玄武、青竜もしっかり仕事をしに行ったのだ
晴は次回のテストを作り終わって寝てしまい、30分が経過
ガラッ
神「はぁー…なんで情報がこんなに少ないの~!…ぇ!?」
秦「どうしt…ん~ッ!」
神「バカ中!見て分からへんのか!晴くん寝とるやろ!(ボソッ」
と言い秦中の口を手で覆った
突然のことで秦中は息できず神酒の腹を叩いた
ベシッ
神「イタッ!」
秦「ゼーハー死ぬ、とこゼーだったハーゼー
もっと他にゼー方法あったゼーハーだろ!」
神「すまんすまん(^-^;)」
こんな状況でも晴は目を覚まさなかったので2人は安心して椅子に座った
神「結局原因はなんやろか…?」
秦「さあな…」
そんな会話をしつつも2人は晴を見た
ぬらり
学「おやおや、こんな時間に仕事ですか…? 」
神「ゲッ…学園長…」
学「ゲッとはなんですか?失礼な奴だな…」
神「スイマセン…」
秦「それよりどうしてここに?」
学「忘れ物を取りに少し…」
秦「そうですか…」
学「…?晴くんじゃないですか」
やっと学園長が晴の存在に気がついたようだ
秦「ソイツ寝てたんだよ」
学「そうなんですね…」
(似てる…まさかね、そんなわけがない)
そんなことを思いながらも晴の髪をそっと撫で、机の上にあるプリントを手に取った
「は?」
なんだ、これ…
学園長も素が出てしまうほど驚いてしまった
神酒「どないしました?」
学「こ、これは…!」
秦「チラッ)な!?」
学園長と秦中はそのプリントを見て驚いた
それもそのはずだ、なんと何ヵ月か先のテストを作り終え、1人1人の勉強方がみっちり書かれてあったのだ
秦「り、凛太郎…お前も見習った方がいいぞ…」
神「んえ?」
神酒は秦中の言葉と共に見せられたプリントを眺めた
すると神酒の顔は驚くほどに白くなり口が開いたままになってしまった
神「な、なんや、これ…?は、晴くん実は人間とちゃうんか…?」
その言葉に対して何も言えない2人であった
晴「ん、…ん~、 」
学「おや、起きましたか?」
晴「…あ、学園長…!おはようございます !(?)」
学「え、あ、おはようございます(?)」
学園長は晴が最初の言葉に間があったことに違和感を感じたが今は聞かないでおこうと決めた
そんな中外は暗くなりはじめ、そろそろ仕事が終わる時間である、 が、
ガラッ
隊「ヤッホー!晴くん元気?」
晴「隊長さん!?え、あ、はい!元気ですよ!」
隊「…」
少し違和感のある返事に隊長は黙ってしまったため、晴は頭に?を浮かべていた
晴「…?」
だがその事はもう気にせず晴は時計を見た
すると、7時をまわっていることに気がついたのか荷物をまとめた
晴「時間なのでお先失礼しますね!お疲れ様でした!」
ガラッ
晴は ご丁寧な挨拶をすませて職員室を出ていった
神「行ってしもたな…」
秦「ああ…」
隊「時間がかかりそうだね…」
学(貴方は…まさか、ね)
もうハラハラしちゃったよ…
だって起きたら時間はめっちゃたってるわ皆でお話もしていたし…
まぁ今日は一回寮に戻って寝よう
うん、色々つかれてしまった…
ガラッ
僕は重たい足を動かし、部屋の扉を開けた、 はずだった
豆「あ!晴くん!!」
秋「ったく、遅いぞー!!」
紅「やっとかよ~(笑)」
晴「え、?」
そこには弐年参組のクラスメイトの佐野、狸塚、秋雨、入道、座敷、泥田そして柳田までいた
あれー?僕は生徒の寮と間違えてしまったのか…?いや間違っていないはず…
いや、え、
ちょっと待って、なんでここにこの子達がいるのかな?僕が何をしたって言うんだい…?早く寝たいのに…
未だに状況が理解できていない晴に動物の姿になった狸塚と秋雨が飛びついた
晴「うわッ!?!」
勢いよく飛びつかれ、晴は尻もちをつくも狸塚と秋雨が怪我をしないよう、自分のお腹へと抱えていた
入「おい、大丈夫か!?」
晴「だい、じょう、ぶ…」
柳「僕の薬を使うかい?」
晴「結構です!!!!」
危ない、薬なんて使ったら部屋が吹っ飛んじゃうよ…
豆「!ごめんね!つい嬉しくて…!」
狸塚と秋雨は晴のお腹からそっと降りた
晴「大丈夫だよ!」
秋「ごめん…」
晴「いいよ!いいよ!それより怪我してない?」
豆「してないよ!」
秋「晴はもっと自分の心配もしろ!」
晴「アハハ…」
あれ?佐野くんがずっとしゃべってないな…
晴「?佐野くん?」
佐「…お人好しバカが…」
これは心配されているのかな?
