テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
《私は青葉瑠璃。何故かこの世界、ツイステッドワンダーランドに転生?しちゃった。その後、監督生として特別入学を認められた。これは私が幸せになるまでの物語…》〜スカラビア寮 廊下〜
瑠璃達がジャミル達に闇の鏡の使用許可を学園長からOKもらったことを伝えた。その後、アリアーブ・ナーリヤの事をジャミルから教えてもらった。
瑠璃「花火大会…」(懐かしい響き…)
ジャミル「…」
カリム「そうだ!瑠璃も一緒に来ないか?」
瑠璃「え?」
カリム「異世界から来た瑠璃に“ヤーサミーナ河 花火大会”を見せてやりたい。それに、熱砂の国の素晴らしさも教えてあげたいしな」
グリム「ふんな”〜〜っ!オレ様も行きたいんだゾ!ウマい食いもんがたくさんあるんだろ⁈」
カリム「あぁ!おいしいもんばっかりだ!歓迎するぜ、グリム!」
ジャミル「ちょっと待て!勝手に話を進めるな!急にそんなこと決めていいと思っているのか?」
カリム「堅いこと言うなって。観客席だって、なんとかなるんじゃないか?」
瑠璃(それは絶対有り得ない…。相変わらずカリム先輩は無茶苦茶すぎる💧)
ジャミル「確かに席ぐらいは主催者特権で、確保できるかもしれませんが…そういう問題じゃないだろ⁈」
グリム「主催者?どういう意味なんだゾ?」
ジャミル(はぁ…話が長くなるが、諦めてもらう為だ。説明するか)
瑠璃(絶対ジャミル先輩、怒ってるなぁ)
ジャミル「この祭りは、熱砂の国の名家が持ち回りで、主催を担当するんだが…。今回はアジーム家が主催をする年になっている。花火大会を取り仕切るのは、ミスの許されない大仕事だが、同時にとても名誉なことなんだ」
カリム「俺、お客さん達に、挨拶して回れって言われてるんだよ」
ジャミル「俺も、カリムの付き添いで一緒に帰郷するというわけだ。…というわけで、瑠璃やグリムの面倒を見ている暇はない。2人とも、悪いが諦めてくれ」
グリム「ふなーーーーっ!行きたい!行きたい!!行きたい!!!」
ジャミル(くっ!長々と説明したのに!グリム相手じゃ、懇切丁寧に道理を説いても無駄だったか…)
カリム「頼むよ、ジャミル!熱砂の国の素晴らしさを知ってもらいたい!」
グリム「頼むんだゾ、ジャミル〜。連れて行ってくれなきゃ、お前らが留守の間にスカラビア寮を荒らしまくってやるからな」
ジャミル「…ハァ、しかた、」(ジャミルが言おうとしたら、瑠璃が口を挟んだ)
瑠璃「駄目でしょ!グリム!それにカリム先輩も!!」
カリム、グリム「⁈」
ジャミル「⁈る、瑠璃⁈」
瑠璃「熱砂の国は素敵な所で見せてやりたいカリムさんの気持ちはよ〜く分かりました」
カリム「だろ?」
瑠璃「でも、だからといって無理矢理はよくないです。いきなり連れて来たい人がいるって言われたら準備とかする人達に失礼ですよ!カリム先輩は皆を困らせたいんですか?」
カリム「うっ…違う…」
