テラーノベル
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涼ちゃんが俺に勇気をだして伝えてくれようとしている。
愛おしい。抱きしめたい。
随分悩ませてしまったから余計に。
「えと、あの…」
「俺…も、若井が、好き、です…」
真っ赤になりながらも伝えてくれた。
俺がちょっかい出してたあの照れは俺に向けてだったんだ。
気づいたら俺は涼ちゃんを抱きしめていた。
涼ちゃん。好き。心から愛してる。
控えめにハグも返してくれて俺の心臓もバクバクしている。
いつもなんで余裕なのって顔するでしょ? 俺も涼ちゃんには余裕ないんだよ。ね、分かったでしょ。動揺しすぎて肘だってぶつけたし。
「すごい…バクバク聞こえるの…若井…?」
抱きしめている涼ちゃんが俺のこの心音に気づいた。
そうだよ。涼ちゃん限定。
「うん。俺も涼ちゃんに関しては余裕ないからね。かっこ悪い。」
もっとかっこよくありたい。好きな人の前では。
「ううん…嬉しい。こんな若井初めて見た…ふへ…俺だけ知ってる…。」
あぁもう俺限界かも。抱きしめているから顔は見られないけどふにゃっとした可愛い可愛いいつもの笑顔をしているんだろうな。
あんまり可愛いこと言わないで欲しい。
「ね、涼ちゃん」
もう、いいかな。我慢したよ俺。
涼ちゃんの両方の二の腕を優しく後ろ引く。
「キス、したい」
涼ちゃんを見て包み隠さず伝えた。
涼ちゃん、顔さらに耳まで真っ赤になっている。俺も赤いと思うけど。
涼ちゃんは恥ずかしいのか視線を逸らす。
「ん。いい、よ。」
でも承諾してくれるんだよな。
あぁ可愛い。
「涼ちゃん、こっち見て」
ちょっと意地悪かな。でも見てほしい。
涼ちゃんはうーっと小さく呟いた。
よく俺らのこと犬みたいって言うけど涼ちゃんはうさぎだね。
ゆっくりと、俺の方に視線を向ける。
まつ毛、可愛いな。全部、全部可愛い。
俺と涼ちゃんの目が合った。
「涼ちゃん可愛い…」
頭を撫でながら思わず本音が口から出てしまった。
あと手も。これはでも仕方ない。俺は悪くない。
「うぅ…」
ごめんね、いきなりちょっとハードル高かったね。
可愛いって言われ慣れてるだろうけど俺のは違うって思ってくれてるかな。
「ごめん、涼ちゃんがあまりにも可愛くて」
涼ちゃん茹でタコみたいだ。
目をギュッとしている。あぁ〜ってなってる時の、いつもの顔。それすら最高に愛おしい。
「若井が…いつまでもかっこいい…ずるい…。」
ボソリとその顔で呟く。
俺、今全然かっこよくないけどね。
でも好きな人にかっこいいなんて言われてテンション上がらないわけはない。
「涼ちゃん」
俺は右手で涼ちゃんの後頭部に手を添えた。
左手は涼ちゃんの細い腰に回す。
キス、しよう。涼ちゃん。
伝わったのか涼ちゃんも俺の右脇の下当たりと左手の上をきゅっと握った。
目合わないけど。
俺が涼ちゃんに近付く。
優しく、そっと唇に触れた。
柔らかい。温かい。
少し触れるだけのキス。
ゆっくり離して涼ちゃんを見てみると
幸せそうに笑ってる。
「しちゃった…初めて…。」
それは初耳だよ。
じゃあ俺、涼ちゃんのファーストキス貰っちゃったの。
好きな人の、最初を。
こんなにも嬉しいことは無いかも。
「涼ちゃん、もっとしよ。」
俺の耐久レースが始まるかも。
可愛いんだもの。しょうがない。
「ん…」
涼ちゃんも承諾してくれた。
嬉しい、愛おしい、可愛い。そんな感情しか出てこない。
あわよくばもうちょっと踏み込みたい。
でも怒られちゃうかな。嫌われたら嫌だしな。
もう一度1回目よりは長く、キスをする。
涼ちゃんがゆっくり伏せ目で呟いた。
「若井…好き…。」
あぁ、無理かも。これ耐える方が難しいでしょ。
俺は思わず3度目のキスをした。
「んっ」
突然のキスに涼ちゃんも一瞬ピクっとなる。
これ以上は…さすがにまずいか?
