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注意
キャラ破壊
誤字脱字あり
晴明愛され
では学園長(道満)目線で続きをどうぞ!
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晴明は学園長に1通の手紙を渡して、黒狐の元へ足を運び、霧の中へと消えていってしまった…。
神「が、学園長、その手紙…なんて書いてはるんですか?」
学「…ッ読んでみましょうか…」
私は彼からもらった封筒の中身を出して手紙の文字を目でたどった…。
そこには、いつもならとても綺麗な字で書かれているはずが、今日は慌てていたのかビックリするほど汚い…。
学「ッ!ポロ…」
隊「ッ!?あっちゃん!?どうしたの!?なんて書いてあったの!?」
私は自然と目から流れてしまった涙を自信の袖で力強く拭いた。
学「すいません”…読み上げますね…
『たくさんの思い出をありがとう
すごく楽しかったよ
けがをしたこともあったり、
手を差しのべて助け合ったり、 …』ここで文字が途切れてます…書き途中だったんでしょうか?」
少し、不自然に書かれた手紙…。
何かを伝えようとして、無理やり文を繋げようとした改行の仕方…。
佐「…ッ!あ!」
晴明の生徒で、最も近くにいた佐野君が何か閃いたように声を上げた。
豆「何か気がついたの!?✨佐野君!」
佐「ほら、この文…縦読みで読むと…『たすけて…』って…、た、たまたまかもしれないッ「偶然にしてはおかしいね…」」
佐野君の話を遮るように言葉を続けたのは佐野君大好きの恵比寿であった。
佐「ッ!?恵比寿!?」
神「どうしてここにおるん!?」
恵「どうしてって…そりゃーあんな大きな音や話し声を聞いたら誰だって気になりますよ…それに授業が始まるって言うのに安倍先生戻ってこないし…」
飯「確かに…」
恵「それで…?安倍先生はどこに行ったの?」
学「神人妖島ってとこですかね?…」
隊(白虎ちゃん達なら知っているのかな…?)
恵「…ふーん、…ぇ?」
佐「そいやー、晴…、晴明が恵比寿に神人妖島に来るようにって…言ってた…」
恵「!?晴明が!?✨」
恵比寿は晴明という名を聞いた瞬間に目をかがやせ、跳び跳ねた。
隊「え、?待って?どういうこと!?」
恵「晴明と会えるってことだよね?✨」
佐「なんか恵比寿がキラキラしてる…」
狸「ねえねえ!恵比寿先生と晴…、晴明君とどんな関係なの!?✨」
恵「それはもう!✨家族みたいなものだよ!」
隊「いつから一緒にいたの?」
恵「…いつからだったかなー…」
佐「覚えてないのかよ…」
恵「そんなことより!神人妖島に行けば晴明に会えるんだよね!✨」
神「多分そないなこと言ってはったな」
飯「そのー、しんしん妖、島?ってとこにはどうやって行くんだよ…」
神「神人妖島な笑」
飯「💢うるせー!!」
学.隊.恵.神「あんたが一番うるさいけどな」
とてつもないツッコミを受けた秦中だが、切り替えがとても早く、神人妖島への行き方を恵比寿に聞き始めた。
飯「で、神人妖島に行くにはどうすればいいんだ?」
恵「教えない~。僕だけで行くから~♪」
恵比寿はルンとしながら神人妖島といわれる場所に向かおうとする…が。
佐「ちょっと待て!俺らも…連れていけ」
恵比寿の腕を掴んで引き留めようとするも恵比寿は只今ご機嫌がよすぎるせいか、力がとても強いらしい…。
恵「…流石のみーくんでもここは譲れないな~」
ニッコリとした恵比寿の目は笑っておらず、(いつものことだが)なんというかとても不気味である…。
神「…ちょっいと、佐野君…」
神酒は佐野を手で招き、耳元で話し始める。
佐「…ッい、いや、絶ッッ対に嫌だ!」
常に佐野の上に乗っている狸塚も聞いていたようで少し動揺している様子。
豆「さ、佐野君…」
神「お願いや!これが無事に終わったら晴君の写真あげてはるから!」
頼む!と何度も手を合わせてはキラキラした目で佐野を見つめる…。
なんとも大人げない…。だが、こういうところは少しお手本にしてもいいかもと思ってしまった佐野と狸塚なのであった。
話は戻り、佐野がしょうがないな(晴の写真が欲しいし)と言いつつも恵比寿の方へと足を進めた。
佐「え、恵比寿…」
何を言い出すのかとその場にいるものに緊張が走る
佐「…お願い…♡」
少しウルっとした目で佐野は恵比寿を見つめた…。これはだいぶダメージを食らったのではないか?