瑠璃「グリム!貴方は我儘言い過ぎ!私も行ってみたいって思うから気持ちは分かるけど、迷惑かけちゃダメでしょ!スカラビア寮を荒らすなんて…言語道断!!そんな事するなんてツナ缶一生無しにするからね!!」
グリム「ふな⁈それは嫌なんだゾ〜…」
瑠璃「なので、ジャミル先輩。私達は大丈夫なので、安心して里帰りしてください」
ジャミル「瑠璃……。俺の気持ちを理解してくれてありがとう。でも、こちらでなんとかする」
グリム「ふな⁈やった〜!!」
瑠璃「え⁈本当にいいんですか?」
ジャミル「ああ。それに(瑠璃の頭にポンっと手を置いた)君には俺の故郷を知ってもらいたいしな」
瑠璃「…ふぇ///」(ジャミルがかっこよ過ぎて変な声が出た)
その後、カリムはケイト、リリアを誘い、ケイトはトレイ、リリアはマレウスを誘った
ー次の日ー
〜鏡の間〜
瑠璃「びっくり!マレウス先輩も来てたんだ」
マレウス「…あの珍妙な呼び方はしないのか?」
瑠璃「ん?あー…。流石にここでは呼べないかな。また夜の散歩の時には呼ぶよ」
マレウス「…分かった」
ジャミル「…」
闇の鏡で移動した
〜熱砂の国 絹の街〜
瑠璃「うわ〜、凄い素敵な所〜」
ジャミル「それは良かった」
瑠璃「!」(マレウスに隠れた)
マレウス「?人の子?」
瑠璃「ごめんなさい、マレウス先輩。少しだけ、私の盾になってください」(小声)
マレウス「?ああ」
ジャミル「…」(何をしてるんだ?瑠璃の奴は)
その後、アジーム家の高級車で移動した
〜熱砂の国 アジーム公園〜
グリムが噴水に飛び込んだ
瑠璃「こら!グリム!!やめなさい!」
グリム「ふな⁈気持ちいいし、いいじゃねぇか?」
瑠璃「…ふぅ…いい加減にしなさい💢」(めっちゃ怖い顔)
皆(グリム以外)「⁈」(顔は見えないが、オーラみたいなのを感じた)
グリム「ふ、ふな⁈わ、分かったんだゾ!💦」
瑠璃「…(元の顔に戻った)ジャミル先輩、タオルあります?」
ジャミル「あ、ああ」(渡した)
瑠璃「ありがとうございます」(受け取り、グリムを拭き始めた)
ケイト「もしかして瑠璃ちゃんって怒らせちゃ怖い感じ?」
トレイ「かもな…」
ジャミル「…」
〜熱砂の国 カリムの家〜
瑠璃「凄い大きい…もはや城…」
カリム「あ!実は、みんなに熱砂の国の伝統衣装を用意したんだ」
皆(カリム、ジャミル以外)「えっ⁈」
カリム「みんなに思い出に残る1日を過ごしてもらうにはどうしたらいいかって、昨日ジャミルと話し合ったんだ」
ジャミル「差し出がましいかとは思ったのですが…せっかく熱砂の国にお越しいただきましたから。“ヤーサーミーナ河 花火大会”を楽しむ為にも、是非熱砂の国の歴史を感じていただければと思い、ご用意しました」
マレウス「さっきアジームが言っていた“お楽しみ”というのはこのことだったか。気が利くな」
ケイト「こんなサプライズ嬉しすぎ!ありがとう、カリムくん。ジャミルくん」
トレイ「このまま制服でいるのも、暑くて大変だったしな。助かる」
カリム「ジャミルも着替えて来いよ。ついでに、皆を案内してくれ。俺とグリムはここで待っているからさ」
瑠璃(え…?なんでグリムも待つんだろう?)