晴は眉を下ろしながら微笑んだ
泥「相変わらず素直じゃねーな(笑)」
佐「イラッ」
案の定佐野が泥田に蹴りを入れたのだ
泥「アダッ !」
入「毎回毎回よく飽きねーな笑」
秋「そんなこと言ったら晴だってそうだぞ!」
豆「確かに!」
秋「なぬ!珍しく気が合うではないか!」
豆「フフン!」
そう鼻をならすと狸塚が得意気に言った
豆「俺だっていつも晴くんの傍にいるからね!」
ん?なんでそうなるのかな!?
秋「俺だっていつも一緒にいるし!な!晴!」
ほら!早速張り合ってるじゃん!
晴「え!!?えーと…僕は2人とも傍にいてくれて嬉しいよ! 」
晴は言い終えると、2人に笑顔を見せた
秋「本当か!?✨」
豆「本当!?✨」
そんな顔を見せられた2人は晴にキラキラと光る眼差しを向けた
晴「うん、本当だよ、!」
晴の顔は2人にしか見えない角度であったため、まわりの者は気づかなかったが晴の近くにいた2人は、その顔を見て目を見開いた、 そこにはいつもの明るい笑顔ではなく、少し悲しいような顔をしていた…
豆「晴くん、?何か嫌なことあった?」
晴「え、?ないよ」
秋「じゃあ、どうしてそんなに悲しい顔をするんだ?」
秋雨の言葉を聞いた人達は「え、」と声を漏らした、本人である晴もだ
僕、顔に出てた?そんなに悲しいことがあったわけじゃないのに…
もしかして、帰らなきゃ行けないからかな?…分からないや…
晴がこんなことを考えながらも1番に駆けつけてきたのは佐野であった
佐「晴?何か嫌なことでもあったのか、?相談くらいならしてやる、」
晴「…!佐野くんからこんな言葉が出るなんて!僕嬉しッ…!」
佐「うるっせ!ゲシッ」
晴「イダッ!」
晴は言葉を言い終える前に佐野に蹴らたとか…
晴「あの~、さ、」
入「どうした晴?」
晴「いつまでいるの?」
さすがの僕でもずっと居られると困るというか…うん、僕も休みたい!