恵「…ウグッみーくんがそう言うなら…いや、でも…晴明は僕のだし…!」
学「おやおや?子供の頼みを少しでも叶えてあげるのが大人の役目ではないんですか~?」ニヤ
恵「…💢」
…これはだいぶイラついたな…
学園長は少し、…いやだいぶ煽るような口振りで恵比寿に話した。
恵「では、学園長…子供の願いを叶えるために”自力で”神人妖島を探してはいかが?💢」
こちらも負けない、と煽り返した。本当に、大人げない…。
ここで動き出したのは佐野であった。
佐「…なぁ、恵比寿…お願い!✨」
恵(これは晴明と同じぐらいに眩しいッ!)
マ「おっっーーと!恵比寿先生に100のダメージが!」
神「急な実況どうしたん?」
まさにその通り…。マシュマロとは晴明が大事に育てていたマンドラゴラの1人(?)であり、名を付けたのも晴明である。
恵「…ウグッし、しょうがない…ですね…」
皆「パァッッー!✨」
良かった…これで断られたらどうしようかと思いました。でも、やっと晴明に近づける…!
神「てか、もう少しはよう言ってくれへん?」
豆「本当だよ~!」
秦「全く、大人として恥ずかしくないのか?」
やっと聞き出せて安心、…う~ん、うん。安心、した人達はぐちぐちとなんで早く言わないんだーだとか、恵比寿に言い始めた。
お前らも人のこと言えねーけどな…
心の中で呆れたように言う学園長なのであった。
だが、ここで晴明のいる場所がつかめてきた。待ってろ…。
晴「…ねぇ、黒狐、」
黒「なぁに!✨狐白!」
晴「…だから、その名前で呼ぶなって言ってるでしょ?」
黒「はぁ~い…それで?どうしたの?」
晴「帰ったらまず何すれば良い?」
僕らは道満たちとわかれてからずっと、鳥居の下を歩いている。理由は後程分かるだろう。
黒「さぁ?分からないけど…あの人の指示を待つしかないよ…」
晴「…ハアッ、それにしても、ここの鳥居もだいぶ古くなってきたね…」
黒「そうだね!あ、そういえば…狐白の神社来るの久しぶりだなー!」
おっと、ここで口を滑らせる大馬鹿者の狐が一匹、駆除してもらえるかな?
…でも、黒狐の言う通り、僕らが通っているこの道は僕、狐白|《こびゃく》の建てた神社である。他にも僕の神社はあるが、今は紹介できる気分ではない。
晴「…まぁ、そうだね…あー、もうッ!」
僕は色々バカらしくなり、人間の姿をやめ、白く、少し長めの耳をはやし、9本の狐の尻尾を出した。そして、何より変わってしまうのが髪の毛である。肩まであるかどうかの長さの黒髪が白く、肩甲骨まで届く長さになる。だが、流石にじゃまのでしばってしまう。毛量が少ないのは唯一の救いである。
黒「うゎぁッ✨やっぱり狐白の髪の毛はきれいだなー!しばらなくてもいいのにー!」
狐「クスッ笑ありがとう、でも邪魔だし」
…この下り、人生何回目だろうか…。軽く1000回はいってるのでは?と思う程に毎回言ってくれる。
そういえば、言ってなかったかもしれないが、黒狐は僕より少し年下の子。髪の毛は一般的なショートヘアーであり、明るく、たまにはせっかちなところもあるがなかなか可愛い性格をしている。先程はせっかちなところが発動したが…。
ま、まぁ、そんな長話をしていると、
黒「狐白!もう着くよ!」
と黒狐が声をあげて教えてくれた。
そして、着いたというのは神社の本堂、『祅神堂』ここが僕の本堂でもある場所だ。
『ようしんどう』の<よう>を”妖”ではなく、”祅”という字にしたのだ。っていうより、そう間違えられるようになったのだ。
狐「…黒狐、行こうか」
黒「はい!✨入るの初めてだな~!✨?でも、入るにしては少し小さくないですか?」
狐「黒狐?正直言えばなんでも言い訳じゃないからね?」ニコッ
黒「?はい!✨で、でも、その顔やめてホシイデス。」
明らかに今の返事は分かっていないね。
まぁ、小さいのは確かだけど…しょうがないじゃないか、誰にも祀られないかと思ってたし、あんまり目立ちたくなかったから山奥に建てて少し不気味に作ったのだから。まぁ、入り口は違うけどね。
狐「黒狐、でも入り口はそこからじゃないよ…おいで」
黒「!✨はい!流石に入れませんもんね!」