ジャミル「分かった」
グリム「ん?どうして俺様も待ってなくちゃいけないんだ?」
カリム「それがなぁ…」
ジャミル「悪いが、グリムの服はない」
グリム「な、なんだってー⁈ふなっーー!!」
ジャミル「しょうがないだろう。サイズが違うグリムの分まで、1日じゃとても用意出来なかったんだ」
グリム「嘘つけ!どうせ俺様のことなんて忘れていたんだろ。俺様だってかっけー服着たいんだゾ!」
瑠璃「グリム!すみません💦カリム先輩、ジャミル先輩」
カリム「大丈夫だ、瑠璃。グリム、そう怒るなよ。クーラーの利いた車の中で、のんびりしていいからさ。ジュースやお菓子もたくさん用意したぞ!」
グリム「おーっ!それなら許してやるんだゾ!早く食わせろ!」
ケイト「グリちゃんにはそっちの方が嬉しいかもね」
瑠璃「グリム…💧カリム先輩、色々至れり尽くせりですみません」
カリム「いいんだよ。瑠璃は着替えてこいよ」
瑠璃「はい」
ジャミル「では、皆さん。フィッティングルームにご案内します。あ、荷物は、使用人がお持ちしますので、お預けください」
トレイ「…一般家庭出身の身からすると、この仰々しい扱いには慣れなくてソワソワするな」
瑠璃「あははは💧ですね。んじゃ、グリム。着替えてくるね」
グリム「おう、行ってこい!俺様は、食ってるから!」
ジャミル達は着替えに行った
〜フィッティングルーム〜
瑠璃「…あの〜」
女性の使用人「どうしました?」
瑠璃「お願いがあるのですが、よろしいですか?」
女性の使用人「ええ、もちろん」
瑠璃「実は…」
数分後、着替え終わり出てきた
瑠璃「着替え終わりました!遅くなってすみません💦」
カリム「お!似合ってるぞ、瑠璃」
ジャミル「ああ。まるで熱砂の国のお姫様のようだ」
瑠璃「!///お、お世辞なんていいですよ。あ、グリム。ちょっと来て」
グリム「ふな?」(瑠璃に近づいた)
瑠璃「はい、出来た!」(リボンをバンダナに変え、グリムの頭にジャスミンの花をつけた)
グリム「ふな!子分?」
瑠璃「ふふっ。服は着れなくても私達でお揃いでいいでしょ?」
グリム「!おう!」
カリム「あ、俺そろそろ行かないと」
ジャミル「ああ、案内は任せろ」
カリム「おう!皆!後でな!」(行った)
瑠璃「気をつけて」
ジャミル「それでは絹の街を案内します。皆さん、何か要望はありますか?」
トレイ「俺は、ここにしかない伝統料理に興味がある。特にデザートは、レシピを覚えて自分で作ってみたいから、出来るだけ多く食べたいな」
グリム「俺様も美味いもの、いっぱい食べたい!屋台料理を全部食べてやるんだゾ!」
マレウス「僕は、この国の文化や風土を感じられるようなものを見てみたい。漠然としてるかもしれないが…。熱砂の国に来たと感じられるものをみて、リリアに報告したいと思っている」
ケイト「ん〜…俺も、熱砂の国にしかない珍しいものが見たいかな。映える建物とか、特産品とか♪」
瑠璃「私は…この国のたくさんの魅力がたくさん詰まってる所へ行きたいです」
ジャミル「それなら…まずは、“ラクダバザール”へ行きましょう」
グリム「よーし!美味いものを食べに、出発なんだゾ!」
〜ラクダバザール〜
皆でシャーワルマーを食べ始めたが、ジャミルの分がない
瑠璃「あれ?ジャミル先輩のだけない…?」
???(ジャミルの分食べてた)「うん、まーまーイケるじゃん。今度から私も、このトッピングにしよーっと」
皆「…」
グリム「し、知らねー奴が食ってるんだゾ⁈コイツが犯人だ!」
トレイ「君、どこから来たの?1人なのかな。勝手に他人のものを食べたらダメじゃないか」
???「ふふふ。他人のものがダメなら、私は問題ないかも?」
トレイ「え?」
瑠璃(あれ?この子、似てる。まさか…!)
