エーミール
「…姉さん…遅いな」
ゾム
「確かに」
シャオロン
「なんかあったんか?」
エーミール
「いえ…特には…」
エーミール
「!」
エーミール
「…まさかッ」
エーミール
「皆さん。ついてきてください」
コネシマ
「急にどないしt…」
エーミール
「早く!!!」
コネシマ
「ビクッ!お、おう…」
エーミール
「姉さん…ッ」
________________
レモンの部屋…
バンッ!
エーミール
「姉さん!!!」
エーミール
「ッ!」
エーミール
「やっぱり…」
ロボロ
「あれ…部屋に誰もいいひん…」
エーミール
「あ…手紙…(姉さんの字だ…)」
鬱
「手紙…?」
エーミール
「読みます…」
________________
*エーミールへ
買い物に行ってきますので
ちょっとでかけます。
待っててね
レモンより
________________
ゾム
「なんや〜買い物か!」
シャオロン
「んじゃ、戻ろうぜ〜」
エーミール
「…いや」
エーミール
「(多分…私の名前にある…「*」のマークだから…)」
エーミール
「(2番式暗号…か)」
エーミール
「だとすると…」
エーミール
「姉さんは買い物なんかに行ってない」
皆「え?」
ショッピ
「どういうことっすか?」
エーミール
「これ見てください」
エーミール
「私の名前の横に「*」のマークがあります」
チーノ
「?それが…?」
エーミール
「まぁ、私にしかわからないやつですね…」
エーミール
「姉さんが何かあった時用に教えてもらってたやつです」
エーミール
「だから…」
カチッ(ブラックライトペンを押した
エーミール
「何かしらの、意味がある」
エーミール
「ほら、隠されていたメッセージです」
________________
*エーミールへ
買い物に行ってきます
『助けて。何かしらの国に脅され、攫われました』
ちょっとでかけます
待っててね
『紋章を見た感じ、ナクレ国だわ』
『おそらく、私の能力目的だろうから』
『もし、行くなら気をつけて』
レモンより
________________
鬱
「さっきまでなかった文字が…」
グルッペン
「つまり…これは、置き手紙ではなく」
グルッペン
「SOSのメッセージか?」
エーミール
「そういうことになります…」
エーミール
「…姉さん…(泣)」
チーノ
「?」
チーノ
「エーミールさん」
エーミール
「はい…?どうかしましたか…?」
チーノ
「レモンさんの手紙に」
チーノ
「「能力目的」って書いてありますが…」
エーミール
「…姉さんは」
エーミール
「生まれつき、恵まれた能力…とは言い切れないけど…」
エーミール
「この世界のすべての能力の持ち主だ…」
皆「!?」
トントン
「すべて…って」
トントン
「そんなの、世界に一人しか居ないって言われてた…ッ…」
エーミール
「それが姉さん。」
エーミール
「だから、姉さんを狙うやつは数少なくはない」
エーミール
「だから…今回はそれだと思う…」
シャオロン
「なるほど…」
エーミール
「だから、その能力を悪用して」
エーミール
「世界で一番権力を持とうとするやつだって居る…」
エーミール
「それに…」
エーミール
「姉さんは、すべての能力…」
エーミール
「だからこそ、それなりの代償はある」
ロボロ
「一体…代償は…?」
エーミール
「…能力を使いすぎると」
エーミール
「最悪の場合…」
エーミール
「”死にます”」