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りな@主食は日本受け
「んあ」
腑抜けた声が部屋に響く。
唾液が一瞬だけ糸を紡いだ。
「……馬鹿」
罵倒しながらも、自らの口を寄せる。
開いた口に、口を。
渇望しきっていたからか、唾液が下から滴って赤い舌のうえに落ちた。それから、離れる余地なんてないように、むさぼるように唇を重ねた。
熱に浮かされているような顔をする☻、
なんて道を間違ってしまったのか。
あぁ、年下に縋るだなんて、なんて、醜い。
それなのに、乾ききった心は求めてしまった。
おかしかった。
拒まれれば引き下がれたのに。
何故、本当に、どうして、受け入れてしまったのか。
拒まれるはずだった。
受け入れられる訳なんてなかった。そのはずなのに、受け入れられてしまった。
欲とは毒だった。良くないものだった。
さらけ出してしまったのが本当に、嫌いだ。
拒まれれば、さらけ出さなければ、
なんて、醜い大人。
自分が憎いのに、それなのに、ただ充足を求めるだけの自分がいて。
止まろうとさえしない、心の奥底では仄暗い喜びを感じて、前に前にと進もうとしている自分がいる。
これは間違っていると、そのはずなのに。
目の前の☻が、可愛くて、愛おしくて、取り込んでしまいたいくらいに、渇望が、湧き上がってくる。
醜い。
それなのに、でも、止まれない。好きで好きで堪らなくて、純粋な愛なんて物じゃないって、そうなのに。
好きで好きで、ただ一緒に死んでしまいたくて、でもそれは間違っているはずで、なのに乾きは飢えは制御の効くものじゃなくて、
目の前から嬌声が聞こえて、
いかに自分が飢えていたのかが分かって、思わず嘔吐きそうになって、でも快楽がそれを許してくれなくて、もう止まれなくて、俺はだめで、だめで、悪い大人で、立場なんて消え去ればいいのに なんてこれはだめな思考で、常識が残っているから憎いだなんて、欲に純粋になりかけている大人なんて、醜くて見ていられないのに、だのに心は止まらなくて、いつからか何年前からか、自覚のなかった乾きが今大きな波になって押し寄せてきていて、それを年下に押し付けて、ぐしゃぐしゃにしようとしていて、
とめられなきゃいけないのに、とまろうとする心なんてもう無くて、
頭がおかしくて、こんなのは人間じゃなくて、ただの欲でしかなくて、おかしくて、消えてしまいたくて、こんなのは死んで欲しくて、思考と体が、どうにも乖離していて、体が心に張り付いていて、なのに心は別のことを考えていて、体だけが欲にしたがってて、心は、どこにあるのか、ここにあるのに、そこにはなくて、意味がわからなくて、泣きそうだなんて思うのに、画面が歪むことなんてなくて、ただ欲を丸出しにした自分が、その感覚があるだけで、制御なんて効かなくて、
苦しそうな嬌声が耳に響いて、止めなきゃって思うのに、でも、欲が掻き立てられるだけでやっぱり止められなくて、頭がおかしくなりそうで意味がわからなくて欲だけが残ってて数年分の欲は増幅していて抑えられるものなんてもんじゃなくて頭がおかしくてそうじゃなくて欲が欲だけが欲しか欲が欲だけが欲が何が思考もよく分からない何も分からない何も止まれない止まってはいけない何を言っている止まらなきゃいけないのになんでそんなこと思うんだ思考がなんだ分からない
混乱に飲まれたまま、 首筋に噛み付いていた
思考が無くなった
何も分からなくなった。
思考は無くなった。なのにぐるぐる止まらない何かを考えているようで感じたことを全部美化して並べ立てているだけで自分がわからなくて何も認知して言葉にしているのかもわからなくて思考だけに全部の意識がいっていて現実なんてものはそこにはどこにもなくてどこが現実で知らない分からない何も見えない何も感じない色はあるちゃんと視界と思しきものはあるなのに何も情報を読み込まない思考が思考だけが俺の今の全部で欲なんてきっと元からなくてただのバグで俺も何も分からなくてどこにもいなくて
何を感じていいのか分からなくて
どこにも俺はいなくて
静けさの中思考らしきものがぐるぐる回っていて
ここがどこか分からないみたいで
現実はあるはずなのにいや無いのかわからない
全部から逃げて
現実の情報は何も読み込みたくなんてないからだからシャットアウトされてるのかよく分からない
ただ体が動いていないらしくて
俺はそのまま死んでいた
________________
全てを思考に任せていた。
現実は回っていたらしい。
俺は、☻ちゃんを文字通りぐしゃくじゃにしたらしい。
頭に残っている。
俺には過剰な程に甘い嬌声。苦しげな声。
その中の、俺に対する欲望。羨望。
もっと、と俺を煽る顔と声。
奥を突くたびに響く嬌声と、柔肌の感覚と、それを乱雑に扱った記憶。それから、今までで一番、ひとつになれたみたいな、そんな気持ちが悪い感想。
嗚呼、沢山傷つけた気がする。
俺が俺じゃなかった。
強引だった。欲しか無かった。
その欲さえも過剰になっていたんだ。引き金はわからない、でも、おかしかった。俺は。
それなのに、満足している俺がいた。
俺は俺を許してはいけないのに。
朝起きた時。
横には誰も居なかった
都合が良かった。良かった。
居ないから、あれが幻想であったと、そう思える。
自分に嘘を吐いた。
本当は。本当はね、お兄さん。
本望だったよ。
私ね、お兄さんを満足させたかった。
お兄さんが、本当は一人で生きていけること、知ってたよ。
それがね、私にとってはすごく、怖かった。
だって、それは、お兄さんは私がいなくても生きていけるってことだから。
お兄さんから手をかけてもらえて、嬉しかった。
感情の無い顔だったけど、時折口は何か動いていて何を言っているのかわからなかったけど、もしかしたらあの夜を後悔しているのかもしれないけど、でもね、
お兄さんに殺されて幸せだったの。私。
☻ちゃんを殺した時に俺も殺した。
誰も触れさせたくなかった。
俺だけがそばに居たかった。俺は狂った。前はこう思えなかったはずなのにな。雑音が消えた。つまりそれは、狂った俺を俺は受け入れてしまったということ。
自己を肯定したんだ。おかしい形で。
だから満足しているのか。
なんて強情で、頭がおかしくて、独りよがりで、弱い、惨めな大人。
記憶を反芻する。頭がおかしくて、ほとんど無い思考で、画面を見るような感覚だったけど、 あの時の記憶を。
きっとどこか、幸せを感じてた。
互いに、何処にも、居たくなかった。
居場所を失いたかった。
存在したくなかった。
幸せになっても、恵まれても、どこにも居たくないんだ。
だからこの文章だって、ない方が、正解なんだよ
生まれてしまった以上、思考とかいうものは 存在 し続ける。
これを消したいまま、生き続けるのは苦痛だね。
はやく、誰か無くしてくれ
何も無くなりたいって、 文にすらしたくないんだ
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