ケイト「あれっ。ジャミルくん、どうしたの?魚みたいに口パクパクさせちゃって」
ジャミル「ナ、ナ…ナジュマ⁈」
皆(ジャミル、瑠璃以外)「…?」
ナジュマ「おかえり、ジャミル!」
ケイト「…えーと、ジャミルくん。こちらの女の子とお知り合いみたいだけど、どこのどちらさま?」
ナジュマ「初めまして、皆さん。私ナジュマ・バイパーって言います」
マレウス「バイパー?」
トレイ「まさか…」
ナジュマ「全然似てないと思うんですけど、一応コレの妹です」
皆(ジャミル、瑠璃以外)「えぇーーーーーっ⁈」
瑠璃「やっぱり…」
グリム「ふな⁈子分、分かっていたのか⁈」
瑠璃「予想して当たっただけだよ。ジャミル先輩から妹さんの話、聞いたことあったし、もしかしたらって思って」
ジャミル「兄に向かって、これとはなんだ!いや…それよりお前がどうしてここに?」
ナジュマ「私だって、来たくて来たわけじゃないわよ」
ケイト「うわ!その目つき、ジャミルくんにそっくり!あはは、同じ顔が2つ並んでる。カワイイ〜!」
トレイ「ああ。確かに兄弟だな…」
瑠璃「美人さん…」
ナジュマ「ん?もしかして…ジャミルが言ってた監督生さん⁈」(飛びつくような勢いで瑠璃に近づいた)
瑠璃「え、ええ」
ナジュマ「うわ〜!可愛い!髪さらさらだし、小顔だし、聞いてた話より、何倍も可愛い!」
瑠璃「え、えっと私をご存知で?」
ナジュマ「うん!ジャミルにメールで教えてもらったんだ」
瑠璃「え…?」(ジャミル先輩が?)
ジャミル「ナジュマ。用件は?」
ナジュマ「父さんから、伝言を頼まれたの。結構探したんだからね。花火大会で、皆が座る招待席の場所が、変更になったんだって。私がメールしておくから平気だよって、父さんに何度も言ったんだけどさぁ…」
ジャミル「ああ。携帯に届いていたから、もう読んだよ。返信だってしただろ」
ナジュマ「なのに結局、『本当に大丈夫か?』『やっぱり直接言わなくちゃ心配だ!』って言って聞かないの。仕方ないから、渋々探しに来たってわけ」
ジャミル「…父さんは、あまりパソコンとかスマホに詳しくないからな」
ナジュマ「優しい妹がわざわざ来てやったのに!感謝しても、バチは当たらないと思うけど?」
ジャミル「そうだったのか…それは悪かったな。以上。よし、終わり。用は済んだな?それじゃあさっさと家に戻れ。俺は今、忙しいんだ」
ケイト「あ!そうだ。ナジュマちゃんも俺たちと一緒に観光しない?」
ジャミル「ええっ⁈」
瑠璃「!」
ケイト「ジャミルくん、俺たちのアテンドで家に帰るのが遅くなっちゃうだろうし…ここで俺たちの買い物に付き合いながら、お兄ちゃんと積もる話でもしてけば?」
トレイ「そうだな。ジャミルと会うのも、久しぶりだろう」
ジャミル「だ、駄目です!!」
ナジュマ「私はOKですよ。なんか、楽しそうだし!」
ジャミル「俺は、お前に構っている余裕なんてない!」
ナジュマ「は?ジャミルに構ってもらいたいなんて一言も言ってないんですけど」
ジャミル「とにかく駄目だ!」
ナジュマ「ひどーい!せっかく伝言を届けに来たのに!私、ここに来たせいで、友達とお祭りで遊ぶ約束がパァになっちゃったんだけど!はぁー、まだお昼なのに、夜の花火大会まで、1人寂しくぶらぶらしなくちゃいけないのかぁー。あーあ!つまんないなー!年に一度のお祭りなのにー!」
ジャミル「うっ!ぐぬぬぬぬ…」
マレウス「何故バイパーはあんなに嫌がっているんだ?血の繋がった兄弟なのだろう」
トレイ「家での様子を俺たちに見せるのが、気恥ずかしいんじゃないかな。俺も弟妹がいるから、その気持ちはよーく分かる」