晴は帰ってきてから勉強を教えたり、プロレス技をかけられ、(原因は自分だが)、散々な目に遭っている…とうとう限界が近づいてきたようだ…
秋「晴は俺らが居ると困るのか?」
晴「べ、別に困るわけではないけど、君達が明日起きれなかったら大変でしょ?」
柳「先生、その辺は心配いらないよ!僕のスペシャル薬品で皆を起こすよ!」
皆「それだけはやめろー!!!」
座「んなことされたら学校崩壊だ…!」
僕はまた、新たな心配が生まれたことに心配してるよ…
午後11時50分…
さすがに疲れたのか皆僕の部屋で寝てしまった…そして今僕は散らかった部屋を1人で掃除しています…
やっと掃除が終った…
少しそとの空気をすいに行こうと外へ歩み寄る
それを覗き見る者がいるとは知らずに…
しばらく歩くと暗い地を照らす月が見えるところに着いた
晴「…綺麗だ…星がよく見える…」
晴「…そろそろ、か、」
佐「…おい、」
晴「…ッ!佐野くん、!」
さっきの視線は佐野くん、だったのか、
もっと遠くへ行けば…、いや、彼には通用しないな…
晴「どうしたの?ニコッ」
佐「別に、お前がどっか行くから…」
晴「心配してくれたの?笑そんなわ
けn…「そうだよ///」…ぇ?」
佐「だから、戻ろ…」
佐野は晴の袖を掴み、進もうとするが…
晴「佐野くん、僕は、もう戻らないよ…」
佐「…は?…なに言ってッ!」
晴「だから、先戻っててニコッ」
僕は誤魔化すように佐野くんを寮の方へ向かわせた
次の日 佐野目線
アイツが昨日言ったことが気になって眠れなかった…どういうことだよ、もう、戻らないって!クソッ!
ドンッ
廊下を歩いていたところ、よそ見をしていたせいで誰かとぶつかってしまった
佐「あ、すまん…大丈夫k…ッ!晴…」
晴「あ、佐野くん、こっちこそごめんね、
怪我してない?」
佐「あ、ああ、ってそういや昨日のあれはどういうことだよ!」
俺はアイツの胸ぐらを掴んで言った
だか、
晴「…ごめんね、別に大したことないんだよ、君を困らせるつもりもなかった…」
思っていた返答と違い、俺は胸ぐらから手を離し、口を開いた
佐「別にそういうことじゃ、ッ!」
けど、俺はソイツを見た瞬間、目を見開いた…そこにはいつもの明るい柘榴色の瞳ではなく、どこか黒く染まった瞳が俺をうつしていた
ああ、どうして、そんな顔をするんだよ…
もっと、頼ってくれよ…ッ
佐野は今にも泣きそうな顔で晴を見つめた
晴「佐野くん、ごめんね…そんな顔しないで…」
佐「…晴、お前はどこにも行かないか?」
俺は想像以上に弱々しい声で晴に問いかけていた…
晴「…うん、行かないよ」
晴「多…n…ね(ボソッ」
佐野はこの言葉を聞いた瞬間安心したような嬉しいような顔をした
だが、晴が後から言った言葉は佐野には通じなかったのか小指をだし、 晴と約束をした、どこにも行かない、と
佐「さ、教室に行こ…!」
晴「…うん、!」
…そういえば晴最後になにか言ってなかったか?まぁいっか…
この時は気づかなかったあの約束が、一瞬で終わるとも知らずに、彼らは教室へと足を踏み込んだ…
晴視点
約束をしてから1週間がたとうとしていた頃、それは突然訪れた
いつも通り僕は廊下を歩いていた…それも佐野くん、狸塚くん、凛太郎くん、飯綱くん、学園長と
最近はこの学園でおかしなものを見かける生徒が多くいるらしく、その見回りだそうだ…といってもまだお昼なんだけどね…
そんなことを考えつつも晴はある気配を感じ取った
(殺気ッ!?)
晴「…ッ!皆伏せて!」
佐「え、」
晴「ッ!佐野くん、!」
バシュッ
突如降ってきた物から佐野を守るべく、晴は佐野を抱え、屋根のある通路へと駆け込んだ
危なかった…矢、か…ッそれより佐野くん、は!
晴「佐野くん!大丈夫! ?」
佐「え、ああ、ありがと、な、 」
佐野は突然のことで驚きつつも晴へ礼を言った
神「晴くん!佐野くん!大丈夫かいな!?」
晴「うん、!大丈夫だよー」
豆「よかった~!」
学「まだ、いるかもしれませんので注意を…」
晴「はい、」
秦「しかし、よく避けれたな…」
晴「まぁ、勘でかな…アハハ…」
晴は降ってきた矢を拾い、何かを決意した、今までにみたことのないような顔で拳を握りしめた
その顔を学園長は見逃さなかった…
学(あー、似ている、重ねてしまう…安倍晴明公ではない、あの人に、)
…ついに、来たか…まさか生徒に手を出すとは…ちょっと、許せないな。でもそろそろ行かなきゃ、か…最後くらい明かしてもいいよね?