この、馬鹿は…自覚なしでディスってくるのやめて欲しい…。
黒「…そういえばー!四神たちはどう来るんですか?」
狐「簡単だよ中に入ってッ…」
ここで問題発生、四神をどう来させるか…。中で呼ぶのは問題ない。だが、こちらの体力も使うし、何より妖怪が入れる数が少なくなってしまう。…どうしたものか…
狐「…しょうがない…、今ここで呼ぼう」
黒「え”“‘?ちょっ、」
狐「急急如律令…出でよ、白虎、青龍、玄武」
その唱えと共に、3人の神様が現れた。
前回呼んだのは職員室か…、こっちの島に来ると時間の空間が狂うからザット……5年…ぶり?かな、?
取り敢えず、こちらとしては久しぶりだったので無事呼べてよかったと安心しているところだが…
黒狐はなぜか震えて僕の後ろへ隠れている。神様が怖いのか?
白「…ッ!?こ、こ、狐白!?✨」
青「狐白様!?!?!?✨」
玄「久しいですね…✨」
白虎は僕に飛び付き、骨がおれそうにもなったが、青龍は嬉しいのか僕の周りをピョンピョンと跳び跳ねている。玄武はおとなしくてとても助かっている…が、少しソワソワしていて可愛いと思っていまう。
白「あぁぁぁぁー晴明~~~~~~!」ギュッ-
狐「ち”ょっと”ぐる”“し”い’…」ブクブク
流石に君の力で首やら体やら絞められたら誰だって泡だって吹くさ…。
白「あ”“ーーーーー!!!晴明ーーー!
誰がこんなことをッ!😵💫」
青「いや、あなたでしょう」
なんだか今日の白虎は様子がおかしいような…。しばらく呼んでいなかったせいでおかしくなっていまったとか!?ひぇー、どうしよう…。
狐「白虎、落ち着こう。君達を呼んだのはとっても重要なことをするからだからね」
玄「百も承知です」
狐「クスッ本当に君は話が早くて助かるよ…白虎達は、」
白.青「??????????」
狐「ごめん、理解してなかったね」
ものすごい大量の?が白虎と青龍の周りを飛んでいる気がする…。
狐「取り敢えず、軽く説明するね…。
まず、今ここで君達を呼んだのは神人妖島…「「「ッは?神人妖島ッッッッ!?」」」え、?そう、だけど…?」
青「さ、流石にビックリしますって!」
白「そんな急に…、」
そんなにビックリすることだろうか?
だが、あの玄武さえも目を開いて驚いている。え、いや、…そんなに?
狐「あ、あの、続き話ていい?」
白「また、詳しく聞かせろよ」ゴゴゴ…
狐「ヒッ、ヒャイッ!」
狐「そ、それでね、神人妖島に入るから先にだしとこうッ「「「入るッ!?」」」」
白「狐白!今!今説明しろ!」
狐「本題ここじゃないって!本題に入る前に突っかからないでよ!」
玄「流石に、驚く…」
青「そういえば…いつ言えばいいかわからなかったんですが…その黒い小さいのなんですか?」
黒い小さいのはきっと黒狐のことだろう…。僕もいつまでこの状況でいればいいかとても困っていたところだ。
黒狐は少し震えながら僕の後ろに隠れっぱなし。これから一緒に過ごすと言うのにどうするつもりなのだろうか…。もう、いっそのこと本人に聞くか…。
狐「黒狐、隠れていないで皆に挨拶しようか」
黒「…ぇ”ッ… 」(震
震えている…。
過去に何かあったのだろうか。神に関わるなにかが…。
狐「……まぁ、無理にとは言わないけどこれから一緒に過ごすから、今後に不便がないようにね」
黒「え?一緒に、過ご、す…?いや、ぃゃ、無理無理無理無理無理無理無理‼」
白「おい貴様‼神にたいしてそんなに拒絶することないだろ‼💢」
狐「…白虎、落ち着いて、!取り敢えず…黒狐は動物の姿になってもらって、僕がつれていくよ 」
黒「!✨本当に!?✨やった~~~‼✨」
白「狐白!コイツヤバい奴だぞ!💢」
黒「何を失礼な‼さっきまで狐白に泡吹かせておいて何を言っているんですか~!?」
白「ングッ…」
狐「…仲良くなりそうだね」ニコッ
白.黒「「どこがッ!💢」」
青.玄((息ぴったり…))
狐「息ぴったりだね…」
そろそろ島に入りたいところだ…。
島の様子がどうなっているのかも気になるし…。
狐「じゃあ、そろそろ島に入ろうか…」
. ─御意─ .
