テラーノベル
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赤く目を腫らして、しかし安心したように眠りこける太宰を俺は眺めていた。「……ちゅう、やぁ……」
赤子のように寝言で俺を呼ぶ太宰の頬に流れた涙を、そっと拭う。
未だに、太宰に向けて俺がすべき懺悔は終わっていないし、後悔も消えはしない。太宰自身の自傷癖すらも、何も変わっていない。
……だが。
だが、俺は、こいつの生きたいように、こいつが笑って明日を迎えられる事を望んでいる。
「……世話のかかる元相棒だな、てめえは」
その声がただ、この部屋に溶けていった。
中也が仕事に向かい、 一人になった部屋。
しかし、僕はもう一人ではない。
未だにまだ、探偵社の皆にも、森さんにもこのような一面の事は言えていないし、中也がいないと生活も出来ない。希死念慮だって、消えていない。
けれども。
僕はまだ、中也と話して、笑って生きていきたいと思う。
「……もう、離れられないね」
ただその声が、一人ぼっちの部屋に響いた。
アオイ
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コメント
1件
うわっ、第8話も良すぎた……!中也が太宰の涙を拭うシーン、グッと来たよ。お互いの後悔や希死念慮はまだ消えてないけど、それでも「生きたいように笑ってほしい」って思う中也と、「中也と生きたい」って思う太宰の気持ちが丁寧に描かれてて、関係性の変化が沁みる。一人じゃないって実感できるの、強いな。続きめっちゃ気になるわ!🔥