jmside
そのままどれくらい時間が経っただろうか。
カチャッと玄関の鍵が開く音がして、朦朧としていた意識が微かに引きもどる
あ、、、、、、ぐが、、、、、、?
、行かなきゃ、、、泣
せっかくこれだけ待っていたのに、
ずっと待ちわびていた人が帰ってきてくれたというのに、
もう少しも体を動かすことが出来なかった
ただぐったりと倒れて、
5日ぶりのグクがどんな顔をして帰ってくるのかが怖くて、
既に疲れきったはずの心臓をかすかに脈打たせる
リビングの扉が開き、電気がつけられた
入ってきたその人影は、ソファの影に隠れてしまってる僕には気づいてないみたいだった。
🐰「はぁ、、、、」
大きなため息をつくグクの声がして、
安堵と心配で目がかすかに潤んだ。
🐣「ね、、、グガ、、だいじょぶ、、、?」
倒れたまま、なんとか掠れ声で話しかけると、
荷物を置いて椅子に座っていたらしいグクだったが、
このか細い声を拾ってくれて立ち上がり、こちらに来てくれる気配がした。
🐰「ヒョン、、?
なんでそんなとこから声が、、?」
jmside
🐰「ヒョン?!どうしたの?!どこが悪い?」
熱を測るようにグクの手が額に当てられ、その変わらない温かさに、優しさに、胸が震えた
🐣「みず、、泣、、
おみずくれない、、、、?」
🐰「わかった。
待ってて、すぐ持ってくる。」
本当に直ぐに戻ってきてくれたグクが
ソファをぐっと動かして、僕の横に膝をついた。
使い物にならなくなったこの体を、
ゆっくり抱き起こして、彼の身体にもたせかけてくれる。
🐰「飲もっか、、ね?、、泣、、
口開けられる、、?」
🐣「ん、、、
、、ンク、、、、ンク、、」
飲んでいる間、体を軽く支えてくれている手が、背中をマッサージするように擦られ、
身体の力がするりと抜けていってしまう
心配そうに見つめるグクに、僕は笑えてるのか分からないが精一杯口角を上げてみせた
🐣「ぐが、、おかえり、、心配したんだ、、、ほら、、疲れたでしょ?ぼくと一緒に寝てよ、、
あのね、、、あのねっ、ぼくもグガとおんなじだけ寝てないんだぁ、、ㅎ
寂しいから寝られなくって、ㅎㅎ、こどもみたいでしょ?、、ㅎㅎ」
🐰「そんな、、ご飯は、、?ご飯も食べてないの、、?またこんな痩せちゃって、、どうしてっ、、
ねえっこの首の傷はなに?なんで血が出てるの!?大事な体傷つけちゃだめじゃんかっなんで元気でいてくれないの、、
こんなところで倒れてっっ、、泣
死んじゃったらもう会えないんだよ?!なんでそんな無理するのっっ!!?」
笑って抱きしめてくれると思っていたのに、
怒った声を出して、
そして怖い目で僕を見るグガ。
もう耐えられなくて、
幼い子供のような泣き声が漏れた
🐣「なんで、、なんでそんな怒るの、、、、、
だって、、泣、、グガと一緒に、、ごはん食べようと思ってっ、、、ぐがのこと待ってたかったからっ、、泣
会えないじゃんか、、
生きてたって会えてなかったじゃんっっ泣
グガに、、、、グガに会えないのに、、
ぐすっ、、、生きてたって意味ないじゃんかっ、、泣
ぐすっ、、、、、ごめん、、ね、、、、、、泣、、、謝るから、、許して、、、、もう怒らないで、、、泣、、、いやだぁ、、泣」
彼の片手が、僕の頬を包み込むように当てられた
その温かさに、体がビクンッと震え、一瞬息が詰まる
🐰「ひょん、、ごめんね、、、泣 ちがうよ、ちがう。
もうそんな苦しそうに泣かないで、、、
僕怒ってないから、、」
そう言われても、もう涙を止める術を無くした僕は、そのまま弱々しく、グクにすがりついて泣いていると、
不幸にも、あることに気づいてしまった。
キスマ。
グクの首筋にキスマがくっきりとつけられていた。
それも1つじゃない。
消えかかったものまで含めると、何個も見つけられた
それを見た瞬間。
僕の中で何かが大きな音を立てて、暗闇に崩れ落ち、身体が麻痺したような感覚に陥った
🐣「ねぇぐが、、ぐがは誰と何してたの?ねぇっ、、この跡はなに?!
