テラーノベル
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元々ああいった話題に乗り気になるタチではないが、
あそこまで身体と心が拒否反応を示すなんて初めての事だった。
エンジェルの仕事についての話題は掘り下げないようにしていた、と言う方が正しいかもしれない。
〇〇「(もし何か原因があるとすれば、きっとそれは・・・・・・)」
私には、地獄に落ちる以前・・・人間だった頃の記憶がほとんど残っていない。
どんな人生だったのか、何をしていたのか。
・・・どうやって最期を迎えたのか。
名前以外のことは、何一つはっきりとは覚えていない。
何度か思い出そうと試みた事もあったが、今まで進展は何もないままだ。
〇〇「・・・みんなに、変なとこ見せちゃったな」
ようやく身体の震えも止まり、汗で濡れた髪と服が肌に張り付いて気持ち悪い。
〇〇「(――分からないことを考えるのは、もうやめよう)」
明日からはまた、“笑顔を絶やさない、強い私” に戻らなければ。
そんなことを考えながら、重い足を引きずるようにシャワー室へと向かった。
シャワーを浴び終えた頃には、いささか気分も晴れたような気がした。
飲んでいたお酒がさすがに回ったのか、程良く頭がぼんやりしてくる。
襲ってくる眠気に従って、今晩はそのまま床についた。
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