テラーノベル
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(お題ガチャ:受けのことが大大大好きな攻め
からお題をお借りしました)
「あ、」
「お、hrくんここにいたのかぁ」
メンバーでの打ち上げも終盤に差し掛かった頃、urさんとレストルームを出たところでばったり会った。お酒を飲みすぎちゃうurさんのことをちょっと離れた席から密かに心配してたけど、意外にもしっかりとした足取りをしていて安心。まぁ言っても成人男性なんだが。
「うん、飲み会ももう終わりそうだからトイレ行っときたくて…urさん今日はsvさんにベタベタしてなかったね?」
お酒大好きurさんはいつも飲み会になるとあまりお酒強くない癖にバカスカ飲んでご機嫌で隣の席の人にベッタベタ甘えだしてしまう。大体その被害者はjpかsvさんあたりなんだけど。俺の言葉を聞いて何故かurさんは誇らしげに胸を張った。なんだなんだ。
「そりゃあ俺酒セーブしましたし?他のやつとイチャイチャして、付き合いたての彼氏を嫉妬させたらよくないだろ?」
「!ちょ、」
慌てて周りを見渡す俺を見て、urさんはだーれもいねぇって!と笑いだした。そう、urさんからの熱烈なアプローチに折れて、俺たちは晴れてお付き合いってやつを始めてみた。恥ずかしすぎるから俺からの強い強い要望によりまだメンバーには内緒だ。
「どこで聞かれるか分からないだろ…!もうちょい気をつけろよっ」
「へーへー、…あ、hrくんちょっと」
「?なに…、」
urの顔が近付いてきて、その綺麗な顔に身惚れていると何かが俺の唇を掠めていった。目の前のイケメンにキスをされたと気づいたのは数秒経ってからだった。
「………えっ」
「ブチュ💋」
「キッ、はぁ!?初っ、はぁ!?!?」
「俺たちキスしちゃった」
信じらんねぇキスしやがった!こんな誰が見てるか分からない居酒屋のトイレ前で!しかも初キス!!!あまりの事で言葉がうまく出ない俺にurさんが、「いやあhrくんほんと俺の顔好きだな隙ができまくる」と言いながら一歩踏み出してきて俺は一歩後ずさる。でも後ろのドアによって邪魔されてしまった。
「な、なに」
「もう一回」
「はっ!?」
目を閉じて、んーーーとかふざけた事言いながら近付いてくるurさんの顔を手で押さえてコラッと小さく叱ったところで後ろからjpさんの「hrくんーurー帰るよー」と俺たちを呼ぶ声が聞こえてきた。助かったぁ!あからさまにほっとした俺にurさんが面白くない顔をして俺から一歩下がった。
「くそー時間来ちまった」
「………帰ってからなら、わっ」
「よしhrくんはやく帰るぞ!」
一瞬で上機嫌に戻るurさんを可愛いな、とつい思ってしまう俺はもうだいぶ重症なのかも。urさんに手を引かれてjpさんの元へ向かい、繋がれた手をそれはもうめちゃくちゃに怪しまれたのだった。
urさんの部屋に連れ込まれるまであと1時間。
コメント
2件
付き合っちゃった世界線だ! urに見惚れて隙だらけのhrくんいいですね、urさんイケイケでセクシーだからしょうがない、尊い!!