マレウス「そういうものか…?きょうだいというのは、複雑なんだな」
ケイト「その逆もあるよね〜。俺だったら、姉ちゃん達に友達と一緒にいるとこ見られるのも恥ずかしくてヤだな」
トレイ「分かってて声をかけたのか。悪い奴だな。まぁ、ジャミルの焦ってるところなんて中々見られないから…貴重ではある」
ジャミル「皆、揶揄う気満々じゃないですか!今すぐ帰れ、ナジュマ!」
ナジュマ「ひっど。妹に対して冷たすぎ。信じられない。皆さんどう思いますか?」
トレイ「連れて行けばいいじゃないか、ジャミル」
ケイト「熱砂の国をよく知ってる可愛いガイドさんが1人増えたってことじゃん!」
マレウス「そうだな。それに、家族は大切にするものだ」
瑠璃「私、ナジュマちゃんとたくさん話したいです」
ジャミル「瑠璃⁈」
瑠璃「私の周り男子しかいないので、久しぶりに女子トークしたいし、それに私、ナジュマちゃんのこともっと知りたいです!」
ナジュマ「監督生さん…✨」
ジャミル「ぐっ…。わ、分かりました。皆さんが、そうおっしゃるなら…」
ナジュマ「そう来なくちゃ!それじゃ、改めて、こんにちは。ナイトレイブンカレッジの皆さん」
ケイト「こんにちは〜。んじゃ、軽く自己紹介するよ。俺はケイト・ダイヤモンド。ケーくんって呼んでいいよ」
トレイ「トレイ・クローバーだ。よろしくな」
マレウス「僕はマレウス・ドラコニアだ」
グリム「俺様はグリムなんだゾ!」
瑠璃「こんにちは。私はグリムの監督生を務めてる青葉瑠璃です。よろしくね」
ナジュマ「はい!よろしくお願いします!」
ー数分後ー
皆でシルキーメロンを食べ始めた
瑠璃「美味しい…✨」
ナジュマ(瑠璃の肩をちょんちょんとした)
瑠璃「ん?どうしたの?ナジュマちゃん」
ナジュマ「瑠璃さんはジャミルの事、好きですか?」(小声で耳に囁いた)
瑠璃「うっ!ゲホッゲホッ」(あまりの事に喉に詰まった)
ジャミル「大丈夫か⁈」
瑠璃「は、はい」
ジャミル「そうか…。落ち着いて食べろよ?」(水を渡した)
瑠璃(受け取った)「ありがとうございます」(水を飲んだ)
ジャミルは少しその場を離れ、ケイト達の方へ
瑠璃「…ふぅ…。びっくりしたよ、ナジュマちゃん」
ナジュマ「えへへ、ごめんなさい。でも、妹から見てもジャミルは優良物件ですよ?」
瑠璃「いや〜、そうなんだけどね〜…」
ナジュマ「え⁈もしかして他に好きな人が、」
瑠璃「いないいない!絶対いない。でもね…」
ナジュマ「?」
瑠璃「…ジャミル先輩に宣戦布告?されたの。堕としてみせるって。私がジャミル先輩の事、好きにさせてみせるって」
ナジュマ「へ〜。…ん?え、え〜⁈ジャミルが⁈」
瑠璃「ふふっ。信じられないのも無理ないよ。私も信じられない、本気かも分からないし。…ナジュマちゃん。私ね、ジャミル先輩が好きだよ?でも、宣戦布告されてからどうすれば分からないし、私この世界の者じゃないから…」
ナジュマ「…瑠璃さん…。それでも、私は瑠璃さんとジャミルの恋、応援します。あと、正直に話したらどうですか?ジャミルならきっと理解してくれます。それに…私は瑠璃さんに後悔とかして欲しくないです…」
瑠璃「ナジュマちゃん…。うん!頑張ってみるよ」
ナジュマ「はい!」
ジャミル「ナジュマ、瑠璃。移動するぞ」
瑠璃、ナジュマ「は〜い」
皆、移動し始めた
ジャミル「ナジュマと何を話してたんだ?」
瑠璃「それは…秘密です。女子トークなので」
ジャミル「…そうか」
瑠璃(あ、危ない〜!なんとか誤魔化せたけど、絶対内容言える訳ないよ〜!)