豆「…晴くん大丈夫?」
晴「…!大丈夫だよ!早く矢をうった人にこれ(矢)、返さなきゃだね、!」
豆「うん、!」
けど、殺気を感じたのは1つだけ、さすがにこれで終わりではないよn…
考え終わる前にものすごい殺気を僕と学園長が感じ取った…
そして次の瞬間、数えきれない矢が飛んできた
学「皆さん!急いで渡りましょッ…!?」
いち早く学園長が声を上げ、急いで逃げようと言い終えようとしたとき、
僕たちの渡っている通路が崩れ落ちた…
使える武器は矢だけではなさそうだった
晴「ッ!?」
佐「豆ッ!」
豆「佐野くんッ!」
神「え!?ちょっなんですの!?」
秦「落下してるって!!」
学「晴くん!大丈夫そうですか!?」
晴「はい、!」
学「でも、このままだとッ受け身がッ!」
そう、僕たちは結構な高さから落ちているのだ
僕はまだなんとかなるが、他の皆はどうだろうか…
そのとたん学園長が何かを思い付いたようなに、財布の中からお札を1枚手に取った
学「お金)ピラッ」
隊「お金ーーーー!」
何処から飛んできたのか分からないほどのスピードで、黒い翼を生やした隊長と呼ばれる人が来た
隊「って!なんで皆落ちてるの!?」
学「説明は後だ!助けろ!」
もう素が丸出しじゃん、と言いつつも隊長は全員を背中に乗せて下におろした
隊「よいしょっとッ!」
学「助かりました…」
晴「…ありがとうございました、!」
この礼は誰へのだろうか、隊長へなのかそれともここに…なのか、と学園長は考えてしまった
佐「おい、あれ…」
僕らは佐野くんが指をさした方向へと目を向けた
その場を見た瞬間僕の喉がつまりそうだった
晴「…ッお前ッ…!」
???「久しいなw今は教師をやっているんだったか?w安倍晴、
いや安倍”晴明《はるあき》“」
皆「は、?」
その名前を聞いた者はどう思っただろうか…
言葉さえ出せないくらいに驚いていた
もう少しゆっくりでも良かったのに…
帰らなきゃ、か…
学「どういうこと、ですか、?」
晴「…」
学「晴くん!!!ッ! 晴!!!」
学園長は僕の胸ぐらを掴んで叫んだ
《学園長目線》
**”安倍晴明“**その名が聞こえた時、頭が真っ白になった
いるはずがないのに、会えなかったはずなのに、
きっと蘭丸も同じことを考えているだろう
私たちにとってどれだけ晴明が大切だっただろうか
学「どういうこと、ですか、?」
私が口を開き最初にでた言葉はこれだった
晴「…」
しかし、晴は答えようとしなかった
私は色々な感情が混ざり、晴の服を掴んで叫んだ
学「晴くん!!!ッ!晴!!!」
晴「…ごめんなさい…」
学「ッ!…」
彼から出た言葉はこれだけだった
学園長は手を離し、彼と向き合った
晴の瞳を見たとき私は何も言えなかった…
柘榴色の瞳は何処か悲しくて奥には黒く染まった色が写し出されていた
晴「学園長…ごめんなさい、行かなきゃ、行けないんです」
そう言い晴は学園長の横をすり抜け、謎の人物へと足を進めた
???「話しは終ったか?いくぞー」
佐「晴!!待てよッ!」
ある1人の声がした
その声を聞いた晴は足を止めて佐野の方へと目を向けた
バシュッ
晴「ッ!佐野くん!!」
佐「ッ!?」
そのとたん、数本の矢が佐野の足元へと降ってきた
もう少し前にでていたら怪我をしていただろう
豆「佐野くん!?大丈夫!?」
1番近くにいた豆と神酒がいち早く佐野に駆け、後に続いて秦中も駆けつけた
晴と学園長はホッと一息ついた
その後学園長は晴の方を向いて口を開こうとしたが…
隊長と学園長は晴の圧倒的なオーラに息を飲んだ
隊.学「ッッゾクッッッ…!」
学「晴、くん?」
隊「ッ…(汗」
晴「…僕は晴じゃない、さっきも聞いたでしょ?」
そう言い彼は口元を隠し、ニヤリと笑い静かにこちらを向いた、何処か悲しく怒っているようなそんな顔で…
隊「…本当に…?本当にッ!本当に…ッ!?
