テラーノベル
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van×zz
暗い路地、1人の少年がいた
服はボロボロ、痩せていて、生気のない目をしていた
普通の家庭で育った少年だったが、両親が借金をし、金を得るために男の子を売りに出したのだ
命からがら逃げ出してきたが、何日もの間歩き回り、体力ももうなくなっていた
少年)…(なんか疲れた)
少年)(このまま寝たらいつの間にか天国に行っちゃうのかな )
少年)(まぁ、あるはずないか)
少年)(疲れた、もうねよ…う)
??)ん?
??)コイツ…
??)連れて帰るか…
少年)…んっ
少年)…ぁぇ?(ここどこ…)
少年)(僕死んだ?)
ガチャ
少年)(ビクッ
??)起きたか?
少年)…
??)…
少年)(怒ってる、どうすれば…)
少年)…ご、めんな..さい!(ビクッ
??)…
??)お前、こっちにこい
少年)ッ…
トコトコ
少年)…ッはい
??)(ギュッ
少年)…?!
??)お前の事はよく分からんが、ここにお前を苦しめる奴はいない
??)俺とお前だけだ
少年)ッ、(泣)
ヨシヨシ
??)落ち着いたか?
少年)(コクッ
van)俺の名はvan Dahmerだ、お前は?
少年)…ない..です
少年)前の名前はもう捨てたので
van)ほぉ…ならお前に名をやろう
van)今日からお前は、 “zz” だ
zz)..zz
van)そうだ
zz)…..(ニコッ)
van)!…そんなに嬉しいか?
zz)…はい
van)そうかw
zz)ありがとうございます!
van)それじゃあzz
zz)なんですか?
van)風呂に一旦入ってこい
zz)お風呂…
van)そしたら、また話そうじゃないか
zz)!はい
ガチャ
zz)上がりました…
van)おぉ、どうだっ…た?
zz)凄く温かかったです…?
van)お前、綺麗な髪色だな
zz)!…初めて言われました
van)そうなのか?
zz)はい、僕だけ髪色が違うくて、虐げられてきたから…
van)俺は好きだぞ
zz)!
これが僕と彼の出会い
数年後…
van)zz〜
van)はーい!
van)これをある人に届けて欲しい
zz)はい!
van)そいつが読み終わるまで待機だ
zz)はい!
van)後、少し遠いから荷物もまとめておけ
zz)はい!
zz)準備出来ました!
van)よし、じゃあ行ってこい
zz)はい!行ってきます!
van)zz
zz)なんです…
チュッ(オデコ)
van)気をつけてな
zz)ッ//ズルいです
van)俺はそういう人間だからな〜
zz)帰ったら仕返ししますからね!
van)あぁ
zz)いってきまーーす
van)ごめんな、zz(ボソッ
zz)ここかな?
コンコン
zz)すいませーんお届け物でーす
ガチャ
mob)なんです?
zz)お届けものです、どうぞこちら
mob)どーも
zz)あっ!すいません、ある方から貴方が読み終わるまで待機しろとの事なのですが、
mob)あ〜、アイツか
zz)?
mob)まぁええや、入りな
zz)お邪魔します
mob)vanだろこの手紙を寄越したの
zz)お知り合いですか?
mob)最悪なね…とりあえず読むか
mob)ッ…マジか
zz)?
mob)お前、zzって言うのか
zz)なぜ知ってるんです?
mob)ここに書いてあるから
zz)なんで?
mob)言いにくい事だが、vanは居なくなった
zz)え?
mob)正確に言うと、組織から追われていることに気づいたアイツが、お前を逃がす為にこれを仕向けた
zz)vanさんが、いない
zz)いない、いない、いない…
mob)落ち着け!アイツが死ぬとでも思ってるのか?
zz)!…ううん、あの人強いから
mob)そうだ、お前が信じなくてどうする
zz)すいません
mob)この手紙に書いてあるのは、それと、俺がお前の世話をしてくれって事だ
mob)成人までは世話してやる
mob)そっからは好きにしろ
zz)ありがとうございます
別れは急だった、それからも僕は待ち続けた
出会えるかも分からないのに
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