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あの日から3日たった。
それでも、あの瞳は忘れられなかった。年端もいかないような子を買ったのはあれが始めてじゃない。
でも、初めて見た幼子だった。あの瞳が捕らえたものは何かは知るよしもない。
あの幼子は、整った顔立ちをしていた。故に、すぐに買われた。
その後は、どうなったのか、どうなるのか、それは知るよしもない。
其れが私の仕事だから。
ただ、私の手を強く握った幼子を、あの瞳をした幼子を、私は、死ぬまで忘れることはなかった。
あの仕事をしていて、私は触れたのだ。強く生き抜こうとする、少女の意思を。
END~第3話~