あああぁっ、泣、やっぱり、、やっぱりもう、、僕じゃだめなんだね、、泣、ずっとグクが好きなのに、、こんな好きなのにっ、、グクしかいないのにっ、、泣
捨てないって言ってくれたじゃんかぁっ、、泣一緒に居るって言ったじゃんかっっ泣
もうあんなの嘘だったんだね、、、泣
ああもう、、もう、、ぼく邪魔だよね、、、、早く消えて欲しいよね、、、泣」
いくら僕が泣こうと、
わめこうと、
黙りこくって微動だにしないグクに、
行き場のない怒りが頂点に達して、
振り切れた。
自分は大の大人だとか、ここはマンションだから迷惑だとか、そういうことが一切抜け落ちて、
ただひたすら泣き叫んだ。
🐣「グガがっっ、泣、グガが僕を売ったからっあんな男の番にさせられたんでしょっ?!
グガがいなきゃっ、、グガと会わなきゃ、、こんなことにならなかったじゃんかっっ、、泣
それで僕を捨てるの?! 信じてたのにっっ泣
そんなの、、そんなのっっ、、
僕だけ馬鹿みたいじゃんかああっ、、、最初っから会わなきゃ良かったじゃんかあああっ泣」
頭の中の僅かに冷静な部分が、言ってはいけないことを言ったと僕を責めていた。
そんなことほんの少しも思ってなかったのに。
グガが僕を売るなんてするわけが無いと、この僕が、世界で1番わかってたはずなのに。
グガが明らかに打ちのめされた顔をする
言った自分もうろたえて、止まらない涙に嗚咽しながら、
その誰かが付けた印を消したくて、
グクが痛いだろうなんて想像する余裕もないまま、
さっきまで自分の首にもしていたように、彼の首を必死で擦った
🐣「ちがう、ちがうちがうちがうっ!!!泣
なんで?!、、なんでなんにも消えてくれないの?! 消えれば終わるじゃんかっ全部消えればぐがと一緒に居れるじゃんかっ、、、泣
お願いするからっ、、ねぇなんでもするからっ、、ねぇ捨てないでっ、、僕を捨てないで、、お願い、、これ消して、、消してよ泣、
ねえっ、、いやだあぁ泣」
グクは痛いはずなのに止めることもせず、
もう壊れてしまった僕のおかしな行動を、じっと受け入れているだけだった
それでも、
直ぐに力尽き、
ひたすらしゃくりあげ、グクの腕の中でぐったりと泣くだけになった僕を、
グクは落ち着かせるように、そっと抱き寄せてくれる
なんで?なんでそんなことするの、、?泣
もう僕いらないでしょ?
早く突き放してよ、、、もう僕のこと解放してよ、、、泣
もう嫌いって言ってよ、、、泣
それでも、グクは僕が大好きな、静かで優しい声で耳元に囁いた
🐰「いつか、いつかちゃんと説明するから。」
🐣「いつかじゃなくて、、いまっ、、、泣
ねぇ、、いま、、いましてよ、、ねぇ、、、ぼくこんな、、こんなずっとまってたのにっ、そんなの、、ひどい、、泣、」
あぁ、、、もう、、、好きなのに、、、泣
こんなに大好きなのに、、泣
もうだめなんだね、、泣
限界で、
プツッと電気が消えるように意識が途切れた
コメント
16件
あああああ… 弱ってる🐣、愛おしい……😭 キスマ……キスマ……
まさかのバッドエンドじゃないですよね、信じてますよ??😨😨
😭😭😭😭😭😭😭 ダメだ1時間以上泣ける🥺 ジミン落ち着いてぇぇぇ😭 グクぅぅぅぅジミンを助けてあげて グクしか無理なんやから!😭 主さんいつもありがとうござい!! こんな神作に出会えて良かったです 主さんのストーリー読んだら 1時間以上は泣いてます それぐらい泣ける作品ありがとうございます! 毎日通知来たら楽しみすぎて 部屋で暴れてます(良い子はマネしないでね)神作すぎて♡4000までしました!