学園長目線_.
恵「ここが晴明こと、狐白の神社のひとつである狐を祀っている神社、の山奥、狐白は京都の神社をよく見て回ったり遊びに行っているからどれが本拠地かわからないんだよね…」
京都にある狐を祀っている祅神堂神社の山奥、たくさんの古びた鳥居が並んでいる。
余り人は出入りしていないように見える 。
学「ここから神人妖島という島に入れるのですか?」
恵「ええ、入れますよ。”死”んでも言いという覚悟があるのならば。」
ビクッ
佐「死、?どう言うことだ?」
恵「しんじんようとうは漢字で書くと”神”、”人”、妖怪の”妖”、つまりは神、人、妖怪、すべての種族が共存している島。もし、わかり会えないのならば死ぬ確率も高い。君達は初めてなんだから尚更ね。 」
学「その言い分では晴明と貴方はよくここにいたんですね?」
恵「いや、僕はいたというより住んでましたから。あと僕ら2人だけじゃないですよ」
神「はぁ?なに言うとんのや、他に誰がいるっちゅーねん」
恵「君らもよく知っていると思うけど…特にそこの烏天狗さん…」
隊「…」
学「…お前、なんか知ってるな?言ってみろ」
胸ぐらをつかんで隊長に問う。
隊「いやー、もしかしたらなんだけどさ…その、…白虎ちゃん達かなー?ッて…💦」
全「「「は、?」」」
飯「いや、お前ッもっと早く言えよッッッッ!‼」
隊「ごめんてば~~~~!」
だけど、ここまで来たんだ。
引き下がるわけにはいかない。何より、晴明は俺達にとって特別だから。
学「今すぐ行きますよ」
行き方もどうやって入るかも、何も知らない。それでも、逢いたい。今すぐに…。
その決心が恵比寿の心を揺らがしたのか、それとも他の何かが…。
恵「…いいよ。入ろう。だけど、入るのには時間が必要、そして大量の生命力が必要。」
この言葉ですぐに理解してしまった。理解したくもない、この現実を。
恵「…わかる?僕がいっている意味。晴明は何回もここを通っている。勿論彼自身の神社ということもあるけど、必要な物にかわりないからね。時間、生命力、彼はどうやってここまで来たと思う?」
時間、生命力、どれだけ大変だったか俺はわからん。理解しようとも出きることのないことだ。”生命力”それは寿命を削る行為としてあげれるだろう。
学「…、それでも、俺はアイツに逢いたい!逢えるためなら、どんなものでも削ってやる。」
恵「…まぁ、わかってたけどね、僕だって一人でここにはいるには苦労したよ。今までは晴明がやってくれてたからね…。」
神「本当に、助けれるんやろか…」
確率なんてわかるものじゃない。考えるのは無駄ってことぐらいわかる。それでも、生きてればそう思うことだってある。だからこそ、その考えを潰す。
学「そんなこと考えているだけ無駄です 」
隊「…そうだね、今は晴明くんの元にいくことを優先として考えないとこの先なんて真っ暗だよ…」
そうだ。今は晴明のとこに行くということだけを考えろ!
もうすぐで追い付くからな…。
晴明。
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遅くなって申し訳ございませんでした!
いや、まさか300以上の♡がつくなんてッ!お涙が溢れまくりです。
それと、フォローしてくださった皆さん、本当にありがとうございます。
サブ垢の方ではウォンブレ短編集やってるんで、良ければ見ていってください!
では!
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