晴明、くん、なの?」(ポロポロ
この烏が泣くなんて滅多にないことだ…
それほど彼を大切に思っているのだ
晴「…んー、じゃあ、こっちの姿なら分かるかな?」
ボンッ
晴の周りが煙でおおわれた
…煙が晴れたとたん私と蘭丸は目を見開いた
晴「…どうしたの?ニコッこっちの方が馴染みあるでしょ?道満、朱雀」
学「晴、明…ッ!」(ポロポロ
私たちが見た光景は、今までとは全く別の格好をした彼がうつ出された
頭には少し長めの狐のような耳、さらに腰の近くにはふわりと揺れる白く、きれいな9本の尾が見えた
服装は私たちにとても見覚えのある、狩衣を着ており、片目を隠すかのように狐の面を着けていた
“ああ、生きてる…ちゃんと、ここにいる”
私はそっと晴明に近づこうとしたが、晴明が止めた
晴「…ダメだよ、まだ」
学「ッ…?」
???「ねぇー…まだ?」
今まで黙っていた謎の人物は晴明に問いかけた
秦「ッ!さっきから晴をつれていこうとするが、お前は誰だ、!」
???「あー、まだ言ってなかったね笑
俺は、黒狐と言うよ笑
あと、お前らの目の前にいる狐の奴、晴明は狐白とも呼ばれているよ笑」
黒「ねー、狐白~笑」
晴「ねぇ、その名前で呼ばないでくれる…?いつも言ってるでしょ…」
呆れと少し怒ったように黒狐と呼ばれる人物に晴、いや、晴明は鋭い瞳を向けて言葉を発した
日常からはとても想像できない晴明の雰囲気と態度にその場にいるものが驚いた
黒「相変わらずつれないな~笑
あ!君たちをね~今までのこと言わないようにさ~片付けないt… 」
バコッッ
黒狐が事を言い終える前に鈍い音が響き渡った
その音の正体は…晴明の力であった
彼の使った力は妖怪相手には最強な退魔の力であった
晴明はもう一度黒狐に五芒星を向けて、口を開いた
晴「…何?誰が、誰をどうするって?」
私や蘭丸、佐野君達などが彼の冷たい凛とした声を聞き、身構えた
学「…晴、明…?」
微かに震えた私の声は晴明は聞き取り、こちらを向き、微笑んだ後また黒い小さな耳と尾を持つ黒狐に目を向けてしまった
晴「黒狐、例え貴方だとしても僕の大切な人を傷つけるようなことがあれば…」
晴明は話をしつつも黒狐へと足を進め、胸元を掴み耳元で囁くように言った
『” 容赦はしない”』 と
それを聞いた瞬間、黒狐は耳を垂れさせヘナリと座って泣きそうな顔をした
その様子を見て晴明は安心したのか黒狐の胸元を離し、佐野達のいるほうへと目を向けた
晴「みんな、ごめんね…、そして、ありがとう… 」
今にも泣きそうな顔、いや、既に泣いているのかもしれない…
風でなびいた髪で顔はよく見えないが、細々とした彼の声は誰にでも伝わるであろう、苦しさと色々な感情がこもっていた
佐「晴…?どういうこと?俺は納得いかないぜッ…説明しろよッ!!」
佐野は晴明に声が伝わるよう、大きな声で話した
学「…にが…、ご、んだ…ッ!何が…ッんだッ、!」
学園長は佐野の言葉に続き、言を発し始めた
学園長の声は晴明には伝わっていないのかキョトンとしたような顔でこちら見ている晴明が口を開けようとした…が、
学「何がッごめんだッ!!!ポロ
何がッごめんで、ありがとうなんだよッ!!!俺はお前に助けられてばっかりだッ!何にもお返しもしてねーのにッ勝手に居なくなるなよッ!!おまけに俺等は安倍晴明のことをなにも知らねーんだよッッ!!、だから…もっと、もっと…一緒に居て欲しいんだよ…ッポロポロ
…そんなことさえ許されないのか…?
