⚠️tki小説とドラマのハーフかも
⚠️前話の続き
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・世良目線
ッ、あ…」
一瞬、幻でも見たのだと思った。
手から力が抜け、カルテが滑り落ちる。
受付には研修医時代からずっと背中を追ってきた、見てきた、あの人がいた。
身体が硬直した。
と、隣を歩いていた天城先生が異変に気づき足を止める。
天城先生は、カルテを拾い上げて俺の顔を覗き込む。
天城「ジュノ、どうしたの?何か…」
俺の目線を辿ると、天城先生も同じ答えに辿り着く。
天城「征司郎…?」
その声を聞き、受付近くにいた彼は振り返る。
〝あの時〟と、同じように。
俺は、声が出なかった。
また、喉が熱くなる。
声をやっとの思いで絞り出して、拒否されるのが、怖かったから。
渡海「久しぶりだな、世良センセ」
ぽんと肩を叩かれ、涙が出る。
何で勝手に出ていくんだよ。何で今更…!!
溢れる思いは、口には出なかった。
ただ、俺の頬を流れていくだけだった。
渡海先生に挨拶をしようと思って、仮眠室のドアに近づく。
すると、聞き覚えのある声がした。
天城先生だ。
盗み聞きは良く無いことだが、ちょっと気になる…。
罪悪感を感じながら、ドアに耳を当てる。
「久しぶりだね、征司郎」
「…」
「ジュノの…世良先生の指導してたんだろ?僕に好かれ征司郎に好かれ…。ジュノはツイてるね。」
「…は?「好かれ」って、どういう意味だよ」
「どういう、ってそのままじゃないか」
「…」
「ああ、僕、ジュノと付き合ったんだよ」
それだけは。
それだけは、言って欲しくなかった。
渡海先生がなんて言うのか、聞きたくなかった。
俺はふらふらとその場を離れ、仕事に戻った。
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・渡海目線
…はぁ、」
仮眠室のソファに体を投げ出す。
双子のくせに性格が真反対の兄は、久しぶりに会えたのにあんな調子だ。
目を閉じて、少し考える。
正直、〝俺が好き〟なんて言う物好きはいないと思っていた。
だから、アイツの告白にもかなり驚いた。
真剣に、顔真っ赤にしてさ。笑
でも、アイツに俺は似合わない。
もっとキミに似合う人がいつか現れるんだよ、研修医クン?
だから、突き放した。
我ながら捻くれているが、
…それでもアイツが、世良が。
俺が良いって言うなら。
いつか、応えてやらんこともない。
そう思っていた。
やっぱり、そうだよな。
今更帰ってきたって、新しい相手くらい作ってる。
今も俺を好きな訳ない。
我ながら本当に捻くれている。
ッは、ははは…」
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続きます!
コメント
3件
うわぁ ..ズブズブな三角関係大好き🫶💗 世良が渡海に未練あるのも好き 天城はどうか泣かないで😾💗
こんな時間に更新しちゃってすいません💦