でもごめん。ちょっと耐えらない。
俺は唇を離し涼ちゃんがちょっとだけ口を開けた。
その瞬間グイッと首元を持ち俺の方へ顔を寄せる。
ちっちゃく開いてるその口に無理矢理舌を入れた。
「んっ…!?ふっ…」
涼ちゃんはビクッとなり俺のことをキュッと握る。
気持ちキス、覚えよっか。
更に奥へと舌を入れ涼ちゃんの舌周りをくるくる回してみる。
温かくて、気持ちいい。
「んふ…んん…」
涼ちゃん、既に目がとろんとしている。
ちょっと苦しいかな。ごめんね。
涼ちゃんもどうやったらいいか分かってはないけど俺が動かしやすいようにしてくれている。
最初だから浅めに、舌だけ。
何回か合わせて涼ちゃんに銀色に光る糸を
見せつけるように口を離した。
ちょっと放心状態だ。
「んっ…んぇ…な、にこれぇ…。」
初めての経験に思考が追いついてないみたい。
「ディープキス、映画とかで見たことない?」
多分それは知ってると思う。そういう事じゃないって思われてそう。
「いや、ん、知って、る…。 うう…ど、うしよぉ…。」
眉毛が八の字になってる。
あれ、本気で嫌だったのかも。
やりすぎた。
「ごめんやりすぎた…涼ちゃん、ごめんね。」
1人大反省会をしながら涼ちゃんに謝る。
どうしよう嫌われたら。
俺がしょんぼりしたのを見て涼ちゃんが慌てて答える。
「え、あっ、ちが」
必死に何かを言おうとしている。
どういう事だ?
だんだん顔がもっと赤くなっていく。
俺がキョトンとしていると
「あの、き…気持ちーの…。こんなの初めてで…その…もっと…して欲し…かも…うああああ恥ずかしいよおおお…。」
なんて人だ。この人は。
俺、ここまで耐えたの偉いよな。もう無理。
俺はその瞬間さっきと同様に涼ちゃんの首元を引き寄せて口を合わせていた。触れるキスをし、頭だけを付けて
「涼ちゃん、べーして。」
俺の言われた通りにおずおずと舌を少しべってする。
可愛い。本当にうさぎさん。
可愛い可愛い舌に俺の舌も合わせる。
くるくるしたり上唇をペロっとしたり。
くすぐったいね。気持ちいね、涼ちゃん。
恥ずかしそうに、でもちょっと嬉しそう。
涼ちゃんの舌に添わせて口の中に入りたいから開けて、舌で上唇をトントンして頭を撫でる。
涼ちゃんに伝わったみたい。
目を瞑って口を開けた。
さっきよりも深く、奥に。
ちょっと激しく。歯列もなぞる。
「んっんぅ…ふっ…」
刺激が強すぎたかな。
深くする度体も反応する。
これ以上はまずいかも。俺が。初日で襲う最低なヤツにになってしまう。
なんとか理性を保って口を離した。
「んはっ…」
目がもうトロトロ。
俺これで耐えてるのすごい。
「涼ちゃん、大人のチュー気持ちーね…?」
耳元で囁いてみる。
「ひゃっ…あぅ…」
あれ、耳も弱いのか。ふぅん。次に活かせるな。
なんて考えてるけど涼ちゃん怒っちゃうかな。
「かわい…」
心から可愛いが止まらない。
もっと行きたいけど、さすがに今日はここまで。
「う、うぅ…」
涼ちゃんにとっては全部初めてだもんね。
俺もほぼ初めてだけど涼ちゃんはいっぱいいっぱいになってる。
よく頑張りました。次、ね。
「いっぱいしてこうね。色んなこと。
もちろん、この先、もね。」
言っている意味が分かるかな。
涼ちゃんが一気に真っ赤になった。
どうやら分かったらしい。
「うぇ、あの、ちょっと、まって…?」
大丈夫。今日じゃないから。ゆっくりでいいよ。
「うん。いずれ、ね?」
俺は今日、眠れないけどね。
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