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ジヨタプ
攻めとか受けとかないです
俺は周りの人よりも心が弱い。誹謗中傷に傷ついている俺を見て、メンバーは「そんなの気にしないで」と言ってくれるけど、気にしないなんて出来ない。こんな俺、誰も好きじゃない。どうしてちょっと言われたことをずっと気にしてしまうんだろう。グループの中で最年長なのにみっともない。と、いつも夜になると余計なことを考えて、空が少し明るくなるまで寝付けない。子供みたいだけど、今夜は誰かと一緒に寝たいな。ジヨンに連絡しよう。でも、時刻は深夜2時半。もう寝てるかな。
「今から一緒に寝たい」
「いいよ。鍵開けとくね。」
返信が来た途端に家から飛び出した。
ドアを開けると、今にも寝そうな顔で俺を待って座っているジヨンがいた。
「ん…いらっしゃい。」
「ごめん、こんな遅くに。」
「全然大丈夫。さ、早く家上がって。」
1人用のベッドに大人2人で寝る。ぎゅうぎゅうだけど、ひとりじゃない感じがして安心する。ジヨンは、俺のお腹をとんとんと優しく叩いてくれた。そのおかげでいつもより早めに眠気が来たので、
「いつもよりはやくねれそうだ…ジヨン、ありがとう。」
と言うと、
「なにかあるなら、おれにいって?ぜんぶうけとめてあげる。」
小さい声だが、はっきりと聞こえた。それを言われた瞬間、今まで出てこなかった涙が一気に溢れてくる。ジヨンの前で子供のように泣いてしまった。
「いつでもおれにたよってねっ」
そう言うと、俺の頭を胸に置いて強く抱きしめる。服に涙の跡が着くと思い、離れようと両手で体を押してもびくともしない。涙でくしゃくしゃになった顔を胸に 押し付けるように、抱き合って眠りについた。