テラーノベル
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「「「毎日?」」」
3人がドリンクのグラスをガタッといわせたことに、私が驚く。
「毎日ハードにってことではないです。全身の筋肉を動かすストレッチにちょっとプラスみたいな日とかあるんで。外側の筋肉はつかないようにしてるので、たぶん想像されているより大したことないです」
「弟より、才花さんの方がいい感じの先生っぽいわ」
「緒方先生はインナーマッスル、体幹と分けてメニューを作って下さるくらいプロですよ」
「そうでしょうけど、それって一般向けしないんですよね。アスリートにはいいけれど」
「何?夏たち、運動不足解消したいの?筋トレじゃなく」
「そう」
「今日のでダンス、いいかもって思いました。ゴルフとかテニスみたいに道具もいらないし」
「スイミングのメイクオフとかも面倒だしね。あれ私、続かなかったのよ」
「ジョギングも花粉の季節、私4ヶ月くらいは反応するから続けられなかった」
働くお姉さんはいろいろとチャレンジしているんだね。
緒方先生が言っていたように、新情報をインプットしておこう。
「それって代謝が上がればいい、みたいな?」
「そうそう」
なるほど…
「羅依、お待たせ」
「タクは?」
「まだ下にいるって」
「そうか。着替えなくていいか?」
「二人とも上着あるからいいね」
「二度目のストリップはなしか?サイサイ先生、また来週よろしく」
「…はい、火曜日に。お願いします」
羅依と手を繋いで車が置いてある事務所を目指す。
「ストリップって、植木さんヘンだね」
「気にすんな。俺は才花の匂いに包まれて…誘われたあとの放置」
「…その言い方もヘンだね」
「匂いも俺好み」
「…羅依の匂いも好き」
チュッ…
「ちょ…っ…会社の真ん前だって…」
「俺の才花にキスして何が悪い?」
「…じゃなくて…もぉ…羅依は朝、Tシャツのこと何も言わなかったよね?もしも‘復活~’みたいな噂になったらどうするつもりだったの?」
車の助手席を開けてくれた羅依に聞きながら、私はシートに沈む。
「噂になってもどうにもしない。才花がトップで旗揚げしたらケツ持ちでもするか?」
「そんなことしたら本物のヤンチャだね。絶対にあり得ないよ」
これまで、こんな軽口を叩く時間もなかったかな…
緒方先生が言っていた
‘サイサイはこれまで自分のダンスをてっぺんに持っていくことだけを見てた人間’
というのは当たっている。
バレエやミュージカル、いろんなショーを見に行っていたけれど、全部ダンスに繋いでいた。
ネイルなんかも同じだ。
「羅依、私いろいろと勉強してみるよ」
「そうか」
「勉強は苦手だけど」
「実戦しながら学ぶのもありだろ」
「どういうこと?」
「モニターレッスンで安くで生徒を入れて講師の実戦練習をする、とか。いろいろある」
「さすが…羅依だ…」
「ご褒美よろしく」
【デビューSS:完結】
コメント
7件
楽しかった〰💃やっぱり才花ちゃんにはダンスと羅依だよね~❤️
羅依の『ご褒美よろしく』 Σ(゚∀゚ノ)ノキャー😍🫶
サイサイ先生デビュー🪩完結おめでとうございます🎉 もう植木さん😆ストリップって!実は結構気になる植木さん(o´罒`o)イヒヒ♡ やっぱり2人の『◯◯好み』に羅依の俺様Kingさま✨ブレない〜🤩サイコー👍✨ とりあえず、来週も並びますのでよろしくお願いします。♪₍₍ (ง ˘ω˘ )ว ⁾⁾♪ 才花ちゃんがトップで旗揚げしてケツ持ちする羅依見てみたいわ😆タクに一樹さん、緒方先生引き連れてね!オォォォ〜⚡(゚∀゚*≡*゚∀゚)カッケェ〜🔥🔥🔥まさにQueenだ✨ あぁ〜⤵︎2人を、才花ちゃんのこれからもまだまだ見届けたい…