お前は俺達とは一緒にいたくないのかッ!?
言いたいことだって、いっぱいあるしッ!聞きたいこと、知りたいこと、やりたいことだってッ!いっぱい…いっぱいあるんだよッ!!!」
隊「…あっちゃん…」
言いたいことを全て言い終わった学園長は目からでる水を必死に止めようと、服の裾で目を擦っている
隊長こと元朱雀は学園長から晴明へ視線を移した、が、その様子に目を見開いた
隊「…!晴明くん、?泣いてるの…? 」
晴「…え、?ポロポロ」
彼は隊長に言われるまで自分が泣いていると自覚しておらず、目元を手でなぞった
晴「あれ、?おかしいな…、僕、泣いてる…?ポロポロ」
なんで、?僕は決めたはずなのに…
泣かないって、決めたのに…どうしても涙が止まらないや…
晴「…ぁ、ぅぅ、…ポロポロ」
黒「…狐白… 」
黒狐は晴明に手を伸ばし、優しく包み込んだ、
黒「…もう、大丈夫… さ、帰ろ…」
彼にとってどれほど暖かい温もりであろうか、誰にも触れずに避けてきた彼が”帰る場所と共にずっと一緒にいた”黒狐の温もりを感じとることができたことが
晴「黒狐、僕、帰るから…またこっちに遊びに来てもいい?ポロ」
黒「…んー、いいよ~!でも1回帰ってから皆に説明しなきゃだね…」
学「…晴明ッ、帰るって、どこに?」
今まで黙っていた学園長、いや蘆屋道満は晴明に問う
晴「……黒狐、お願い… 」
黒「えー、人任せかよ…
まぁ、いいや…晴明はこことは別の島に帰らなきゃいけねーんだよ」
学「…こことは別の島…おい朱雀、心当たりはあるか?」
隊「今は蘭丸だけどね…心当りはなくはないね、」
晴「…本当に、朱雀なら当てちゃいそうだね(笑)」
隊「だから、蘭丸だってば…んー、そうだね、ちょうどあっちゃんが妖怪達に知識を与えた頃かな?実際あったかどうかも分からない島…神人妖島、神、人間、妖怪が地を争って生活する…ってことはよく耳にしたけどね~!」
晴「…確かに正解だね…」
隊「…え、!?マジであったの!?
ただの噂話じゃないの!?」
学「…どう言うことだ…」
神「あ、あの…ずっと話しに入れんかったんやけど…」
狸「晴君はその、神人妖島ってところに住んでたの?」
晴「うん、そうだよ…」
佐「恵比寿なら知ってるかもな…」
晴「ピクッ」
恵比寿…?
あ、そういえばいたな…恵比寿っていう先生…彼は覚えているかな?僕のこと…
晴「今、恵比寿って言ったね…」
佐「お、おう…」
晴「彼に伝えておいてくれないかな?神人妖島にくるよう…お願いね、”佐野くん”…」
佐「ッ!」
晴「…あ、道満…これだけ渡しておくね…じゃあ皆、”またね“」ニコッ
晴明は学園長に1通の手紙を渡して、黒狐の元へ足を運び、霧の中へと消えていってしまった…
──────────────────
ここまででーす!
よく分からなくなってしまった(‘▽’)☆
誤字とかよく分からないところがあったら教えてください!
またね!