ジャミル「…」
ー数時間後ー
ナジュマと離れて行動する事になった
ナジュマ「瑠璃さん」
瑠璃「ん?」
ナジュマ「ジャミル、頑固な所とかあるけど、よろしくね☆」(小声で耳に囁いた)
瑠璃「⁈///」
ナジュマ「皆さん、“ヤーサミーナ河 花火大会”を楽しんでくださいね。今度は家にも遊びに来てください。それでは、また!」
ナジュマは行った
グリム「じゃあなー!」
ジャミル「大丈夫か?瑠璃」
瑠璃「!だ、だ、大丈夫です!///」
ジャミル「…そうか」
マレウスが行方不明になった
瑠璃「マレウス先輩…」
ジャミル「心配するな、瑠璃。俺に任せろ」
瑠璃「ジャミル先輩…」
〜ザハブ市場〜
マレウス、カリムと合流
瑠璃「マレウス先輩、良かった…」
マレウス「心配かけたな、人の子」
瑠璃「いえ」
ジャミル「…」(瑠璃の手を引っ張りは自分に引きつけた)
瑠璃「わ⁈…ジャ、ジャミル先輩?」
ジャミル「離れるなよ?」
瑠璃「あ、はい」
マレウス、カリム、グリム「?」
ケイト「あー…」(察した)
トレイ「あははは💧」
数分後、砂時計のお店前に来た
瑠璃「砂の色で意味が違う…」
グリム「子分?」
瑠璃「…よし!」(こっそり緑とピンクの砂時計を1つずつ買った)
ジャミル「…」
〜絹の街〜
泥棒を無事捕まえた
瑠璃「ジャミル先輩」
ジャミル「ん?」
瑠璃「さっきの体術、見事でした。かっこよかったです」
ジャミル「そ、そうか…」(内心照れてる)
〜花火の観覧席〜
ジャミルがラストの花火を上げる合図を出すことを頼まれた
瑠璃「凄い!ジャミル先輩、頑張ってください!」
ジャミル「ああ」
ー数分後ー
皆と一緒に踊り始めた
ジャミル「瑠璃、今日は楽しめたか?」
瑠璃「はい!街並みや特産品、色んな伝承とか聞けてとても楽しかったです!」
ジャミル「そうか。それは、良かった」
瑠璃「!ジャミル先輩、そろそろ」
ジャミル「ああ、行ってくる」(行った)
瑠璃「…いってらっしゃい…」(小声)
ジャミルが花火の打ち上げの合図を完璧にし、素敵な花火がたくさん上がった
瑠璃「凄かったです!ジャミル先輩!」
ジャミル「お気に召したようで何よりだよ。…瑠璃」
瑠璃「はい?」(ジャミルの方を向いた)
ジャミル(花火を背景に瑠璃の口にキスした)
瑠璃「な、な…!///」
ジャミル「ハァ…これ以上は我慢の限界だ。瑠璃、お前が好きだ。お前の答えを聞かせて欲しい」
瑠璃「私は……(ジャミルの胸辺りにコツンと頭をやった)好きです。先輩の事が。どんな先輩だろうと私は貴方が好きです。でも、」
ジャミル「あぁ、分かってる。元の世界のことだろ?」
瑠璃「!分かってましたか。…私、正直戻りたくないです。あんな世界。でも、急に元の世界に戻ってしまうのが、怖くて、怖くて…」
ジャミル「…」(優しく瑠璃を抱きしめた)
瑠璃「!…ジャミル、先輩?」
ジャミル「大丈夫だ。俺に任せろ。たとえ、お前が元の世界に戻ったとしても連れ戻す。約束しよう」
瑠璃「!…私、ジャミル先輩より料理とか全然ですよ?」
ジャミル「ああ」
瑠璃「美人じゃないですよ?」
ジャミル「君だからこそ愛してるんだ」
瑠璃「っ!返品交換出来ませんからね?」(涙ぐみ始めた)
ジャミル「当たり前だ。ようやく、俺の物になったな。瑠璃」
瑠璃「…ジャミル先輩、これからよろしくお願いします」
ジャミル「ああ」
《この後、私とジャミル先輩は綺麗な夜空とそこに咲く大輪の花火を背景にお互い口付けをし、私は好きな人と結ばれ、幸せになりました》
〜the end〜
【あとがき】
砂時計の色の意味は勝手に私が考えてやりました。色の意味はこちら
緑→安全、健康、希望、平和
ピンク→優しさ、恋愛
他の色にも色言葉というのがあるので、是非探してみてください。